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オイルヒーターの電気代を安くするには?ほかの暖房器具と徹底比較

電気代 節約(節電)ガイド

更新日:2024年04月17日

オイルヒーターの電気代を安くするには?ほかの暖房器具と徹底比較

オイルヒーターの電気代を安くするには?ほかの暖房器具と徹底比較

体に優しくて静かな暖房 オイルヒーター

寒い冬を快適に過ごすために欠かせない暖房器具。古くは火鉢や暖炉といった暖房器具も一般家庭で使われていましたが、今ではエアコンや電気・ガス・灯油などのヒーターが中心となっています。

そんな中、最近人気が高まっているのがオイルヒーター。オイルヒーター自体は、古くからある暖房器具ですが「オイルヒーター本体に加えて電気代も高い」という評判もあってあまり普及していませんでした。

しかし、近年は本体価格が低下したことや、住居の気密性や断熱性が高まっていること、さらにオイルヒーターならではのメリットもあり、利用が広がってきています。

では、オイルヒーターの特徴をチェックしておきましょう。
オイルヒーターは放熱板(フィン)がついた密閉容器内に難燃性のオイルが入っています。電気の力でオイルを加熱、放熱板を通じて室内の空気を暖めます。ファンヒーターやエアコンのように暖かい空気を室内に放出するタイプの暖房器具ではなく、暖房器具と室内の空気の温度差によって生じる空気の自然な対流によって部屋を暖めるタイプの暖房器具です。

そのため、部屋全体が暖まるまでは時間がかかりますが、無風で優しい感じのする柔らかな暖かさが得られるのが特徴です。無風なので、温風が直接身体に当たったり、ほこりやハウスダストなどをまきあげたりすることがない、とても静かな暖房器具です。

空気の乾燥による、のどの痛みや肌のかさつきが気になる方、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭に人気があります。

オイルヒーターのメリット・デメリット

オイルヒーターのメリット オイルヒーターのデメリット 近年の傾向
動作音が静か
無風で柔らかな暖かさ
電気代がかかる
本体価格が高い
本体価格が低下してきている
住居の気密性や断熱性の向上で
暖房効率があがっている

デロンギ社製オイルヒーターの1時間あたりの電気代

それでは日本国内でもよく知られているデロンギ社の電気代をチェックしてみましょう。

ここでは、6畳の寝室(16度設定)、8畳の勉強部屋(18度設定)、10畳のリビング(20度設定)の3パターンで電気代を試算しました。

試算の前提

  • 建物の構造・断熱性:RC集合住宅・新省エネ基準(W地域)に適合
  • 運転時間:9時間(リビング:13時〜22時、勉強部屋:13時〜22時、寝室:22時〜翌7時)
  • 外気温:拡張アメダスデータに基づいた東京の12月上旬の気温/照明や人体の発生熱などを考慮
  • 1kWhの電気代:31円で計算

9時間使用した場合の1時間あたりの平均電気代は寝室が約10.1円、勉強部屋が約14.5円、リビングが約20.9円。エコ運転搭載モデルでは、寝室が約8.9円、勉強部屋では約12.1円、リビングでは約16.1円となり、約18%の節電になることが分かります。

2024年時点のオイルヒーター1時間あたりの電気代

 6畳の寝室
(16度設定)
8畳の勉強部屋
(18度設定)
10畳のリビング
(20度設定)
通常モデル約10.1円/時約14.5円/時約20.9円/時
エコ運転搭載モデル約8.9円/時約12.1円/時約16.1円/時

オイルヒーターの電気代を安くするには?

電化製品の省エネ技術は向上しているものの、電気代そのものが高騰傾向にある現代では、ひと昔前よりも電気代を安く抑えることが難しいのが実際のところです。

そのような現状でも電気代をなるべく安くするなら、前述した「エコ運転機能」を利用しましょう。10畳のリビングの場合、通常モデルに比べて1時間で約4円の節約ができます。1か月に換算すると約1,116円(4円×9時間×31日)の差です。もし、古い機種でエコ運転機能が無ければ買い替えを検討してみてもいいかもしれません。

また、機器を買い替えなくても、電力会社やプランの見直しで今より安く抑えられる場合もあります。下記は2024年1月時点の情報のため今後変動する可能性はありますが、電力会社3社の電気代を見てみましょう。

試算の前提

  • 東京電力は従量電灯Bで120kWhをこえ300kWhまでの従量料金、新電力各社も同様の段階性の料金プランで120kWhをこえ300kWhまでの従量料金
  • 1日の使用時間:8時間
  • 1か月の日数:31日
  • 10畳のリビングで1500W機器を通常モードで使用
  • 燃料費調整単価、再生エネルギー賦課金は計算に含まず

電力会社3社の電気代の例

 1時間当たりの電気代1か月の電気代
東京電力約51.7円/時約12,811円
新電力A社約49.5円/時約12,276円
新電力B社約35.7円/時約8,842円

新電力会社の電気料金プランは地域電力よりも従量料金が安い場合があります。現在地域電力を使っているなら、同じ機器をご利用されても1kWhあたりの電気代が安くなるため、電気代は安くなります。もちろん、オイルヒーターだけではなく、ご自宅で利用されている電気機器すべてに適用されます。新電力会社のプランは様々あり、電気の使用量でも金額が異なってきますので、基本料金や従量料金などをシミュレーションでご確認ください。

