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用途が自由で、計画的に返済しやすい!注目の「フリーローン」
金融機関は、住宅や自動車、教育など、各種の目的ローンを用意しています。でもこれらの用途にあてはまらない場合でも、まとまったお金が必要なときがありませんか?
こんなときに注目したいのがフリーローンです。多目的ローンと呼ばれることもあり、借りたお金を自由に使うことができます。同じように自由に使えるローンとしてはカードローンやキャッシングもありますが、フリーローンのほうが、低い金利で借り入れできる傾向があります。また、返済期間や毎月の返済額が最初に設定されるので、家計への影響を考えながら、計画的に返済していけるメリットもあります。
そんなフリーローンについて、くわしく説明します!
1.自由に使えるフリーローンとは?
フリーローンとは、カードローンやキャッシング、各種の目的ローン(住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなど)と同じく、金融機関からお金を借りるサービスです。
フリーローンの最大の特徴は、その名のとおり、使う目的が原則「自由」なところにあります(金融機関によっては多目的ローンという名称を使っているところもあります)。そのため、目的ローンに該当しない用途でも、お金を借りることができるのです。
フリーローンで借りたお金は、原則、自由に使うことができる
たとえば……
- ・家族で旅行に行きたい
- ・ハネムーン費用にしたい
- ・冷蔵庫が故障したため、急いで買い替えたい
- ・引っ越し代や、新居に必要な家具や家電を購入したい
- ・自費診療で歯をきれいに治したい
- ・友人・知人などの個人から自動車を購入したい
- ・子どもの部活で高価な楽器を購入したい
など
フリーローンと同じく、使う目的が自由なローンには、カードローンやキャッシングがあります。それらに比べて、フリーローンは金利が低めに設定されています。また、一般的には担保がなくても借り入れができるため、まとまった出費があるときには、便利に活用できるローンと言えるでしょう。
ただし、事業に使う資金や投資のためのお金としては使うことができません。また、住宅ローンや自動車ローンなど、あらかじめ目的が限定されているローンと比べると、金利が高いという特徴もあります。
加えて、フリーローンは「証書貸付」(事実を証明するための金銭消費賃借契約書を交わして行う貸付のこと)のため、借り入れの申し込み後、審査を受ける必要があります。そのため、融資が実行されるまでに2週間程度の時間が必要な点も、頭に入れておきましょう。
また、カードローンのように、最大利用可能枠の範囲内で、気軽に追加の借り入れを受けるのが難しいため、あらかじめ借りたい金額を決め、決められた返済期間中、毎月決まった額を返済していくという特徴もありますので、借り入れの申し込みをする前にしっかりと返済計画を立てることが重要です。
自分の使いみちや返済計画などがはっきりしている人にとっては、使い勝手のよいローンと言えるでしょう。
2.フリーローンの5つの特徴
ここからは、フリーローンの特徴を5つにわけてくわしく紹介していきます。
フリーローンの金利はどのくらい?
フリーローンの金利は多くの場合、「年利」で表されています。年利とは、「元本に対する1年間の利息の割合」です。年利5.0%で、100万円を借り入れした場合、年間に支払う利息は100万円×5.0%=5万円となります(遅延損害金等などは含まないで計算)。
フリーローンの金利は、年間2.0%程度〜15.0%程度が一般的です。同じく使途が自由なカードローンの実質年率よりは低い一方、使いみちが限定された住宅ローン、自動車ローン、教育ローンよりは高い金利となっています。
そして金融機関によっては「○%」と明記するのではなく、「○%〜○%」と、最も低い金利と、最も高い金利をあわせて表記していることがあります。実際に借り入れするときにはこの範囲内で、申し込んだ人の年収や金融資産、ほかの借入額や返済状況などを考慮して、適用する金利が決まります。
フリーローンは提供している会社によっても金利が異なりますし、同じ金融機関の商品でも申し込んだ人の属性によって適用金利が異なります。
また、借入額の数パーセント、あるいは数千円程度の融資手数料が発生するフリーローンもありますので、借り入れの申し込みをする際には、各社の商品をよく比較し、実際に問い合わせをするなどして、自分が適用される金利や手数料を確認し、手数料を含めた実質年率で比較をしましょう。
フリーローンの融資までのスピードは?
