 
パソコンのOS:「Windows 7」(56.4%)が圧倒的多数。最新OS「Windows 8/8.1」は24.5%にとどまる
所有しているパソコンのOSを聞いた。複数台を所有している場合は、もっともよく使っているパソコンのOSを答えてもらっている。
この結果、圧倒的に多いのは、最新の「Windows 8/8.1」ではなく、その前の世代の「Windows 7」ということがわかった。割合で見ると56.4%と、過半数を超えるユーザーが、Windows 7をメインマシンのOSとして使っていることになる。逆に「Windows 8/8.1」を使っているユーザーの割合は、全体の約4分の1となる24.5%しかなく、なかでも「Windows 8」の使用比率はわずか4.2%しかないということになった。なお、この4月でマイクロソフトの正式サポートが終了した「Windows XP」については、使用割合はすでに4.0%にまで下がっており、ほとんどのユーザーは、少なくともメインマシンに関しては、Windows XPからほかのOSに乗り換えたということが見て取れる。
おもしろいのは、その乗り換え先が、最新のWindows 8.1ではなく、その前の世代のWindows 7だったということだ。Windows 7は、Windows XP以降のWindows OSの中では、もっとも安定感があると評価されたバージョンだけあって、今でも愛用しているユーザーが多い。逆に、Windows 8やその改良版であるWindows 8.1は、かなり革新的に変わったインターフェイスに賛否両論あり、今でも乗り換えをためらう人が多くいるのだが、この結果も、こうした状況を如実に表したものと言えるだろう。
【図5 所有しているパソコンのOS】

パソコンの利用頻度と目的:全体の83.4%が毎日利用。「ウェブサイト閲覧」(98.7%)、「メール」(95.5%)、「ネットショッピング」(93.8%)が利用用途のトップ3
パソコンを使用する頻度を聞いた。結果を見れば一目瞭然だが、全体の83.4%にものぼる割合の人が、「毎日パソコンを使っている」という結果になった。逆に、「週に1〜2回未満しか使わない」という人は、わずか6.0%のみ。この結果からは、もはやパソコンは生活の一部となっており、毎日電源を入れて使用するというのが、当たり前のスタイルになっていることがうかがえる。
【図6 所有しているパソコンを利用する頻度】

では、パソコンをどのような目的に、どれくらいの時間使っているのだろうか。ここでは、利用用途ごとに、ユーザーが1日のどれくらいの時間、パソコンを使っているのかを聞いた。
まず、もっとも多かったのは「ウェブサイト閲覧」(98.7%)で、ほぼすべての人がパソコンの利用用途にあげている。次いで多かったのが「メール」(95.5%)、「ネットショッピング」(93.8%)で、この3つの用途がパソコンの使用用途のトップ3となっている。この3つの項目を比べると、「メール」や「ネットショッピング」は、比較的短時間の利用(1時間未満)が多いのに対し、「ウェブサイト閲覧」は、1時間以上の長時間にわたる利用が多いことがわかる。なかには、「5時間以上」という割合も一定数存在しており、特に目的を持たず、ニュースサイトや掲示板サイトなどをダラダラ長時間見ているという利用シーンが思い浮かぶ結果となっている。
そのほかの利用用途で目に付くのは、「写真・映像の管理編集」(78.1%)と、「動画鑑賞」(77.8%)だ。いずれも比較的短時間の利用ではあるが、多くの人がパソコンの利用目的としてあげているのが印象的だ。特に「動画鑑賞」は、ブロードバンド回線が普及し、「YouTube」や「ニコニコ動画」に代表される大規模映像配信サービスが登場してから一気にパソコンの主要な利用目的として浮上してきた感があり、最近のトレンドともなっている。1日に「1〜3時間」程度の利用をするというユーザーの割合も、ほかの用途に比べると多く、テレビ代わりにパソコンで動画を鑑賞しているという人も多そうだ。
逆に、意外に少ないと感じたのは「ゲーム」(38.6%)だ。少し前までは、パソコンでプレイする「ブラウザーゲーム」にも一定の需要があったのだが、最近はスマートフォンやタブレット端末の普及によって、ブラウザーゲームの需要自体が減っており、パソコンでゲームをプレイするのは、一部の「FPS」や「MMO」などのゲーマーだけとなってしまった感がある。
【図7 1日のパソコン平均使用時間 用途別】


- パソコンの所有率: 「持っている」96.1%。全世代で100%に近い所有率
- パソコンの利用頻度と目的:全体の83.4%が毎日利用。「ウェブサイト閲覧」(98.7%)、「メール」(95.5%)、「ネットショッピング」(93.8%)が利用用途のトップ3
- タブレット端末の所有率:全体の46.6%が所有。去年調査時(46.9%)と比べ、ほぼ横ばい
- タブレット端末の利用頻度と目的:毎日利用(56.7%)含め、9割が週に一度は利用。パソコンに比べ、「動画鑑賞」「ゲーム」「電子書籍を読む」などのエンターテインメント用途の利用が多い傾向
- スマートフォンの所有率:全体の56.0%が所有。20代未満76.7%、60代以上31.8%と、世代間の格差が鮮明に
- 総評







