正しい知識を持って利用すれば、カードローンはとても便利な商品です。ここでは、みなさんが抱いているカードローンのよくある質問についてお答えします。
カードローンで聞く「期限の利益の喪失」って何ですか?
「期限の利益」とは、契約通りの返済を続けている限り一括返済を求められることがないことを指します。返済が滞ると期限の利益を失うため、借入金の一括返済を迫られることがあります。
カードローンなど利用する際に使われる「期限の利益」という言葉。これは、債務者、つまりカードローンの利用者が「契約通りの期限が来るまでは、債務を履行する(借り入れたお金を一気に返済する)必要がない」ことを指します。利用者にとっては期限になるまで返済しなくてもかまわないのは「利益」ですが、債権者、つまりカードローン会社にとっては元金や利息が少しずつしか回収できません。しかし、だからといってもカードローン会社は自身の都合で返済期限を早めることはできません。期限が来るまでは、必ず待たなくてはならないのです。
ただし「期限の利益」が適用されるのは、あくまで期限が守られているときだけです。延滞などを行い、期限になっても債務が返済されない可能性が高くなると、期限の利益は喪失します。そうなると、カードローン会社は利用者に対する期限の利益を喪失させ、借入残高の一括返済を迫ることができるのです。
「期限の利益の喪失」については、借入時の契約に喪失の特約が定められています。1回でも返済の遅延があると、喪失とする場合がほとんど。つまり、一度でも延滞すれば、全額の一括返済を迫られる可能性があるのです。
逆に言うと、きちんと返済期限を守っていれば、「期限の利益」は必ず守られます。問題なく借入・返済を行っている限り、急に全額返済を迫られることはまずないので安心してください。
