2023年2月22日
返済
完済済みのカードローンは解約しよう
カードローンを無事に完済し終えた人が、意外と忘れがちなのが「カードローンの解約」です。カードローンの契約をそのままにしておくと、どんなデメリットがあるのでしょうか。
カードローンを完済した後に
「カードローンは全額返済すれば、契約が終わるんじゃないの?」という方もいらっしゃるかもしれませんが、きちんと手続きして解約しない限り、カードローンの契約は終わったことにはならないのです。全額返済したら、カードローン契約は継続しておくか解約するべきか、それぞれのメリット・デメリットとカードローンの解約方法についてくわしく解説します。
カードローンを解約するメリット・デメリット
そのまま契約を続けていると、住宅ローンやクレジットカードなどの審査に通過しにくくなる場合があるようです。カードローンを完済した後に解約するメリットやデメリットには、以下のようなことが挙げられます。
カードローンを解約するメリット
住宅ローンなどの審査に通過しやすくなる
カードローンを契約していると、金融機関が住宅ローンやクレジットカードの審査をするときに利用する信用情報に、与信あり(A銀行で●万円まで借りられる)と記録されます。
そのため、住宅ローンなどの審査の際は、借金があるものとして計算されてしまい、通過しにくくなります。一方、解約すれば信用情報に解約した記録が残ります。解約記録は借りたお金をしっかり返したことを証明するため、審査によい影響を与えるといわれています。
また、住宅ローンやクレジットカードを申し込む際に、カードローンを解約したことを証明する「解約証明書」が必要になるケースがあります。解約をする際は、ローン会社に発行の申請をしておくとよいでしょう。
※完済証明書と解約証明書
完済証明書は、ローンを完済した証明であり、またお金を借りることができる状態です。
解約証明書は、カードローンを解約した証明なので、追加で借入れを行うことができません。
必要以上にお金を借りないで済む
カードローンは融資利用限度額内であれば、いつでもお金を借りられます。
ローンカードが手元にあることで、「いつでもお金が借りられる」という安心感や、「万が一のときに」という不安から、なかなか解約できないという方も少なくないでしょう。手元にあることで借り癖がつき、気軽に利用して借金を増やしてしまうかもしれません。必要以上にお金を借りないためにも、カードローンは解約しておきましょう。
カードローンを解約するデメリット
すぐに融資を受けることができなくなる
カードローンを解約してしまうと、お金の借入れを再度行う際、改めて申込手続きや審査が必要になります。急な出費ですぐに融資を受ける必要がある場合には、多少時間が掛かるなど不便を感じるかもしれません。
キャンペーンなどが適用されない
多くのカードローン会社では、新規顧客に対し金利優遇や特典、無利息期間などの入会キャンペーンを行っています。
ローンを解約して、再度同じ会社に契約の申込みをしても、新規の扱いを受けることはできませんので、入会キャンペーンなどが適用外になってしまいます。
カードローンを解約する際の手続方法
カードローンを解約するには、ローンの完済とカードローン会社への解約手続きが必要です。ローンを完済しただけでは、解約にならないため注意しましょう。
無利息残高も返済
利用残高が1,000円未満の残高を「無利息残高」と呼び、利息や支払期限が設定されない場合がありますが、カードローンを解約するためには、この無利息残高の返済も終わっている必要があります。
無利息残高は、硬貨が使えるATM、インターネット、店頭窓口及び銀行振込で返済をします。扱いはカードローン会社によって異なりますので、利用中の会社のHPをご確認ください。
解約方法
カードローンの解約を申し込む
店頭窓口や電話、インターネットなどで、カードローンの解約を申し込みます。
解約には、「ローンカード」「印鑑」「身分証明書」などが必要です。また、受付時間が決められているところや、手続きに時間を要する場合もあるので注意しましょう。
【カードローン各社の解約方法】
| カードローン会社名 | 解約方法 |
|---|---|
| みずほ銀行カードローン |
専用ダイヤルまたは取引店・最寄りのみずほ銀行店舗で受付 みずほ銀行カードローン専用ダイヤル 0120-324-555 |
| 三菱UFJ銀行カードローン バンクイック |
専用ダイヤルに問い合わせ 第二リテールアカウント支店専用ダイヤル 0120-76-5919 |
| 楽天銀行スーパーローン |
専用ダイヤルに問い合わせ 楽天銀行カードセンター 0120-730-115 |
| オリックス銀行カードローン |
カードデスクに問い合わせ カードデスク 0120-890-699 |
| PayPay銀行 カードローン | 専用ページにログイン後手続き |
| プロミスのカードローン |
専用ダイヤルまたは自動契約機にて手続き プロミスコール 0120-24-0365 |
まとめ
住宅ローンやクレジットカードを契約したいなら、完済済みのカードローンは解約するとよいでしょう。借入額はゼロでも、金融機関が審査の際に利用する信用情報に与信ありと記録されてしまい、審査に通りにくくなってしまいます。
解約には、ローンの完済と解約手続きが必要です。完済しただけでは、解約したことにならないため注意が必要です。