
業種別の推定支給額:「公益法人・財団法人」「製造業」「金融業」で増加。「医療業」で大幅マイナスに
ボーナス推定支給額の増減を、業種別に見てみたのが【図1-3-1】だ。まず、業種別に見たボーナス推定支給額だが、昨年に比べて増加しているのは「公益法人・財団法人」(+2.9万円)と、「製造業」(+1.8万円)、「金融業」(+1.1万円)の3業種。ほかの業種についてはマイナスとなっている。特に落ち込みが大きかったのは「医療業」で前年比-3.4万円と大幅マイナスとなった。このほか、「ソフトウェア・情報サービス業」と「サービス業」もそれぞれ-1.7万円、-1.6万円のマイナスとなっている。
【図1-3-1 :夏のボーナス推定平均支給額 業種別(額面)】
2012夏(万円) | 2011夏(万円) | 増減(万円) | 前年比 | ||
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全体平均 | 54.9 | 54.2 | 0.7 | 1.4% | |
業種別 | 金融業 | 79.4 | 78.3 | 1.1 | 1.4% |
国家・地方公務員 | 63.1 | 63.5 | -0.4 | -0.6% | |
製造業 | 60.5 | 58.6 | 1.8 | 3.1% | |
公益法人・財団法人 | 54.5 | 51.7 | 2.9 | 5.6% | |
ソフトウェア・情報サービス業 | 51.9 | 53.6 | -1.7 | -3.2% | |
医療業 | 46.7 | 50.2 | -3.4 | -6.8% | |
卸売・小売業 | 45.1 | 45.1 | 0.0 | -0.1% | |
サービス業 | 40.1 | 41.7 | -1.6 | -3.9% |
※算出方法: 支給金額の合計 ÷ ボーナスが実際に支給された人の数
※端数の関係で、"増減(万円)"と"前年比"の間に誤差が出ることがあります。
勤務先規模別の推定支給額:中小企業で減少、大企業は増加。明暗分かれる
なお、勤務先規模別に見ると(【図1-3-2】)、従業員50人未満の小規模企業と、従業員500人未満の中規模企業がマイナスとなっており、全体として見ると、中小企業においてマイナスとなっている。逆に、従業員500人以上の大企業では全体的にプラスとなっており、企業規模によって比較的はっきりとボーナスの増減が分かれた形となった。ちなみに、中小企業の平均ボーナス推定支給額は39.4万円(前年比-0.6万円)、大企業の平均ボーナス推定支給額は70.6万円(前年比+1.3万円)となっている。
【図1-3-2 :夏のボーナス推定平均支給額 勤務先規模別(額面)】
2012夏(万円) | 2011夏(万円) | 増減(万円) | 前年比 | ||
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全体平均 | 54.9 | 54.2 | 0.7 | 1.4% | |
勤務先規模別 | 50人未満 | 34.5 | 35.9 | -1.3 | -3.7% |
100人未満 | 42.2 | 39.1 | 3.1 | 7.9% | |
300人未満 | 45.4 | 46.9 | -1.5 | -3.1% | |
500人未満 | 56.5 | 56.3 | 0.2 | 0.3% | |
1000人未満 | 59.6 | 59.0 | 0.6 | 0.9% | |
5000人未満 | 70.3 | 69.1 | 1.2 | 1.8% | |
5000人以上 | 82.5 | 81.0 | 1.5 | 1.9% |
※算出方法: 支給金額の合計 ÷ ボーナスが実際に支給された人の数
【図1-4 :夏のボーナス推定支給額(企業規模別)】

※従業員300人未満の企業を中小企業、従業員300人以上の企業を大企業としています。
ボーナスの支給時期:6月下旬〜7月上旬が一般的。例年通りの傾向
夏のボーナスの支給時期を聞いた。もっとも多かったのは「7月上旬」で27.4%、続いて「6月下旬」で26.1%となった。「6月上旬」「6月中旬」は意外と少なく、半数以上の企業が6月下旬から7月上旬にかけてボーナスを支給する予定であることがわかった。この傾向自体は、昨年調査結果とほぼ同トレンドとなっている。
【図2 :2012夏のボーナス支給時期】
