更新日:2024年04月17日
加湿器の電気代っていくら? 節約してお財布まで潤しましょう!

肌のトラブル、風邪やウイルス繁殖の原因にもなる空気の乾燥
ただでさえ空気が乾燥する冬場。使用する暖房器具によっては、さらに室内の空気が乾燥することも・・・。
空気が乾燥すると、肌のトラブルを引き起こす原因となるだけでなく、風邪やインフルエンザウイルスも繁殖しやすくなります。さらに、のどが乾燥するとウイルスなどが身体の中に入りやすくなります。そこで活躍するのが加湿器ですが、加湿器にはいろんなタイプがありますし、ずっとスイッチを入れたままでは電気代も気になります。今回は加湿器の選び方や電気代についてお話ししましょう。
加湿器には加湿方法によっていくつかの種類があり、それぞれ電気代が異なります。主な加湿方法には以下のようなものがあります。
スチーム式加湿器の特徴と電気代
特徴
水をヒーターで加熱して沸騰させ、ファンで蒸気を送り出すタイプの加湿器で、蒸気式加湿器とも言われます。パワーが高く、白い蒸気が見えるので、見た目にも加湿している実感が得られますし、水を一旦沸騰させるので衛生的です。
ただし、高温の蒸気が出る吹き出し口付近は温度が高く、火傷の危険性があることや(近年は吹き出し口の温度を40度程度に抑えたスチーム式加湿器も登場しています)、ヒーターを内蔵しているため、電気代が他の方式の加湿器と比べると高めです。
電気代
スチーム式加湿器の消費電力は、8畳程度のプレハブ・洋室(木造の場合は5畳)対応機種で、130Wから260W程度です。1kWh当たりの電気代を29円として計算すると(以下も同様の方法で電気代を計算します)、1時間当たりの電気代は3.8円〜7.5円となります。長時間利用すると思いのほか電気代が高額になる可能性があるので、ご注意ください。
気化式加湿器の特徴と電気代
特徴
フィルターに水を含ませて、ファンで風を当てて気化させて加湿します。ヒーターで加熱しないため、吹き出し口が熱くなることがありませんし、電気代もあまりかかりません。広い部屋の加湿や急速な加湿は得意ではありませんし、定期的なフィルターの交換や手入れが必要ですが、節電意識の高まりもあり、このタイプの加湿器が増えています。
電気代
気化式加湿器では、ファン用のモーターに電力を消費するだけなので、8畳程度のプレハブ・洋室(木造の場合は5〜6畳)対応機種で、4W〜20W程度です。1時間当たりの電気代は、0.1円〜0.6円と、ヒーターを使うスチーム式よりもかなり電気代は安くなります。
超音波式加湿器の特徴と電気代
特徴
超音波の振動によって水を微粒子(霧状)にし、空気中に噴出するタイプの加湿器です。ヒーターがないので消費電力が少なく、また加湿装置がコンパクトなのでデザインの自由度が高く、モダンでおしゃれなモデルが多いこともポイントです。
ただし、ヒーターで加熱した水を微粒子にするわけではないので、タンク内の水を清潔に保てないと、水に含まれた雑菌や不純物も空気中に撒き散らす可能性があります(中には除菌機能を持つものもあります)。
電気代
8畳程度のプレハブ・洋室(木造の場合は5〜6畳)対応機種で、25〜40W程度です。1時間当たりの電気代は、0.7円〜1.2円。気化式加湿器よりも、電気代は若干高くなりますが、スチーム式加湿器よりはかなりお安くなっています。
ハイブリッド式加湿器の特徴と電気代
特徴
ハイブリッド式は、複数の加湿器の特徴をうまく取り入れたタイプのもの。
スチーム式と超音波式の特徴を取り入れたタイプの加湿器(加熱超音波式)では、ヒーターで加熱したお湯を霧状にして室内に放出します。水を加熱するため、超音波式の課題である衛生面の問題はクリアできます。しかし機種によっては常に加熱しながら加湿するわけではないのでご注意ください。