フリーローンは「証書貸付」(事実を証明するための金銭消費賃借契約書を交わして行う貸付のこと)のため、申し込みから実際に入金されるまで、2週間程度、時間がかかる場合があります。
具体的に、申し込みから入金までは下記の流れで進んでいきます。

最近は、申し込みから借り入れまで、すべてインターネットで完結できるフリーローンも出てきました。この場合は1週間足らずで借り入れまで完了できることもあります。
審査にかかる時間は、金融機関の混み具合によっても変わってきますので、余裕を持って申し込みしておくと安心です。
また審査にあたっては、運転免許証などの「本人確認書類」や源泉徴収票などの「収入証明書類」が必要になるので、準備しておきましょう。 契約手続きの際には、借り入れ額に応じた印紙税(100万円〜500万円の借り入れで2,000円)が必要になります。
スピーディーに借り入れできるキャッシングやカードローンとは違い、即日融資が可能なフリーローンはほとんどありませんので、あらかじめお金が足りなそうな時期を日ごろから把握しておくことをおすすめします。また、融資実行後に、振込み明細のコピー(お金を支払ったことがわかる書類)の提出を求める金融機関もありますので、融資実行後も、書類を郵送するなどのやり取りが続きます。
フリーローンの審査の厳しさは?
フリーローンは比較的低い金利でまとまったお金を借り入れできるのが特徴になっています。そのため、無担保型の借り入れでは一定のハードルがあり、審査は慎重に行われる傾向です。
また、申し込んだ人の要件は、金融機関によって異なり、「勤続2年以上」「前年度の年収200万円以上」などとしているところもあります。
限度額はどれくらい借りられる?
フリーローンの限度額は「無担保型」と「有担保型」とで大きくわかれます。
- 無担保型
- フリーローンの多くは担保を必要としない「無担保型」となっています。無担保型の限度額は各金融機関で異なりますが、300万円程度〜1,000万円程度としています。
- 有担保型
- フリーローンで求められる担保の多くは不動産です。この有担保型の場合、金融機関によっては融資の上限を1億円としているところもあります。
ただし、これらはあくまで「限度額」であって、無条件に借り入れできる金額ではありません。申し込んだ人の年収や金融資産額などによっては、限度額まで借り入れができない可能性もあります。
また、有担保型の場合、もし借り入れたお金が返済できないときには、担保として提供した不動産を金融機関に差し入れる必要があることに注意しておきましょう。
フリーローンを借りた後の返済方法は?
フリーローンは、契約手続きの段階で、毎月の返済額と返済期間が決まります。
返済方法は、毎月の返済額が一定となる「元利均等返済」が一般的です。ボーナス時には、返済額を増やせる金融機関もあります。
金利タイプは「固定金利」と、金利が年2回見直される「変動金利」の2パターンあります。返済期間は6か月〜15年以内で、金融機関によっては8年以内のところもありますし、完済時の年齢を「70歳未満」とするなどの年齢制限を設けている金融機関もあります。
フリーローンは、まとまったお金が必要で、かつ貯蓄ではまかなえないときに活用するローンであるため、なるべくなら短期間で完済することが理想です。しかし、金利タイプや返済期間など、さまざまな選択肢がありますので、無理なく返済できる方法を選びつつ、繰り上げ返済も活用しながら、ご自身のライフプランに合わせて返済計画を立てることができます。
3.間違いやすい! フリーローンとカードローンの違いを知っておこう
フリーローンとよく混同されるのは、「カードローン」です。
「借りたお金の使う目的が(原則)自由である」という点は、この2つともに共通しています。
しかし、以下のように大きく異なる点もあるので確認していきましょう。
フリーローンは原則追加融資が不可、カードローンは可能
たとえば、カードローンを申し込み、審査の結果、50万円の最大利用可能枠が設定されたら、以下のように借り入れと返済を繰り返し行うことができます。
・○月15日 20万円借り入れ
・○月17日 30万円借り入れ
・○月21日 50万円返済
・○月25日 50万円借り入れ
カードローンは最初に借り入れの最大利用可能枠が設けられ、その枠内であれば、何度でも借り入れと返済を行うことができます。
一方で、フリーローンの融資の形態は「証書貸付」といって、1度の借り入れに対して金銭消費貸借契約を締結し、借入金額、金利、返済期間、毎月の返済金額などを定めます。
たとえば、フリーローンを申し込み、審査の結果、50万円の融資を受けた場合はこうなります。
・○月15日 50万円借り入れ