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オイルヒーターとその他の暖房器具の電気代を比較

オイルヒーターの電気代がわかったところで、知りたくなるのが他の暖房器具との比較。オイルヒーターの電気代は本当に高いのか、それとも言われるほど高くないのか、主な暖房器具と比較しておきましょう。

エアコンの電気代はオイルヒーターより安い

10畳の部屋に適する冷房能力が2.8kWのスペックのエアコンの冬季暖房時の消費電力量は607kWh。このデータを基に、1時間当たりの消費電力量と電気代を比較してみましょう。
※消費電力量は資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年冬版」を参照

試算の前提

  • エアコンの設定温度:20度
  • 1日の使用時間:18時間(6:00〜24:00)
  • 1か月の日数:31日
  • 5.5か月(10月28日〜4月14日)
  • 1kWhあたりの電気代は31円(以下の電気代の計算も同様)

以上の条件で暖房を使用した場合、
1時間あたりの消費電力量は 607kWh÷5.5か月÷31日÷18時間=0.198kWh
1時間あたりにかかる電気代は 0.198kWh×31円=約6円となります。

エコ運転搭載モデルのオイルヒーターを利用した8畳の勉強部屋の1時間あたりの電気代が約15円と比べても、電気代はエアコンの方がお得ということになります。

こたつの電気代はオイルヒーターより安い

こたつは一定の温度に達するとヒーターが切れますし、最近は「人感センター」を採用し人の動きを感知しないと自動的にヒーターを切る機能など、進化を続けています。しかし4人以上で使える大型こたつの場合、消費電力はカタログ値で500〜600W。

暖め始めを除けば、実際の消費電力は100〜200W程度となり、1時間あたりの電気代は6.2円。電気代をオイルヒーターと比べるとこたつに軍配があがりますが、こたつは部屋全体を暖める暖房器具ではありません。他の暖房器具とあわせて使う冬の定番暖房器具としての利用がいいのかもしれません。

電気ストーブの電気代はオイルヒーターより高い

電気ストーブには、セラミックファンヒーターのようにヒーターで暖めた空気をファンで送るタイプのものと、カーボンヒーターやハロゲンヒーターに電気を通して加熱し遠赤外線で暖まるといったものがあります。消費電力はセラミックファンヒーターが600W(弱)〜1200W(強)、カーボンヒーターやハロゲンヒーターが500W(弱)〜1000W(強)程度です。

それぞれの1時間あたりの電気代はセラミックファンヒーターが18.6円〜37.2円、カーボンヒーターやハロゲンヒーターが15.5円〜31円となります。

電気ストーブを長時間利用するならば、エコモードがあるオイルヒーターで室内をじっくりと暖めるほうが電気代は安くなりそうです。

石油ファンヒーターの電気代はオイルヒーターより安い ※ただし灯油代を除く

灯油を燃焼して温風を作り出しファンで送風するのが石油ファンヒーター。室内の空気を強力にかくはんするため、すばやく部屋を暖めることができます。

消費電力はメーカーや機種によって異なりますが、点火時は300W程度、燃焼時は10〜30Wです。消費電力量を0.02kWhとすると、1時間あたりの電気代は0.62円と1円未満で暖房能力のある器具としては最安。

ただしポイントは灯油代。トヨトミの「スマートファンヒーター」シリーズの木造10畳・コンクリート13畳タイプ(LC-S36N)を参考に試算したところ、最大時の燃料消費量は1時間あたり0.35リットルで、最小時は0.099リットルとなっています。
灯油18リットルの価格を2,000円とした場合、最大に燃焼すると1時間あたりの灯油代は38.9円、最小燃焼時では約11円。

電気代と灯油代を合わせると、1時間あたり11.61〜39.47円となりますので、電気代の節約代だけでなく給油の手間と灯油代も考慮に入れる必要がありそうです。

暖房機器別の1時間あたりの電気代

暖房機器 8畳の勉強部屋を暖める場合の電気代
オイルヒーター
エコ運転搭載モデル (18度設定)
約12.1円/時
エアコン約6円/時
こたつ約6.2円/時
石油ファンヒーター約11.61〜39.47円/時
※灯油代を含む
カーボンヒーター
500W〜1000W
約15.5円〜31円/時
ハロゲンヒーター
500W〜1000W
約15.5円〜31円/時
セラミックファンヒーター約18.6円〜37.2円/時

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電気代を節約する方法はたくさんあります。その中でもお試し頂きたいのが電気料金のプランを切り替えて電気代を節約すること。現在使っている機器を買い替える必要がなく、今までの通りのご利用方法でも電気代が安くなります。また、実は電気料金プランの切り替えは非常に簡単です。切り替えのお申し込みを行った後は、切り替え完了を待つだけです。切り替え工事や解約手続きは切り替え先である電力会社が行うため、お手続きも簡単です。価格.com経由で申し込みをした人だけが受けられる特典も!高くなりがちな冬の電気代をかしこく節約しましょう。

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