2025年7月7日 更新
経費精算をスマホで完結させたい企業や個人事業主にとって、モバイル対応は重要な選定ポイントです。外出先でも申請・承認・領収書の撮影が可能なシステムを導入すれば、業務効率が飛躍的に向上します。本記事では、スマホアプリやモバイルブラウザでスムーズに利用できる経費精算システムを14製品厳選し、「OCR対応」「交通費精算」「チャット通知」「スマホ承認対応」といった4タイプに分類。移動の多いビジネスシーンにも最適なサービスを紹介します。
- この記事を監修した専門家
- 執筆・監修 伴洋太郎さん
- BANZAI税理士事務所 代表
税理士、1級ファイナンシャルプランニング技能士
大学卒業後、一般企業や税理士事務所での勤務を経て税理士試験に合格し、2018年にBANZAI税理士事務所を開業。個人事業主や中小法人を対象とした業務の経験が豊富で、業務のデジタル化支援や個人事業の法人化等に数多く携わる。 著書「7日でマスター フリーランス・個人事業主の確定申告がおもしろいくらいわかる本」(ソーテック社)
スマホで使える経費精算システムはこんな企業におすすめ
- 申請や承認の対応スピードを重視する企業
- パソコンを使わない働き方が浸透している企業
- 申請者や承認者の外出・在宅勤務が多い企業
スマホで使える経費精算システムのおすすめ4タイプ
1.スマホで撮影した領収書をAI-OCRで自動入力できるタイプ
こんな企業におすすめ
- 現場や出先で領収書を受け取る機会が多く、その場で即時に申請したい企業
- 手書き・感熱紙・非定型レイアウトなど多様な領収書を扱っている企業
- 業務のデジタル化に向けた第一歩としてOCR導入を検討している企業
このタイプのメリット・デメリット
- メリット
- 領収書の内容をAIが自動で読み取り、手入力作業を大幅に削減できる
- スマホカメラで撮影するだけで申請可能なため、現場や外出先でも即時処理できる
- 手書きや複雑なレイアウトも処理可能なOCRで、さまざまな領収書形式に対応しやすい
- デメリット
- OCRの読み取り精度には限界があり、手動での修正が必要な場面がある
- 撮影環境や紙面の状態によっては、スマホでの読み取り精度が下がる場合がある
- 手書きや特殊フォーマットの領収書は読み取りに失敗する可能性がある
導入前に担当者が検討するべきこと

- 誤認識時の修正方法や例外処理フローを事前に決めておく
- スマホなど撮影機器の使用環境やユーザーのITスキルを踏まえて導入可否を判断する
- 自社が扱う典型的な領収書形式に対応できるか事前に検証する
専門家からの選び方アドバイス
AI-OCRタイプは、申請作業の効率化を図りたい企業に適しています。いっぽうで、すべての帳票に万能というわけではなく、読み取りエラーや例外処理への対応が運用の成否を左右します。導入時は自社が扱う領収書の形式に適合するかを検証し、誤認識時の対応ルールを明確にしておくと安心です。現場でスマホを用いる運用が前提となるため、使用環境やユーザー側のリテラシーも含めた総合的な判断が求められます。
スマホで撮影した領収書をAI-OCRで自動入力できる経費精算システム一覧
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この製品の特徴サマリ
- スマホアプリで領収書を撮影するだけで、AI-OCRが日付・金額・インボイス登録番号などを自動で読み取り、申請入力も自動で行います
- アプリにはオートログイン機能が備わっており、毎回のID・パスワード入力が不要。外出先からでも素早く申請画面にアクセスし、効率よく作業を開始できます
- ICカードのスキャンやクレジットカード連携機能を活用することで、交通費や利用履歴の入力作業を削減し、正確でスピーディーな処理を実現できます
スマホアプリは、オートログイン機能により毎回ID・パスワードを入力する手間がなく、スムーズなアクセスが可能。起動時のストレスがないため、オフィス外や移動中のちょっとした隙間時間にも経費の申請・承認処理を進められます。また、領収書を撮影するだけで、AI-OCRが日付・店舗名・金額・インボイス登録番号を自動で読み取り、経費項目を自動で入力してくれるのも便利です。さらに、ICカードのスキャン機能やクレジットカード連携機能も活用することで、手入力の手間やミスを削減できます。
