(株)カカクコム
プロダクト本部
ショッピングメディア部
部長
鎌田 剛
対象分野の多いパソコン関連部門では、上半期に引き続き、日本エイサーの液晶ディスプレイが選出された。国内では今ひとつ知名度が低いエイサーだが、700:1という高コントラスト、8msという高速な応答速度、デジタルとアナログの2系統入力といった十分な性能を持ちながら、19インチで25,000円前後という圧倒的なコストパフォーマンスが高く評価された形だ。
人気のAV家電部門と生活家電部門では、ともに三菱電機の製品が選出された。特に、AV家電部門では、国内メーカー各社がしのぎを削っていることもあって、シェアの小さい液晶テレビ「REAL」が選出されたことは驚きだ。32インチクラスの液晶テレビではほぼ底値とも思える安値(2006年末時点で11万円程度)をマークしていた点が大きいが、その割に基本設計がしっかりしており、他社製品と比べても画質・音質・操作性とも遜色なく満足度も高かったようだ。なお、生活家電部門で選出された空気清浄機「プラズマッハ」は、以前よりクチコミでの評価が高い製品だった。近年流行の「マイナスイオン」などによる脱臭・除菌といった機能はほぼないが、吸引パワーが他社製品と比べても強く、部屋中のホコリやハウスダストなどを強力に吸い取ってくれるため、効果が実感としてわかりやすい。空気清浄機の基本機能をしっかりと作り上げた三菱電機の隠れた名作といえるだろう。
カメラ部門では、ペンタックスのデジタル一眼レフカメラ「K100D」が選出された。デジタル一眼レフカメラは、キヤノンやニコンをはじめとする強力なライバル製品が数多く存在するが、これらを押しのけての大賞選出は驚きに値する。ペンタミラーファインダーを用いるなどカメラとしての基本性能をしっかりと押さえながら、初心者にも撮りやすい「手ブレ防止機能」を搭載し、6万円台で買える価格の安さもあいまって人気が沸騰した。
今回新たに新設された携帯電話部門では、ソフトバンク/シャープの「AQUOSケータイ」こと「Softbank 911SH」が選出された。鮮明な画質でワンセグ放送が見られる「AQUOSケータイ」の出現(発売当時はVodafone)は、そのクルッと回転する液晶画面も衝撃的だったが、大画面を生かしPC用のインターネットサイトがそのまま見られる実用的な機能も高く評価された。2世代目となる本機に関しては、本体もよりスリムになって持ちやすくなり、使ってみたユーザーのほとんどがかなりの満足度を実感している。
以上の結果から、必ずしも高いシェアを持っていなくても、価格面も含め、しっかりとしたモノ作りを行っているメーカーの製品は、きちんとユーザーに評価されているということが伝わってくる。ユーザーのシビアな評価に対して真摯な態度で向き合い、真摯なモノ作りを続けていくことが、WEB2.0時代の新たなモノ作りなのではないかと思わされた結果となった。
























































































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