iPadにふさわしいオーディオ環境が欲しい
あなたが家で使っているオーディオプレーヤーは何だろう?
私の場合、以前はPCだった。しかし、今、もっぱら使っているのはiPadだ。そして、YouTubeやUstreamのようなビデオストリーミングを視聴する割合も増えた。ここのところ「DOMMUNE」のように魅力的なライブコンテンツが目白押しだが、映像の画質はまだiPadの解像度で十分ということもある。
なにしろ室内におけるiPadでのビデオ視聴は、PCやテレビより快適だ。寝転がって仰向けに、床の上に置いて友達と、布団に入って寝るときだって枕の横に置ける。
が、ただ一つ問題なのは、音だ。
iPad内蔵のスピーカーは、あの薄いきょう体にしては頑張っているとは言え、音楽を聴くのに適した性能とは言えない。かと言って部屋の中でイヤホンだのヘッドホンだのを装着するのもまどろっこしい。じゃあスピーカーにつなぎましょうということになると、長いケーブルでなければ自由に動き回れないし、つないだとしてもケーブルが邪魔で仕方ない。どうにかなりませんかコレ?
という問題への現状最適解がAirPlay、ということなのだ。
AirPlayのデータ転送は可逆圧縮方式のAppleロスレスで、同じワイヤレス接続でも非可逆圧縮のBluetoothより音質的には有利だ。まれにネットワークの状態によって音飛びが起こる事を除けば、ほぼ有線のデジタル接続に近い音質が得られる。
AirPlayのワイヤレス再生環境を作るなら、アップルの「AirMac Express」(実勢価格8400円)や、同社の「Apple TV」(実勢価格8800円)を使う手もある。どちらもアンプやスピーカーを別途用意しなければならないが、逆にそれらを選べる自由度の高さがある。自宅のオーディオシステムに組み込むなら、どちらかを選ぶのが安上がりだ。特に映像も含めて出力できるApple TVのコストパフォーマンスは高い。
これからオーディオシステムごと新たに用意するのであれば、DENONのようにAirPlayを内蔵したアンプもある。ステレオレシーバーの「RCD-N7」(最安価格:円)や、サラウンドAVレシーバーの「AVR1912K」(最安価格:円)、「AVR-3312」(最安価格:円)などを使えば、最初からオーディオソースの1つとしてAirPlayを扱える。
と言っても、私自身、実はそこまで音にはこだわらない。今までAirMac Expressを使ってオーディオアンプにつないできたが、低域が適当に出ていて、かつ音場感がそこはかとなくあればいい。なにしろ、家の中でゴロゴロしながら聴いているのであって、スピーカーに正対して聴く気合はないのだから。
そこに登場したのがJBL ON AIR WIRELESSということになるのだ。