スチーム式と気化式の特徴を取り入れたタイプの加湿器(加熱気化式)では、湿度が低い時はフィルターに含んだ水分に温風を当てて加湿量をアップ、湿度が高まったら気化式加湿器として送風のみで加湿を続けます。トータルの消費電力は気化式よりも増えますがスチーム式ほどは多くなく、両加湿器のいいところを押さえた機能とコストのバランスが取れた加湿器です。
電気代
加熱超音波式の消費電力は、加熱時は60W程度(8畳程度のプレハブ・洋室、5畳の木造の対応機種の場合)。1時間あたりの電気代は1.7円となります。加熱しない場合は、超音波式と同等の1時間当たり0.7円〜1.2円です。
加熱気化式の加湿器は、加熱時はスチーム式、通常時は気化式と同等の消費電力となります。加熱時の消費電力は、純粋なスチーム式よりも若干少なく150〜200W程度です(8畳程度のプレハブ・洋室、5畳の木造の対応機種の場合)。加熱時の電気代は、4.4円〜5.8円。加熱をしない場合は気化式と同等の0.1円〜0.6円となります。
特徴 | 電気代 | |
---|---|---|
気化式 | フィルターに水を含ませて、ファンで風を当てて気化させる | 0.1円〜0.6円/時 |
超音波式 | 超音波の振動によって水を微粒子(霧状)にし、空気中に噴出する | 0.7円〜1.2円/時 |
スチーム式 | 水をヒーターで加熱して沸騰させファンで蒸気を送り出す | 3.8円〜7.5円/時 |
加熱超音波式 | 超音波式・スチーム式の特徴を備えている | 加熱時 1.7円/時 非加熱時 0.7円〜1.2円/時 |
加熱気化式 | 気化式・スチーム式の特徴を備えている | 加熱時 4.4円〜5.8円/時 非加熱時 0.1円〜0.6円/時 |
かしこい加湿器の選び方と上手な使い方
加湿器といっても様々な加湿方法があり、それぞれに特徴があることがおわかりいただけたと思います。
近年は、オシャレなデザインの加湿器がたくさん販売されていますが、ほとんどが超音波式加湿器です。長時間使用しても電気代が安く、アロマオイルを使える機種も多いので人気があります。しかし長期間放置すると雑菌が繁殖する可能性もあり、こまめにクリーニングやメンテナンスをする必要があります。
気化式も長時間使用しても電気代を安く抑えることができますが、同様にフィルターの清掃や交換などのメンテナンスが必要になります。強力に加湿できるスチーム式は、衛生面で安心できますが、電気代は高くなります。ハイブリッド式は、機能的には全てのいいとこ取りをしていますが、本体価格がやや高くなります。
加湿器は、加湿方法によってメリットとデメリットが非常に明快です。利用する部屋の大きさ、電気代、機能、価格などの条件を自分なりに整理して、最適な機種をお選びください。
加湿し過ぎはカビの原因になることも
室内を加湿し過ぎると、カビの原因になります。
結露というと窓にびっしりとついた水滴をイメージしますが、暖房をしている部屋としていない部屋が隣接している場合に、間を隔てた壁に結露が発生してカビが繁殖することもあります。
窓の結露なら、対応のしようもありますが、たんすや机など大きな家具の裏側にできた結露をふき取るのは簡単ではありません。加湿器を使う場合、室内の湿度を上げ過ぎないことと、室内の温度を高くし過ぎないことが大切です。
もっと電気代を節約したい!電気料金プラン比較
「もっと電気代を節約したい!」と思っている人は多いことでしょう。電気代を節約する方法はたくさんあります。その中でも一度お試し頂きたいのが電気料金のプランを切り替えて電気代を節約すること。実は電気料金プランの切り替えは非常に簡単です。高くなりがちな冬の電気代をかしこく節約しましょう。