さぁ、史上最強の静寂をSONY WF-1000XM4

イヤホン・ヘッドホン 2021/10/7
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さぁ、史上最強の静寂をSONY WF-1000XM4

ノイズキャンセリング(以下ノイキャン)搭載ワイヤレスイヤホンのコモディティ化は、SONYから始まったといってもいい。SONY「WF-1000XM4」は、長らくフラッグシップだった前モデルを更新する待望のアップデートモデルだ。そしてこのモデルもまた、ノイキャン搭載ワイヤレスイヤホンを再定義する力を持っている。

現在、最高峰のノイズキャンセリング

最初から書いちゃいますが、2021年8月現在においてSONY「WF-1000XM4(以下1000XM4)」のノイキャンの威力は、これまで僕が体験したノイキャン搭載ワイヤレスイヤホン中で間違いなく最強でした。

昨今のワイヤレスイヤホンは安いものからお高い機種まで、ノイキャン搭載の製品が充実しています。しかし、ノイキャンの性能が大きく向上したかといわれれば、そうでもない。ベンチマーク的に比較されることが多いApple「AirPods Pro」のそれを基準にいろいろな製品を試してみると、よくわかります。いい意味でどの製品もしっかりノイキャンしてるんですよね。悪い意味でいうと大きな差はない。

ところが、1000XM4のノイキャンは明らかに静けさのレベルが違うんです。

ノイキャンはその仕組みから高い音の消音が苦手した。しかし1000XM4は、この高域部分の消音性能を高めてきています。それが特徴のひとつ。PCのタイピング音、子どもの話し声、カフェでの騒がしさなど、低音から高音まで入り交じる環境であれば、特に違いを感じます。

高音域のノイキャン強化を実現しているのが、新開発の「統合プロセッサーV1」、それに「デュアルノイズセンサーテクノロジー」。ノイキャンは周囲の音をマイクで拾って、その逆位相の音をぶつけることで音を消します。振幅が速い高い音は逆位相の生成が間に合わなかったり、マイクで拾いきれなかったりするために、消音が難しいというわけ。いわば演算速度やマイク精度がネックだったわけです。

SONYはこれを、高性能なプロセッサーとマイクによって見事解決したのです。テクノロジーの進歩、感じません?

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静寂だからこそ届きうる音

音質も、言わずもがなレベルアップ。前モデルの「WF-1000XM3(以下1000XM3)」と比較試聴すると低音に物足りなさを感じるものの、キックやベースの頭は1000XM4のほうが感じられるので、ブーミーさよりもタイトさというか、音圧でごまかさない鳴らし方ができています。ハイレゾクラスのLDACコーデックや、DSEE Extreme(※圧縮音源をAI技術でアップスケール)によるアップコンバートも優秀。

特にDSEE Extremeは今まで聞こえなかったハイハットの切れ目やピアノの余韻など、高音のツヤっぽさがグンと引き立ちます。よりリアルなアコースティックサウンドに近づいたといっていいでしょう。

そして、音質に絡めないわけにはいかないのがノイキャンの存在。そもそもノイキャンって「静かな場所で聞けば、音楽をよりよく味わえる」というコンセプトで搭載されてるものですよね。そこのコンセプトが、1000XM4はめちゃくちゃ体現できています。

たとえば、DSEE Extremeによる解像感や高域表現の向上などは、騒がしい場所で聞いたらほとんどわからないと思います。それくらいわずかな変化だし、そもそも高い音はノイズに埋もれやすい。でも、1000XM4のノイキャンは高い音にも有効で、静寂さそのものも向上している。そのおかげで、普段なら聞こえない音までも聞こえるんです。

それは音楽をもっとリアルに感じられたり、何度も聞いてきた曲であっても知らない音と出会える感動につながります。僕としては、聞こえなかった音が聞こえた感動ってのがやっぱり大きいですね。今まではカーテン越しに聞いてたバンドの演奏を、ついに目の前で試聴できたような。

