パソコンの機能別満足度:「デスクトップ」「ノート」「タブレット」では液晶の大きさ・きれいさに好評価集まる。「ネットブック」は全体的に低評価に
以下は、現在利用中の各パソコンの種類別に、そのパソコンが持っている各機能に対する満足度を5点満点で評価してもらった結果だ。各種類別に、どこが満足でどこが不満なのかを見ていこう。
■デスクトップパソコン
デスクトップパソコンに対する満足度で高かったのは、「液晶画面の大きさ」「液晶画面のきれいさ」など、ディスプレイに関するものがまず筆頭に来た。デスクトップパソコンの優位性として、「画面が大きく見やすい」(組み合わせるディスプレイによる)ことがあるが、その点での満足度が高いことがわかる。次いで「HDDやSSDの容量」「拡張性」といった、パーツの拡張性に関する満足度が高い。また「デザイン」の項目も比較的満足度が高かった。ここには、自分の好きなケースで自作パソコンを組んでいるというものも含まれるだろう。
逆に満足度が比較的低かったのは、「付属ソフト」「処理速度」「静音性」となった。付属ソフトは、自作パソコンなどを組んでいる人も含まれるので致し方ないが、「処理速度」がここまで満足度として低いのは正直意外だった。一般的に、ハイパワーのCPUやグラフィックボードなどを組み込めるデスクトップパソコンは、ノートパソコンなどと比べると、処理速度の面ではかなり有利なのだが、この面に対する満足度は意外と低いという結果になった。もしかすると、求めるレベルが高すぎるのかもしれない。
【図8-1 家庭でもっともよく利用するパソコンの機能別満足度 デスクトップパソコン編】

■ノートパソコン
続いてノートパソコンだが、満足度が高かったのは、「液晶画面の大きさ」「液晶画面のきれいさ」が、デスクトップパソコンと同じく上位に来ている。ノートパソコンの液晶は、画面サイズ、画質とも、デスクトップパソコンで使用しているような外部ディスプレイと比べるとどうしても劣ってしまうものだが、ここ数年の高解像度化、クリアパネルなどの高画質化で、ユーザー側もあまり不満を持たなくなっているようだ。これは、純粋にノートパソコンの進化に基づくものだろう。また、「デザイン」も比較的満足度が高い項目といえる。
逆に、満足度が低かったのは、「携帯性」「バッテリーの持ち」「処理速度」などで、いずれも3.0を割り込んでしまっている。携帯性に関しては、ノートパソコンの大画面化・高解像度化が進み、スタンダードノートと呼ばれるような主力機種では、ほとんど持ち運ぶことを前提に作られていないことが影響している。「バッテリーの持ち」も同様で、一部のモバイルノートでは着実に進化しているポイントであるが、あまり持ち歩かないスタンダードノートではこの点は数年前からさほどの進化をしていない。また、「処理速度」に関しては、ここ数年でかなり改善されてきている部分ではあるのだが、デスクトップパソコン同様、ユーザーが求めるレベルにはまだ達していないということなのだろう。
【図8-2 家庭でもっともよく利用するパソコンの機能別満足度 ノートパソコン編】

■ネットブック
続いて、ネットブックについての満足度を見てみよう。満足度が比較的高いのは「携帯性」。それに「デザイン」が続く。「小型ノートパソコン」とも言われることのあるネットブックだけに、やはり「携帯性」については満足度が高いといえそうだ。また、「デザイン」に関しても、おおむね高い評価が得られている。
ただし、逆に満足度が低い項目も多い。満足度が3.0を割り込む項目が8個もあり、全般的な満足度が低いことがうかがえるが、なかでも満足度が低かったのは「処理速度」だ。これについては、ネットブックのそもそもの設計概念からいっても無理があるのだが、2.0というかなり低い満足度となってしまった。このほか、「液晶画面の大きさ」や「拡張性」も満足度は低いが、これもネットブックという製品のあり方としては致し方ない部分であろう。おそらく、ユーザーの側もそうしたことは承知のうえでネットブックを購入し活用しているのだとは思うが、かなり厳しい結果となってしまった。
【図8-3 家庭でもっともよく利用するパソコンの機能別満足度 ネットブック編】

■タブレット端末
最後に、最近人気急上昇中の「タブレット端末」の満足度を見てみよう。まず全体的に見て、タブレット端末の満足度が非常に高めに出ていることに着目したい。全部で12項目あるうち、3.5を超える項目が8個もあり、ほかのタイプのパソコンと比べてもかなり高めの満足度といえる。逆に、3.0を下回った項目は1つしかない。ネットブックと比べると、まったく正反対の結果ともいえる。
このように、全体的な満足度が高いタブレット端末だが、なかでも満足度が高かったのが、「静音性」「デザイン」「液晶画面の大きさ」「液晶画面のきれいさ」などだ。「静音性」に関しては、タブレット端末にはファンやモーターを使う機器がないので当然ともいえるが、動作音はほぼ無音であることが評価されている。デザインについても、「iPad」に代表されるスラッとしたスレートデザインの満足度が高い。また、液晶画面も、9〜10インチクラスの比較的大きな画面にXGA相当の解像度を載せているということもあって、満足度は高いといえそうだ。
逆に満足度が低かった項目としては「拡張性」があるのだが、これはさすがにタブレット端末としては致し方ない部分であり、ユーザーもそれを期待して購入はしていないと思うので、それほど大きな問題ではないだろう。そう考えると、今のところ、タブレット端末に関する製品満足度は全般的に高いと言っていい。
【図8-4 家庭でもっともよく利用するパソコンの機能別満足度 タブレット端末編】

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