・△月25日 5万円返済
・□月25日 5万円返済
・×月25日 5万円返済……
フリーローンは最初に決められた金額を借り入れしたら、あとは、元本と利息分を毎月決まった日(約定返済日)に返済していきます。
もし、追加で借り入れをしたいときは、あらためて借り入れの申し込みをし、審査を受ける必要があります。つまり、もう一本別のローンを契約することになります。
まとまったお金を必要に応じて繰り返し何度も借り入れしたい人は、金利の条件面を除けば、フリーローンではなく、カードローンを借り入れするほうが便利でしょう。
金利はカードローンより、フリーローンのほうが低いことが多い
一般的にカードローンより、フリーローンのほうが、金利は低く設定されています。カードローンは2.0%程度〜18.0%程度。フリーローンは2.0%程度〜15.0%程度に設定されているケースが多くなります。
各金融機関のホームページなどを見ても、最高金利はフリーローンのほうが低くなっていることがわかります。ただし金融機関によっては、カードローンの金利を他社のフリーローンと同程度か、それ以下に低く設定している場合もありますので、よく確認をしましょう。
カードローンより審査が厳しく、審査期間も長い傾向
借り入れ限度額や金利がカードローンよりも有利な条件ということは、それだけ、融資の審査も厳しくなります。融資のスピードについてもカードローンは即日融資の会社もありますが、フリーローンは、融資までに1週間〜2週間程度かかります。
フリーローンの返済方法は原則、口座引き落とし
フリーローンの返済は原則、あらかじめ決めた銀行口座から引き落としとなります。一方で、カードローンは口座引き落としをはじめ、ATM返済、ネットバンキング返済など、複数の返済方法が用意されています。
フリーローンは限度額が大きい
総量規制という制度をご存じでしょうか?消費者の借りすぎを防ぐ目的で、最大利用可能枠(限度額)を年収の3分の1以内に抑える決まりです。これは貸金業者からの借り入れが対象となっています。
ただし、いずれの金融機関でも無条件で年収を超えるような限度額いっぱいまでを借り入れできるわけではありません。
金融機関では、フリーローンの借り入れにおいても、消費者の返済負担率など、
各金融機関独自の審査基準に沿って慎重に融資額を決定しています。
フリーローン | カードローン | |
資金の使い道 | 原則自由 (事業性資金を除く) |
原則自由 (事業性資金を除く) |
金利 | 2.0%程度〜15.0%程度 | 2.0%程度〜18.0%程度 |
追加での借り入れ | 不可 | 可能 (最大可能利用枠の範囲) |
限度額(無担保の場合) | 1,000万円程度 | 800万円程度 |
審査のスピード | 1週間〜2週間程度 | 即日融資が可能な場合も |
返済方法 | 銀行口座から引き落とし | ATM返済 振込返済 銀行口座から引き落とし 店頭窓口返済 |
4.住宅ローンなど目的ローンとの違いは?
現在、さまざまな「ローン」がありますが、以下の3つが代表的なものでしょう。
住宅ローンは借入額も大きくなりますが、金利は1.0%前後の場合もあり、マイカーローンは2.0%〜3.0%。教育ローンも2.0%〜4.0%台となっており、いずれもフリーローンよりも低い金利水準で借り入れを受けられる傾向にあります。
お金を使う目的がこの3つにあてはまるなら、まずは目的ローンを検討したほうがよいでしょう。これらにあてはまらない場合に、フリーローンを検討しましょう。
5.フリーローンの利用はこんな人に向いている
まとまったお金が必要な時期や金額が定まっている人
フリーローンは、融資実行までに2週間程度の時間がかかりますし、一度借り入れをすると、追加の借り入れには、別途審査や契約手続きが必要となるなど、柔軟性には欠けています。
そのため、高価な家電の購入や引っ越し費用など、必要な金額があらかじめ定まっていて、なおかつ、十分な貯蓄がない場合は、検討する価値があるでしょう。
一方で、毎月の支出額が変動する生活費などを目的に借り入れする場合は、フリーローンにはあまり向いていない、と言えるでしょう。
借り入れを急いではいない人
フリーローンは、カードローンと比べると借り入れまでに時間がかかる商品です。最近では、申し込みから契約手続きまでをネットで完結する金融機関も出てきましたが、それでも、借り入れまでには早くても3日程度、通常の手続きなら2週間程度かかります。
「明日までに借り入れしたい」という急いでいる方は、カードローンを検討する方が良いかもしれません。
借り入れの希望額が大きい人
