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No.078 夏のボーナス2014 -今年の夏は懐もアツい?ボーナスへの賃上げ効果はいかに!?-

ボーナスで購入したい商品:「洋服・ファッション関連」(11.5%)が今年もトップ。「本・雑誌・漫画」(8.6%)、「ノートパソコン」(8.2%)とつづく。調査開始以来、初めてすべての項目で前年割れに

夏のボーナスで購入したい商品を聞いた。

もっとも多かったのは、例年と同じで「洋服・ファッション関連」(11.5%)。ただし、前年調査では17.6%あったので、割合としては大幅減となる。しかも、10%を超えたのは唯一これだけで、次点の「本・雑誌・漫画」以下はすべて10%未満と、全体としての購買意欲は、前年と比べてもかなりダウンしている印象だ。

3位以下は、「ノートパソコン」(8.2%)、「タブレット端末」(7.7%)、「家具・インテリア」(7.4%)と続く。いずれも、前回調査では10%前後の割合があった項目だが、軒並みダウンだ。特に「ノートパソコン」や「タブレット端末」は、Windows XPのサポート終了にともなって比較的需要が高いカテゴリーであるが、いずれも10%を割り込んで前年よりも2ポイントほどダウンする結果となった。

このように、すべての項目が前年割れとなっており、購買意欲が高まっている項目はゼロという結果となった。これは、この調査を始めて以来、初のことであり、消費者が夏のボーナスで買いたいと思うモノ自体がなくなっていることを示唆しているように思える。

【図6-1 今夏のボーナスで購入する商品(ボーナス支給者全体)】

【図6-1 今夏のボーナスで購入する商品(ボーナス支給者全体)】

※ 今回の調査から新たに加えた項目
 ・「バイク」「楽器」「リフォーム・住宅設備」「その他」
 ‐新規追加
 ・「スマートフォン」「携帯電話」
 ‐2013年「夏のボーナス」調査時の選択肢「スマートフォン・携帯電話」を分けました
 ・「本・雑誌・漫画」「ホビー・おもちゃ・グッズ」
 ‐2013年「夏のボーナス」調査時の選択肢「ホビー・おもちゃ・グッズ・漫画・同人誌」を再編しました
 ・「薄型テレビ」
 ‐2013年「夏のボーナス」調査時の選択肢「薄型テレビ(液晶テレビ、プラズマテレビ)」の名称を変更しました
 ・「ポータブルオーディオプレイヤー」
 ‐2013年「夏のボーナス」調査時の選択肢「MP3プレイヤー」の名称を変更しました
 ・「デジタルカメラ」
 ‐2013年「夏のボーナス」調査時の選択肢「コンパクトタイプのデジタルカメラ」の名称を変更しました
 ・「デジタル一眼カメラ(ミラーレスを含む)」
 ‐2013年「夏のボーナス」調査時の選択肢「デジタル一眼レフカメラ」の名称を変更しました

