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No.079 パソコン・タブレット端末利用調査2014  -パソコンよりもタブレット!?気になるみんなの使い方-

総評

今回は、パソコンおよびタブレット端末の利用状況についてユーザー調査を行った。ご存じのように、昨今、タブレット端末が広く普及してきているが、これによってパソコンの利用状況にどのような変化が出ているのか。また、タブレット端末自体の利用状況はどのように変わってきているのか、調査結果をもとに考察してみた。

まず、パソコンの所有率は、100%にかなり近い96.1%という結果になった。これに対して、タブレット端末の所有率は46.6%。半数には届かなかったものの、かなり普及していると見ていい数字だ。なお、タブレット端末は、年齢が若いほど所有率が高く、今回の調査では、20代の所有率が56.8%なのに対し、60歳以上の所有率は36.3%と、年代によってかなりバラつきがあることもわかった。なお、パソコンに関しては、6割程度が1台のみの所有だが、複数台所有している人も3割以上いて、一家に1台ではなく、1人に1台というのも当たり前のものになりつつあるようだ。

パソコンの購入時期については、かなりまちまちな結果となったが、8割を超えるユーザーが、少なくとも4年以内にパソコンを新規購入していることがわかった。今年2014年4月に正式サポートが終了したWindows XPの利用比率はすでに4%まで下がっており、乗り換え自体はほぼ完了しているものの、使用OSについては最新の「Windows 8/8.1」よりも、その前のバージョンである「Windows 7」が多く、56.4%と圧倒的なシェアという結果に。インターフェイスの大幅な変更が賛否両論の「Windows 8/8.1」よりも、伝統的なスタイルで安定している「Windows 7」を使い続ける(あるいはWindows XPから乗り換えた)ユーザーが多いということが明らかとなった。

これに対して、タブレット端末の購入時期は、ここ2年内にほぼ集中しており、「半年〜1年前」という割合が34.0%でもっとも高かった。「半年以内」の割合も26.5%と比較的高く、ここ2年ほどのタブレット端末の人気を裏付ける結果となっている。OSについては、Androidが53.5%でトップとなり、ライバルのiOSを17.8ポイントも上回った。なお、最近人気のWindowsタブレットのシェアはまだ8.9%にとどまっている。

続いて、パソコンやタブレット端末の利用用途を見てみると、パソコンは83.4%の人が毎日利用しており接触度は非常に高い。これに対して、タブレット端末のほうは、毎日使う人は56.7%と、パソコンほどの利用率とはなっていない。利用用途としては、どちらの端末も「ウェブサイト閲覧」や「メール」といった基本的な項目では高いが、パソコンでは「ネットショッピング」や「ドキュメント作成」が比較的高かったのに対し、タブレット端末では「動画鑑賞」や「ゲーム」「電子書籍」などが比較的高かった。

この結果から、タブレット端末は、まだエンターテインメント用途での利用が多く、ネットショッピングの利用もまだパソコン並みにはなっていないようである。また、各項目の1日の利用時間を見ても、タブレット端末はほとんどの利用が1時間以内に収まっているのに対し、パソコンのほうは1時間を超える項目もあり、パソコンのほうがじっくり利用されているイメージとなった。

ちなみに、スマートフォンについても、同様のアンケートを行ったが、こちらでも「ウェブサイト閲覧」や「メール」といった基本用途に加えて、「ソーシャル・ネットワーキング(SNS)」や「音楽管理・プレーヤー」「動画鑑賞」などが高めの割合となった。特に、「動画鑑賞」に関しては、パソコン、タブレット端末、スマートフォンのいずれでも高めの割合となっており、昨今のトレンドとなっている様子が確認できた。

最後に、これらのデバイスを今年中に購入する予定があるかどうかという質問に対しては、タブレット端末が21.7%という比較的高い割合で購入予定ありという結果になった。若干、頭打ちの状況も見えてきているタブレット端末であるが、それでもパソコンやスマートフォンに比べると、まだユーザーの購買意欲も高く、人気はしばらく続くものと見られる。

調査対象:
価格.comID 登録ユーザー
調査方法:
価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:
4,637人
男女比率:
男92.8%:女7.2%
調査期間:
2014年7月8日〜2014年7月14日
調査実施機関:
株式会社カカクコム

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