フリーローンはカードローンと比べると、限度額が高めに設定されています。無担保型でも「1,000万円程度」にしている金融機関もあります。カードローンの最大利用可能枠では、必要な金額に満たない場合は検討する価値があるでしょう。
お金の管理にあまり自信がない人
フリーローンはカードローンと違い、借り入れを受けたときより、借り入れの元金が増えることはありませんし、契約手続きをしたときに返済計画が決まります。「ゴールが確実に見える借金」ということもでき、お金の管理に自信がない人には向いている方法と言えそうです。
6.フリーローンを選ぶポイント
できるだけ低い金利を選ぼう
返済総額に金利は大きく影響してきます。
たとえば、200万円借り入れし、3年間で返済する場合、金利ごとの返済総額は以下の表のとおりです。
金利 | 毎月の返済額 | 返済総額 |
---|---|---|
6.0% | 60,843円 | 219万348円 |
7.0% | 61,754円 | 222万3144円 |
8.0% | 62,672円 | 225万6192円 |
9.0% | 63,599円 | 228万9564円 |
10.0% | 64,534円 | 232万3244円 |
6.0%のときと比べて、7.0%だと返済総額は3万2796円、10.0%だと13万2896円も変わってきます。
各金融機関のホームページには返済シミュレーションが用意されています。借入額と金利、返済期間を入力すると、毎月の返済額や返済総額がわかるので、こういったものを活用しながら、どういった借り方が一番得なのかを検討しましょう。
借入額が少なめのときは、特に「最高金利」に注目しよう
金融機関によっては、金利の表記を「○%〜○%」など、最低金利と、最高金利をあわせて表記していることがあります。ついつい、「最低金利」の数字に目を奪われがちですが、適用される金利は、借入額とその人の信用度で決まります。
借入額が少額になるほど金利は高くなる傾向があります。また、その金融機関で初めてローンを利用する人や他行においても返済実績がない場合は、金利が高めに設定されることがあるそうです。よって、「最低金利」だけではなく「最高金利」にも注目してフリーローンを選びましょう。
変動金利を選ぶか、固定金利を選ぶかを慎重に判断しよう
フリーローンも、住宅ローンと同様、「変動金利」と「固定金利」のどちらかを選べる商品があります。この場合、どちらを選んだほうがメリットが大きいのでしょうか。
「固定金利」は文字どおり、契約したときの金利がずっと適用されます。一方で、「変動金利」は景気や金融情勢に応じて、一定の頻度(一般的には半年に1度)、金利が上下する可能性があります。
一般的には、「固定金利」より「変動金利」のほうが金利が低くなる傾向がありますが、変動金利が、今度どう推移していくのか予測するのは非常に困難です。
「返済期間を長めにして、毎月の返済額を変えずに、はっきりさせたい」という場合は「固定金利」を、「繰り上げ返済を活用したり、返済期間を短くしたいから、今は少しでも安い金利を適用させたい。また、今後金利が上がっても問題ない」と判断する場合は「変動金利」を選ぶのもよいかもしれません。
繰り上げ返済をするときの手数料をチェックしよう
フリーローンも、住宅ローンなどと同様に、繰り上げ返済をすることができます。もちろん、繰り上げ返済をすると、金利負担は軽減されるメリットはあります。
しかし、この際、注意しなければならないのは、繰り上げ返済の手数料です。
繰り上げ返済の手数料を5,000円程度にしている金融機関もあります。
たとえば、今月は給料が多かったから「1万円多く繰り上げ返済をしよう」としても、手数料が5,000円かかったら、返済にまわるのは5,000円だけになってしまいます。
これでは、デメリットのほうが多くなってしまいます。
店頭ではなくネット上で繰り上げ返済を申し込みすれば、手数料を無料とする金融機関もあるので、そうした点をしっかり確認しておきましょう。
自分にあった金融機関を選ぼう
フリーローンを提供する金融機関は、大きくわけて以下の3つにわかれます。一概には言えませんが、大まかな特徴は以下のとおりですので、どの金融機関が自分にとってメリットが大きいのか慎重に検討しましょう。
・都市銀行
金利を安くしている一方、審査を厳しく行う傾向があります
・地方銀行
銀行の営業エリア内に住居や勤務地があることを条件にしている場合があります。都市銀行と同等の金利を提示する金融機関もあります。
・ネット銀行
店舗を持たないネット銀行は来店不要で、申し込みから契約手続きまでネットで完結することができます。
7.フリーローンの賢い借り方、返し方
住宅ローンを借りている人は、最初にその金融機関で検討しよう
