2018年3月27日掲載
基礎知識
ネットで完結できるカードローン!借入れから返済までを解説

「日中忙しくてATMに行けない」「だれにも会わずに申込みをしたい」という方におすすめなのが、「WEB完結」のカードローン。申込みから契約や融資まですべての手続きをインターネット上ですることができ、24時間いつでも利用できるなどさまざまなメリットがあります。ここでは、WEB完結の特長から利用の流れ、気を付けるべき点を解説します。
WEB完結のメリット・デメリット
カードローンの契約方法のうち、申込みから契約まですべてインターネット上でできる「WEB完結」は、24時間いつでも利用できる手軽さや書類をやり取りする時間と手間がないなどのメリットも多く人気を集めています。
近年、大手カードローン会社を中心にWEB完結を利用できるところが増えていますが、ここで注意したいのは「ネットで申込みができる=WEB完結」ではありません。
申込みはインターネットでできても、契約は実店舗でしなくてはならなかったり、借入れに必要なカードを郵送や契約機で受け取る必要があったりなど、「WEB完結」といっても各社それぞれできる内容に違いがあるので注意しましょう。
また、非常に手軽に利用できる一方で、指定の銀行口座を開設する必要があるなど条件があるケースもあります。利用する前に必ずチェックしておきましょう。
WEB完結のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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申込みはWEBでできるものの契約は店頭または郵送物のやり取りが必要なカードローン会社もあります。申込みから返済までをインターネット上で完結させたいなら、事前にHPや電話など確認・問い合わせしてみるとよいでしょう。
ネット申込みから契約、借入れ、返済までの流れ
@ 申込み:必要書類の提出は画像データを送信すればOK
基本的な申込みから契約までの流れは対面や郵送と同じです。WEB完結ではカードローンのホームページの申込みフォームに必要事項を入力します。
WEB完結は運転免許証などの必要書類を画像データ化して提出します。画像データは、書類をスキャンしたものやスマートフォン・携帯電話のカメラで撮影したものでOKです。送信方法も専用サイトにアップロード・メール添付・専用アプリの利用などカードローン会社によって違います。
また、カードローンによっては、必要書類を提出するのは審査を通過したあとに行うなど、送信方法や手順などに違いがあるので、利用する前に確認しておくとよいでしょう。
A 審査:審査の回答はメール通知が多い
審査結果の通知は、メールで行われる場合が多いです。なかには専用サイトやアプリで確認できるものもあります。ただし審査の際に確認が必要な場合には、電話で連絡がくることもあるようです。
審査は消費者金融などの早い場合で30分程度、銀行の場合は1日〜数日かかります。
・在籍確認の電話は必要な場合が多い
WEB完結でも、基本的には在籍確認や本人確認の電話が必要です。勤務先などにカードローン会社から電話が入り、本人または会社の人が応対すれば在籍確認は完了します。電話確認はカードローンの会社名を出さずに個人名でかかってくることが多いため、ほかの人にばれる心配はほとんどありません。
しかし、この電話確認を行わないというWEB完結もあります。たとえば「SMBCモビット」のWEB完結は、条件を満たしていれば電話確認がないようです。電話確認を避けたい人はこちらを検討してみてもいいでしょう。
B 契約:案内にしたがって契約手続きを行う
審査に通ると本契約を行います。審査通知の案内にしたがってホームページなどから契約の手続きを行います。ローンカードを発行しないアプリローンなどでは郵送物のやり取りが不要な場合があります
C カードの発行:各社で受け取り方法が違うので注意
契約が完了すると、借入れや返済に使うローンカードが発行されます。ローンカードは、店頭、郵送、自動契約機などで受け取れます。
ここで注意したいのがカードの受け取りにかかる時間です。郵送の場合は届くまでに7〜10日間ほどかかってしまうかもしれません。カードの受け取り方法と所用時間は必ず確認しておきましょう。なお、ローンカードを発行せずに借入れする方法もあります。
D 借入れ:口座振込みやローンカードを使って借入れする
WEB完結の主な借入れ方法は、「インターネットから口座に入金依頼をする」と「カードを使って借入れする」の2つがあります。
インターネットから口座に入金依頼をする方法は、WEB完結ならではといえるでしょう。アプリやインターネットから登録した自分の銀行口座に振り込み依頼の手続きを行います。あとは、ATMなどから振り込まれたお金を引き出すことができます。
カードを使う方法は通常の借入れと同じです。ローンカードを使って、カードローン会社のATMや提携ATMなどから借入れをします。
E 返済:口座引落としか、ATMやネットバンキングで振込みも可能
WEB完結の場合の返済方法は、一般的な返済と同じです。口座引落としまたはATMなどから振込みをして返済します。カードローンによっては、ネットバンキング等を利用して、インターネット上で返済用口座にお金を振り込んで返済する方法などもあります。
完結までにかかる時間
申込みから借入れまでスピーディなのがWEB完結のメリットの1つです。
とくに大手消費者金融系のWEB完結であれば、最短30分ほどで審査通知を受け取ることができ、手続きが完了した時間帯によって、早ければ数時間以内に口座振込でお金を借りることができます。
即日融資を受けるための注意点
WEB完結は24時間いつでも申込むことができますが、「今日中にお金が必要」という場合には、銀行窓口の営業時間に注意する必要があります。
というのもWEB完結の場合、入金が振込みとなるので、多くの銀行の窓口が閉まる15時前までに入金依頼を終えないと翌日の取り扱いになってしまうことがあるのです。契約は平日14時までに終えておき、できるだけ早めに入金依頼を済ませるようにしましょう。
ただし、指定の口座であれば24時間振込みをしてくれるカードローンなどもあるので、急ぐ場合には取り扱い時間も確認しておくとよいでしょう。
カードレスで借入れも可能
WEB完結のなかでもカードを発行するものと、カード発行不要で利用できるものとに分かれます。カードを発行する必要がある場合には、カードを受け取ってからの使用となるため、そのぶんの時間や手間を見積もっておく必要があります。
一方カードを発行しない場合は、契約からすぐにインターネット上で振込み手続きを依頼できるため、契約完了した時間によっては即日融資が可能です。さらにカードを紛失する心配もありません。
まとめ
カードローンでは申込みから借入れ・返済まですべてをWEB上で行うWEB完結サービスが増えています。ローンカードや利用明細書を同居家族などにうっかり見られてしまう心配もなく、カードローンを使っていることを秘密にしたい人にとっては便利なサービスです。
ただし、カードローン会社によってはWEB完結の定義が違います。WEBで完結するのは申込みだけで、契約は店舗に行かなければならないなど会社の対応はさまざまです。申込みから返済までWEBで完結するのか?といった気になる点は事前に確認しておくとよいでしょう。