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この製品の特徴サマリ
- モバイル対応はブラウザでアクセスするWebアプリを用意。iOS/Android問わず利用でき、外出先でもスマホで経費や交通費の申請・承認が行えます
- 領収書はスマホで撮影してアップロードでき、AI-OCRが支払先名や適格事業者登録番号、税率ごとの内訳金額などを自動で読み取り入力してくれます
- Webアプリのアイコンをホーム画面に追加し、承認依頼のプッシュ通知を受け取る設定も可能。スムーズな経費精算を実現できます
スマホでの操作は、ブラウザでログインするWebアプリで行います。iOS/Androidのどちらでも利用でき、場所を問わず経費や交通費の申請・承認が可能です。スマホでの領収書撮影と画像アップロードに対応しており、AI-OCRによる自動読み取り・入力と組み合わさることで、入力作業の手間やミスを低減できます。Webアプリのアイコンをホーム画面に追加して、承認依頼のプッシュ通知を受け取るよう設定もでき、申請の見逃しを防いでスムーズな経費精算を実現できます。
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この製品の特徴サマリ
- AI-OCR機能によりスマホで撮影した領収書から金額・日付・支払先などの情報を自動でデータ入力でき、手入力の手間と転記ミスを大幅に削減できます
- 読み取ったデータは費目の自動判定も行われるため申請作業が効率化され、スキマ時間を活用したスピーディーな経費精算が可能です
- 外出先でもスマホアプリから経費申請を行えるので、外回りが多い営業担当者や出張の多い社員の業務負担の軽減に役立ちます
AI-OCR機能では、スマホで撮影した領収書から金額・日付・支払先などの情報を読み取り、自動でデータ入力できます。読み取ったデータは費目の自動判定も行われるため、手入力の手間やミスの削減などにより、経費申請業務を大幅に効率化できます。なお、スマホアプリは「スマートデバイスのみでの経費精算業務の完結」を前提に設計されており、外出先でも経費精算がスムーズに行えます。営業担当者や出張の多い社員は、移動中や客先での待ち時間などのスキマ時間を生かして経費精算を行えます。
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2.スマホでのICカード連携や交通費精算に強いタイプ
こんな企業におすすめ
- 社員の外出や出張が多く、ICカードによる交通費精算を効率化したい企業
- 定期区間控除や経路判定などの自動処理で、精算ミスや不正のリスクを減らしたい企業
- モバイルSuicaやICカード読み取りに対応したスマホを活用し、現場から即時申請できる環境を整えたい企業
このタイプのメリット・デメリット
- メリット
- 交通系ICカードの利用履歴をもとに、正確な交通費申請が可能になる
- 定期区間の自動控除や最安経路判定機能により、計算ミスや不正を防止できる
- スマホでICカードの読み取りやモバイルSuica連携ができ、外出先でも即時に申請できる
- デメリット
- 履歴取得には件数や期間の制限があり、申請タイミングによっては取得できないことがある
- 定期区間や経路情報の登録ミスがあると、控除判定の精度が下がる可能性がある
- ICカードやモバイルSuicaとの連携には、専用アプリやNFC機能を搭載したスマホが必要になる場合がある
導入前に担当者が検討するべきこと

- 自社で利用しているICカードやモバイルサービスが対象製品に対応しているか確認する
- 定期区間や最安経路の自動判定に必要な初期設定項目を洗い出しておく
- 履歴の取得件数や取得可能期間を把握し、申請タイミングと処理・運用ルールの整合を取る
専門家からの選び方アドバイス
ICカード連携タイプは、交通費精算の効率化に大きな威力を発揮します。ただし、連携には専用アプリやスマホのNFC機能など前提条件があり、社員全体の使用環境を確認したうえでの導入が不可欠です。加えて、定期区間や経路情報の誤登録が控除判定ミスにつながるため、初期設定と運用フローの整備も重要です。履歴取得の件数制限や有効期間もあるため、申請の頻度やタイミングとの相性も考慮して製品を選定しましょう。
