カカクコムを支えるシステム面の専門家。
なくてはならないITインフラ


カカクコムでのインフラエンジニアの仕事を教えてください
ユーザーに安定したサービスをお届けすること、今あるシステム面での課題を解決することをミッションとしているのが、カカクコムのインフラエンジニア。私たちは、「価格.com」をはじめとした自社で運営しているWebサービスのインフラ設計・構築・運用を行っています。カカクコムは、比較的オンプレミスの環境下での開発が多く、データセンターを利用してサーバーを管理しており、物理サーバーの調達や設置、ネットワークの構築などの領域は一貫して私が所属する部署で担っています。最近では、一部クラウドの導入も進めています。
インフラエンジニアは、ユーザーから表立って見える部分を担っているわけではありませんが、カカクコムとして価値を届け続けるためには必要不可欠な「縁の下の力持ち」のような存在です。ユーザーの皆様に利用いただいている当社サービスの裏側では、数百台のサーバーとストレージ機器がネットワークで接続され、億単位のPVを処理しています。
ITインフラは「あって当たり前」のもの。例え何らかの障害が発生してしまったとしても、ユーザーへの影響を最小限におさえるべく、設計・構築時から先回りして懸念となりそうな箇所や課題を考慮し、土台づくりを推進していくことが求められます。
長期目線での安定稼働を実現するために、
多くの人を巻き込んで施策を推進する
現在担当している業務と、仕事を進める上で関わる人を教えてください
主に「食べログ」「キナリノ」「icotto」のインフラ領域を幅広く担当しています。
どのサービスに関わるにしても、一貫して「ユーザーに安定したサービスをお届けする」ために、長期目線で安定稼働・運用していくことが求められます。サービスの規模感によって仕事の特性に変化が生じる部分もあり、例えば、大規模サービスのほうがより慎重さ、多くの人との連携が求められる傾向にあります。
様々なサービスのインフラ領域を担う上で、関わる人は社内外の多岐に渡ります。
まずは社内において。各サービス専任担当のアプリエンジニアとは密にやり取りを行い、新たに実施したい取り組みや、サーバーの増設・構成変更に際して必要となる機能やリソースのすり合わせを実施しています。サービスのエンジニア以外にも、ネットワークエンジニアにロードバランサーやファイアウォールの設定を依頼したり、情報セキュリティを専門とするエンジニアとソフトウェアの脆弱性や外部からの攻撃への対策などに関して協議したりします。社外だと、様々な機器メーカーやベンダーと直接関わる機会が多く、最新技術や業界動向に触れることもできます。
担当領域が広く、成長できる。
オン・オフのメリハリを大切にする風土も魅力


カカクコムで働くことの魅力を教えてください
自社サービス全てのインフラを管理している部署のため、特定サービスだけでなく大小さまざまなWebサービスに触れられることです。月間で億単位のPV数に到達するようなサービスも運営しており、大規模なトラフィックを扱うこともできます。自分のメイン業務以外のことであっても、手をあげれば挑戦させてもらえるのも特徴のひとつです。過去の踏襲や現状維持に留まらず、新しいことに対しても「積極的に挑戦していこう」という風土がある。上長とのコミュニケーションもとりやすく風通しの良い環境だと感じています。
所属しているチームの先輩方は、専門性に長けている方や技術力が高い方が多いです。穏やかで親切という点においてはチームメンバー共通ですが、個々によってハードウェア、ネットワークなど専門分野が異なるので、チームとしてバランスがとれている印象。積極的にコミュニケーションをとることが歓迎されるので、相談をすることで自身のスキルを存分に磨くことができます。私自身は、IT系の知識をほぼ持ち合わせないまま入社したこともあり、カカクコムで教わったこと全てが成長に繋がり、今の自分を形作っていると思っています。また、インフラ領域を幅広く担当する中で日々最新の技術もアップデートしていく必要があり、ずっと成長し続けている実感を持っています。
働き方の部分では、全社として年次有給休暇の取得が奨励され、ワークライフバランスを保ちやすいというのも私にとっては大きな魅力でした。日々の仕事に長期目線で取り組むには、自己研鑽やリフレッシュに費やす時間を意識的に作ることが重要だと社会人になってから実感。メリハリをつけながら周囲と連携して仕事を進める文化が醸成されているからこそ、日々前向きに仕事に取り組めています。
基本的には社内のメンバーと業務を進めることが多いため、自分自身で業務をコントロールしやすい部署ですが、一方で、回避するように最大限努力していても起こってしまう可能性があるのが「障害」。それも、いつ起きてしまうかは予想ができません。だからこそ、常にリソースに余裕がある状態を保てるような仕組みづくりや環境整備をチーム全体で行っています。
安心・便利なサービスであり続けるために、
最適な選択を考えて実行する
仕事をする上で大切にしていることは何ですか
何よりも大事にしているのは「ユーザーに安定して価値を届け続けること」。多くのユーザーにご利用いただいているサービスを提供しているからこそ、24時間安定稼働することを念頭に置いて仕事をしています。例えば、システムの停止や遅延などといった事態が起こってしまわないようにサーバー設計段階から先読みし、インフラ構築をしていきます。安心なサービス、便利なサービスであり続けるために、私たちができることは何か考え、行動しています。
実務においては、業務の属人化を減らすようにしています。そのために、プロジェクト管理ツールを用いてのタスク管理をはじめ、社内Wikiを用いてチーム内共有をはかったり、定期的に自己発信の機会を設けたりしています。
インフラ構築にあたっては、基本的には機器やソフトウェアの使用期限が存在するため、業務効率化を進める際には数年後の償却期限とライフサイクルを見据えて行動していく必要があります。例えばソフトウェア更新の際、切り替え時に手間がかかりにくい構成を考え組み立てていくこともインフラエンジニアとして大切な素養となってきます。
また、新しいことに挑戦したいと思った際に、本当にその技術が必要なのかというのは一度立ち止まって考えます。その取り組みを後押しする技術として、今選択しているものは本当に適切なのか。例え自分自身が担当を外れたとしても、その技術が最も適切だったと振り返れるか。技術起点で動こうと思えばできてしまう部署だからこそ、「自身の嗜好に沿った技術を試す」ことが目的に置き換わってしまっていないかについては日々意識して仕事をしています。
ある一日のタイムスケジュール
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10:00出社 メール&タスクチェック
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10:15チーム会議、案件進捗確認
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10:30障害予兆の事前対応
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11:00ベンダーとの会議
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12:00ランチ
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13:00社内問合せ対応
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14:00事業部との会議
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15:00サーバー構築作業
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16:00技術検証
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17:00計画作業の事前準備
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18:30チームメンバーのタスクレビュー
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19:00退社