【図6-2 夏のボーナスで購入する商品(ボーナス支給者、性別)】

■男性
順位 項目 回答率
1 洋服・ファッション関連 10.1%
2 本・雑誌・漫画 8.8%
3 ノートパソコン 8.4%
4 タブレット端末 8.0%
5 家具・インテリア 7.3%
6 ホビー・おもちゃ・グッズ 6.4%
7 PCパーツ 6.3%
8 スポーツ用品・アウトドア用品 5.7%
9 カメラ周辺機器 4.7%
10 スマートフォン 4.7%
11 調理家電(炊飯器、電子レンジなど) 4.6%
12 デジタル一眼カメラ(ミラーレスを含む) 4.4%
13 薄型テレビ 4.1%
14 ブルーレイ/DVDレコーダー・プレーヤー 3.9%
15 自転車 3.7%
16 エアコン 3.5%
17 冷蔵庫 3.4%
18 時計・アクセサリー・ブランド品 3.2%
19 デジタルカメラ 3.0%
20 デスクトップパソコン 2.9%
21 洗濯機 2.9%
22 掃除機 2.9%
23 プリンター 2.8%
24 ゲームソフト 2.8%
25 オーディオ機器・ホームシアターセット 2.4%
26 自動車 2.3%
27 リフォーム・住宅設備 2.1%
28 ブルーレイ・DVD・CD 1.9%
29 健康・美容家電(マッサージチェア、美顔器、ドライヤーなど) 1.1%
30 空気清浄機・加湿器 1.1%
31 ダウンロードコンテンツ・ソーシャルゲーム課金 1.1%
32 ポータブルオーディオプレイヤー 1.0%
33 携帯電話 1.0%
34 楽器 1.0%
35 ビデオカメラ 0.9%
36 ゲーム機本体 0.8%
37 バイク 0.7%
38 石油・ガス暖房機 0.1%
39 太陽光発電パネル 0.1%
40 その他 20.9%
■女性
順位 項目 回答率
1 洋服・ファッション関連 29.1%
2 薄型テレビ 8.7%
3 家具・インテリア 8.7%
4 洗濯機 7.8%
5 ノートパソコン 5.8%
6 時計・アクセサリー・ブランド品 5.8%
7 本・雑誌・漫画 5.8%
8 タブレット端末 4.9%
9 冷蔵庫 4.9%
10 スマートフォン 4.9%
11 ホビー・おもちゃ・グッズ 4.9%
12 掃除機 3.9%
13 デジタルカメラ 3.9%
14 自転車 3.9%
15 ゲームソフト 3.9%
16 デスクトップパソコン 2.9%
17 調理家電(炊飯器、電子レンジなど) 2.9%
18 スポーツ用品・アウトドア用品 2.9%
19 携帯電話 2.9%
20 プリンター 1.9%
21 ブルーレイ/DVDレコーダー・プレーヤー 1.9%
22 ブルーレイ・DVD・CD 1.9%
23 オーディオ機器・ホームシアターセット 1.9%
24 空気清浄機・加湿器 1.9%
25 ビデオカメラ 1.9%
26 ゲーム機本体 1.9%
27 リフォーム・住宅設備 1.9%
28 PCパーツ 1.0%
29 健康・美容家電(マッサージチェア、美顔器、ドライヤーなど) 1.0%
30 エアコン 1.0%
31 デジタル一眼カメラ(ミラーレスを含む) 1.0%
32 自動車 1.0%
33 バイク 1.0%
34 楽器 1.0%
35 ポータブルオーディオプレイヤー 0.0%
36 石油・ガス暖房機 0.0%
37 太陽光発電パネル 0.0%
38 カメラ周辺機器 0.0%
39 ダウンロードコンテンツ・ソーシャルゲーム課金 0.0%
40 その他 11.7%

昨年のグラフはこちら(2013年夏のボーナス結果を見る)

消費税率アップによる購買意欲:「購買意欲が下がった」23.5%、 「やや購買意欲が下がった」28.0%と、約半数で購買意欲が低下

今年2014年4月1日より消費税の税率が5%から8%へと引き上げられたが、これによって、消費者の購買意欲にどの程度の変化があったのかを聞いた。
もっとも多かった回答は「購買意欲は変わらない」というもので、回答者の半数近い45.1%がこのように回答している。「購買意欲が上がった」という人は少数で3.4%。残る約半数は「下がった」と回答しており、「やや下がった」が28.0%、「下がった」が23.5%。この結果から、消費税の税率アップは半数程度の人に影響を及ぼしており、購買意欲を下げる原因となったことが見て取れる。

【図7 消費税率アップによってあなたの購買意欲はどうなりましたか?】

【図7 消費税率アップによってあなたの購買意欲はどうなりましたか?】

昨年度との給料比較:「変わらない」64.5%。現時点の賃上げ効果はほとんど無し

ボーナスとは直接の関係はないが、この4月以降、ベースアップによる給料の上昇があったかどうかを聞いた。結果としては「変わらない」がもっとも多く、全体の64.5%を占めた。「上がった」と回答したのは全体の2割弱で、「やや上がった」が14.0%、「上がった」が3.9%となっている。これに対して「下がった」と回答した数も全体の2割弱となり、「やや下がった」が8.0%、「下がった」が9.5%となった。
全体として見ると、安倍政権が進める賃金アップの動きも、この春の時点ではまだ全体の2割程度しかその恩恵にあずかっておらず、全体として見ればほとんど変化がない、という結果になった。

【図8 昨年度と比べて給料が上がったか(ベースアップによる賃上げ)】

【図8 昨年度と比べて給料が上がったか(ベースアップによる賃上げ)】

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