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No.056 ブルーレイレコーダー購入状況調査! -ご自宅の録画事情は?-

総評

今回の価格.comリサーチでは、テレビ放送のデジタル化に伴って普及が進んでいる「ブルーレイレコーダー」について調査を行った。ちなみにブルーレイレコーダーは、すでに2003年には商品化されており、本格普及が始まってからすでに4〜5年が経過している製品であるが、予想よりも普及のスピードが遅く、今ひとつ製品としてブレイクしていない感があるジャンルだ。

まずブルーレイレコーダーの所有率であるが、本調査では半数近い49.6%が所有しているという結果になった。上記のように、普及のスピードが遅いと思われていたブルーレイレコーダーだけに、ここまで高い所有率が出たのは意外と言えば意外であった。ただ、その購入時期を見てみると、ここ1年以内に購入した人が54.6%で半数を超えており、ここ1年で急激にブルーレイレコーダーが普及していることがわかった。ちょうど、テレビの買い換えと同時か、それより少し後くらいのタイミングで、レコーダーもアナログからデジタルへとバージョンアップした人が多いようである。また、今後の購入意向も、全体の38.0%の人が「購入予定がある」としており、これから来る年末年始の商戦時期にブルーレイレコーダーを購入しようと考えている人もかなりの数にのぼっているようだ。まさに今年2011年は、「ブルーレイレコーダーの当たり年」と言っていいような状況だ。

所有メーカーとしては、「DIGA」シリーズのパナソニックが圧倒的な人気を見せた。半数近い45.7%の人がパナソニックのブルーレイレコーダーを所有しており、2位のSONY(24.9%)を大きく引き離している。パナソニックの「DIGA」はその多機能性に定評があり、DVDディスクへのハイビジョン録画(AVC Rec)の搭載や、ハイビジョン長時間録画への対応も早く、以前から人気がある。2位のSONYも、ブルーレイレコーダー市場では老舗のメーカーだが、機能性でやや出遅れた感があり、パナソニックに大きく水をあけられた。なお、ブルーレイレコーダー市場への参入で出遅れた東芝は、現状の所有率では4位となっているが、今後の購入意向では2位のSONYに迫る3位につけており、その人気は徐々に高まってきているといえる。

ブルーレイディスクレコーダーの満足点としては、「画質のよさ」「操作のしやすさ」「録画機能の豊富さ」などがあがっており、逆に不満な点としては、「動作の遅さ」「HDD容量の小ささ」「価格の高さ」などがあがった。ただし、ここ最近のモデルでは、こうした不満点はほとんどのモデルで解消されつつあり、全体的な満足度は比較的高いと言っていい。ただし、ブルーレイタイトルの再生については、人によって意見は分かれるものの、それほど頻繁に使われていないケースが多く、またブルーレイタイトルの再生自体に興味を持っていない層も多かった。ハードウェアの進化に比べて、供給コンテンツの充実が遅れてきたブルーレイだが、それがブルーレイレコーダーの普及の遅さに大きな影響を与えていることは間違いないところだろう。ブルーレイレコーダーを購入しない 理由でも、「HDDレコーダーなどで十分と思った」という回答が多く見られ、ブルーレイ再生や、ブルーレイディスクへの録画・ダビングという用途での期待値はやや低めという結果になっている。この点は、今後もブルーレイ市場を考える際の大きな課題と言っていいだろう。

なお、ここ1年程度で進んだ、ブルーレイレコーダー本体の価格下落や、HDD容量の問題解消(ハイビジョン長時間録画機能の進化、外付けHDD録画への対応)は、消費者のブルーレイレコーダー購入に大きな影響を与えていることもわかった。実際、500GB程度のHDDを搭載するエントリーモデルであれば、5万円程度から購入可能で、ブルーレイレコーダー購入のハードルの1つになっていた「機器が高い」という理由はほぼ解消している。また、HDD容量についても、ハイビジョン長時間録画機能の進化や、外付けHDD録画への対応によって、さほどの問題とはならなくなってきている。今やブルーレイレコーダーの購入のハードルはかなり低くなっており、メーカー間の機能差も小さくなってきていることから、まさに今、買い時到来といえる。この年末年始にかけてはブルーレイレコーダー市場が活気を帯びそうだ。

調査対象:
価格.comID 登録ユーザー
調査方法:
価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:
10,495人
男女比率:
男91.0%:女9.0%
調査期間:
2011年9月8日〜2011年9月14日
調査実施機関:
株式会社カカクコム

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