金融機関によっては、住宅ローンを借りている人は提示している金利から優遇を受けられる場合があります。住宅ローンを借りている人は、まずその金融機関のフリーローンで、金利優遇が受けられないか、確認しましょう。
資金使途が明確な場合、金利の優遇を受けられる金融機関も
フリーローンは原則、使いみちを問わないローンですが、金融機関によっては使いみちが明確になった場合、金利の優遇を受けられる場合があります。
たとえば、イオン銀行のフリーローンの金利は3.8%〜13.5%(2019年2月1日現在)ですが、ペット費用に使える「ペットローン」や、歯の治療に使える「デンタルローン」は3.8%〜8.8%(同)と、上限金利が低くなっています。
このように、住宅ローン・マイカーローン・教育ローンに該当しない場合でも、さまざまな目的に対応したローンを用意している金融機関もあります。使いみちが決まっていれば、少しでも低い金利で借り入れができないか、検討しましよう。
毎月の返済日を考えて決めよう
口座からの引き落とし日は「15日」「25日」「月末」など、いくつかの選択肢から選んだり、自らの希望日をピンポイントで指定したりできます。家計にさほど余裕がない場合、返済日は給料日の後にするなど、しっかりと考えて決めるとよいでしょう。
複数のローンをまとめる用途にも使えるが、損得を見極めよう
複数のフリーローンを利用している場合、新たなフリーローンを活用し1社にまとめることもできます。この場合、以下のメリットが出てくる可能性があります。
・借入先をまとめて、借入金が大きくなることで金利が低くなり、返済金額が軽くなる
・複数のローンでばらばらだった返済日を月1回にして、管理が楽になる
まとめることの最大のメリットは月々の返済金額が軽くなることですが、本当にそうなるのか、必ず事前にシミュレーションして確認してみましょう。
ボーナス返済の設定も検討しよう
ボーナス時に、返済額を増やせるボーナス返済を設定できる金融機関も多くなっています。
勤務する職場でボーナスが安定的に支給されるなら、毎月の返済を軽くするためにもボーナス返済を検討してみてもよいでしょう。
ただし、ボーナス返済は借入額の50%以内、と定めているところが多いです。
返済期間は余裕を持って設定しよう
フリーローンは、契約手続き時に返済期間や毎月の返済金額が定まりますので、返済中に返済期間を延ばすことなどは、原則できません。家計の状況が大きく変わり、当初定めた返済額だと返済をするのが厳しくなることも考えられます。そのため、返済額や返済期間は余裕を持って設定しておきましょう。
会社バレ、家族バレの可能性は?勤務先への在籍確認は行われる場合も
「フリーローンを借りたけど、会社や家族には知られたくない」。そんな人も少なくないかもしれません。
申し込みの際は、勤務先情報も記入しますが、申し込み手続きや返済中のやり取りは、本人が希望する自分の携帯電話や固定電話で行われます。
ただし申し込みにあたって、記入した勤務先に電話をかけて、「在籍確認」が行われる場合があります。
また、同居家族がいる場合は借り入れ明細などが金融機関から届くことがあります。明細の郵送は行わず、WEB上で借り入れ状況を確認できる場合もあるので、そうしたサービスがないか、よく確認しましょう。
フリーローンは、一般的にはカードローンよりも金利が低い傾向があり、契約手続き時に定めた金額と返済期間で返済していくローンで、非常に計画が立てやすいという利点があります。逆に言うと、最初に立てる「返済計画」が非常に重要になります。
- フリーローンを何に使うのか
- それにかかる総額の費用はいくらになるのか
をはっきりさせたうえで、毎月の返済額が家計にとって無理のないものにしましょう。もし、シミュレーションをして返済額の負担が重すぎるようならば、借入額を減らすことも検討しましょう。
借り入れした後は、貯蓄でまかなえなかった理由を確認し、家計改善にも目を向けることが大切です。そのような意識を持たないと、フリーローンでの借り入れを積み重ねてしまい、返済が滞ってしまう可能性が考えられます。
フリーローンは便利に利用できる分、一時的な借り入れと考えるのがよいでしょう。
- [監修]駒ア 竜(こまざき・りゅう)
- エターナルフィナンシャルグループ(株)代表取締役ファイナンシャル・プランナー。
中古車販売会社取締役、アパートメーカーを経て2006年に起業。2007年に法人成り、2008年にFP業務を開始。マネーサイト、経済誌、不動産業界誌、金融業界誌への執筆の他、「相続対策の常識ウソ?ホント?」を共著で出版。資産運用・住宅ローン・保険の相談をワンストップで行うことを強みとし、金融商品仲介業、貸金業代理店、保険代理店の事業も行っている。