さらに、音質と静寂性のためにイヤーピースまで新開発しちゃってるくらいですから、すごい気合いの入りっぷりですよ。その「ノイズアイソレーションイヤーピース」には、これまた独自開発のポリウレタンフォーム素材が使われていて、高域のノイズ減衰に貢献しています。フィット感や耐久性もよく、すごく優秀なイヤーピースですね。単体発売してほしいくらい。

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個人的にはケースの進化もうれしい

前モデルの1000XM3もいまだ人気があり、価格もこなれて買いやすくなっています。とはいえ2019年発売と2年も前の機種なので、進化ペースが速いワイヤレスイヤホン界においては型落ち感があるのも事実。今回の1000XM4は、ただレベルアップしただけでなく、1000XM3の弱点と思われていた要素が解消されているのも特徴です。

まず、ケースの大きさ。1000XM3はとにかくケースがデカくてポケットを圧迫してましたが、1000XM4ではAirPods Pro並みの小型サイズになりました。また、イヤホン本体も小型&軽量化し、防水機能、無線の接続性、通話の際のマイク性能などが向上。もちろんバッテリー持続時間もアップ!

1000XM3で満足してるから新しいモデルはいらないかな?」と思っているそこのアナタ。それ、大いなる早計です。むしろ現役の1000XM3ユーザーこそ、1000XM4を使えば「そう、ここを改善してほしかった!」と、感動すること間違いなし。もはや、ケースが小さくなってくれただけで、めちゃうれしくない?

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ノイキャンによる高音質体験の神髄

「静寂が音楽体験をよりいいものにする」。これこそノイキャンの意義ですし、思えばSONYは常にそのスタンスを貫いてきたように見受けられます。「いい音には、静寂が要る。」という製品のキャッチコピーもそんな感じなので。だからこそノイキャンには並々ならぬ情熱があるだろうし、

2年前の1000XM3がもたらしてくれたノイキャンの静けさもすごかった。そして、今回の1000XM4は、2年前の衝撃をさらに超えてきたように思います。

言わずもがな、騒がしい場所よりも静かなコンサート会場のほうが音楽を贅沢(ぜいたく)に味わえる。同じように、ノイキャンも静寂性が高いほうが、楽器のダイナミクスやボーカルの息遣いなど、その楽曲が持つ豊かな演奏表現を聞き取れる。僕らはノイキャンによって静寂を持ち運べるようになりましたが、1000XM4の静寂は多くの人が体験したことのある従来の「ノイキャンで味わえる静寂」を、しのぐはずです。なぜなら、人類未体験のノイキャンだから。

音質もいい、ノイキャンもいい、本体もコンパクト。もはや弱点がなさ過ぎて「いいノイキャン搭載ワイヤレスイヤホンが欲しいなら1000XM4」っていう正解が出てしまいました。もちろん予算や音質の好みで選べる余地はあるけれど、「静かだからいい音楽が聞ける」っていうアドバンテージはマジで強い。

空腹は最高のスパイスならぬ、静寂は最高の音楽環境を地でゆくイヤホンです。価格.com

文:ヤマダユウス型 写真:文田信基(fort)

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SONY WF-1000XM4

本体質量: 約7.3g×2
通信方式: Bluetooth標準規格 Ver.5.2
連続音声再生時間: 最大8時間(NCオン)/最大12時間(NCオフ)
連続通話時間: 最大5.5時間(NCオン)/最大6.0時間(NCオフ)
充電時間: 約1.5時間
充電方式: USB Type-C(ケース使用)/Qi(ワイヤレス充電器別売)
最大通信距離: 約10m
ドライバーユニット: 6mm
主な特長: コンパクトデザイン&装着感の向上、WF-1000XM3よりもさらに高いノイズキャンセリング性能
カラー: ブラック / プラチナシルバー

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