ホーム > 価格.comリサーチ > 結果レポートバックナンバー > No.068 Windows 8についてのアンケート! -タッチパネル機能の反響は!?-
価格.comリサーチ

結果レポート

リサーチの新着お知らせをRSSで受け取る

No.068 Windows 8についてのアンケート! -タッチパネル機能の反響は!?-

総評

昨年2012年の10月末に発売された新OS「Windows 8」に関する導入状況についての調査を行った。「Windows 8」に関しては、基本的な部分は「Windows 7」を踏襲しつつも、タブレット端末などで使われることを強く意識した「新スタートメニュー」の採用など、インターフェイス部分で劇的に変わった部分も多い。これまでのWindows OSのアップグレードとはやや趣が異なる点も多く、そうした点で、OSのアップグレードに対して二の足を踏んでいるユーザーも多いのではないかという予測を立てていたが、実際の調査結果でも、その予測はほぼ正しかったことが証明された形だ。

まず、「Windows 8」の購入率であるが、OSの発売から3か月弱の2013年1月段階で、22.9%となった。回答者全体の2割強程度である。前OSの「Windows 7」に対する調査では30%の購入率であったことを考えると、いささか少ない。また購入後、2割近い18.0%の人が、「Windows 8」を利用しなくなったと回答しており、実際の利用率自体も8割程度にとどまっている。OSの満足度に関しても、「満足」の割合が45.2%に対して、「不満」の割合が42.3%と、新OSとしては異例ともいえる満足度の低さだ。

この満足度の低さは、どこから来ているのか? その大きな理由の1つとしては、「Windows 8」の特徴の1つでもある「タブレットでも利用できるインターフェイス」が、従来のパソコンユーザーにとってあまりメリットをもたらしていないことがある。「Windows 8」はタブレット端末などのタッチ操作でも快適に利用できることを目指した画期的な発想のOSだが、「Windows 8」を購入したユーザーのうち、実際にタッチ機能を搭載しているパソコンやタブレット端末を利用しているユーザーは14.8%にすぎず、その他の8割以上のユーザーは、この新インターフェイスの恩恵をほぼ受けられずにいる。それどころか、従来の「スタートボタン」を廃したインターフェイスの影響で、通常のデスクトップ画面がやや使いにくいものになってしまっているという批判もある。こうした点がデメリットとなり、「Windows 8」は、新機能である「Windowsストア」はもとより、「操作のしやすさ」の点でも、満足度を大きく落としてしまっている。また、「それまで使用していた周辺機器やソフトへの対応」という面でも、一部のソフトなどが動作しないという問題が報告されており、やや不安を残す結果となっている。

ただし、逆に「Windows 8」になって改善された点については満足度も高い。代表的なものとしては「体感速度」があげられる。「Windows 8」は、基本的には非常にシンプルな構造のOSで、「Aero」などの視覚効果を廃するなど、動作の軽さにはかなり力を入れている。そのため、従来の「Windows 7」や「Windows Vista」などと比べて、起動時間やサスペンド状態からの復帰時間が短くなり、1つ1つの動作も軽量化されている。また、動作に必要となるハードウェアスペックも「Windows 7」のときとほぼ変わっておらず、マシンパワーを極度に要求することもない。この点は、多くのユーザーの支持を得ており、これだけでも「Windows 8」を導入する価値があるとする人も多かった。このほか、「セキュリティ機能」「画面デザイン」「インターネットエクスプローラー 10」などの各項目でも、一定の評価を得ている。

なお、「Windows 8」に関しては、「アップグレード版」の購入ユーザーが半数以上の58.3%を占めたが、これには、1月末日まで行われていた発売記念キャンペーン(ダウンロード版、3,300円で「Windows Pro」を購入可能)がかなり効いている。2012年夏の「Windows 7」搭載パソコンに付いてきた、1,200円でのOSアップグレード権も大きく寄与したものと思われ、価格の安さが導入のハードルを下げた点は大きい。

ただ、現在「Windows 8」を導入していない人が、今後「Windows 8」を導入するかとの質問には、「導入の予定はない」と回答した人が、「予定がある」と回答した人を上回るなど、先行きもあまり思わしくない状況だ。導入のネックとしては、やはり「Windows 8を導入することのメリットを感じられない」「現状でそれほど支障がない」という意見が多く、「Windows 8」ならではのメリットを見つけにくいことが大きな課題となっている。2013年のそう遅くない時期に、「Windows 8」ならではのメリットを感じやすいタブレット端末や、タッチパネル搭載の魅力的なパソコン製品が登場することを期待したい。

このページの先頭へ