スマホでのICカード連携や交通費精算に強い経費精算システム一覧
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この製品の特徴サマリ
- 交通系モバイルアプリからの明細連携により、交通費データを自動で取り込み。手作業による入力業務を省略し、移動が多い従業員の交通費精算を効率化します
- 専用のビジネスカードを利用すれば、社員による経費の立替払いをなくせます。利用者はスマホで領収書を撮影してそのまま提出できるので、そのための出社をなくせます
- 領収書とカード明細の金額突合を自動で行い、確認が必要な場合は通知。経理担当の目視による照合作業が不要になり、処理時間も大幅に短縮できます
交通系モバイルアプリからの明細連携により、交通費データを自動で取り込み、手作業による入力業務を省略可能。移動が多い従業員の交通費精算を効率化します。また、全社員が法人カード「Bill Oneビジネスカード」を利用することで立替経費を減らせるため、従業員口座への入金や小口現金管理といった業務が不要になります。領収書の提出もスマホで撮影するだけで完了するので、紙の領収書を提出するために出社する必要もなくなります。さらに、AI、OCR、入力オペレーターが99.9%という高い精度で領収書をデータ化し、利用明細と自動で突合。確認が必要な場合は通知するので、経理担当者による目視での照合も不要になります。
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BIZUTTO経費
この製品の特徴サマリ
- 交通系電子マネー決済と連携し、利用日・経路・運賃を読み込んで交通費精算を効率化。ICカードのように料金の登録件数制限もありません
- スマホでレシートを撮影すると、AI-OCRが日付・金額・取引先名などの内容を自動で取り込み、外出先でもその場で申請を行えます
- 「駅すぱあと」との連携により、乗車駅と下車駅を入力するだけで経路・運賃の複数候補を自動表示。定期経路の控除にも対応します
交通費精算における利用明細等データの取得・入力について、多様な方法で対応します。モバイルSuicaやモバイルPASMOなどスマホの交通系電子マネーアプリでの決済と連携し、利用日・経路・運賃を読み込んで簡単に交通費を精算可能。別の決済方法で移動した場合は、「駅すぱあと」との連携機能により乗車駅と下車駅を入力すれば運賃・経路を複数表示してくれるので、あとは経路を選択するだけで簡単に交通費精算の申請が行えます。タクシーなどで現金決済した場合も、スマホで領収書を撮影すればAI-OCRが内容を自動で読み取り、申請もスマホでできるため、外出先でも交通費の精算が完了します。
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この製品の特徴サマリ
- スマホ・タブレットに最適化されたレスポンシブデザインを採用しており、場所を問わずに交通費の精算処理や承認作業を行えます
- スマホアプリ「NI 経費精算 Reader」でICカードを読み取り、外出中でも手軽に経費・交通費の入力・転送ができます
- 無料の専用スマホアプリがほかにも多数用意されており、移動中や外出先でもスピーディーな情報共有・伝達が可能です
NI Collabo 360はスマホ・タブレットに最適化されたレスポンシブデザインを採用しており、場所を問わずに交通費の精算処理や承認作業を行えます。無料の専用スマホアプリも多数用意され、交通系を中心とする各種ICカードの読み取りを行える「NI 経費精算 Reader」を使えば、外出中でも手軽に経費・交通費を入力・転送可能です。ほかにも、スケジュール管理できる「NI Calendar」や 社内メールを確認できる「NI Collabo Mail」など、NI Collabo 360と連携したアプリが展開されています。
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この製品の特徴サマリ
- 専用のスマホアプリ「ジョブカン経費精算ICカードリーダー」を利用可能。SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをスマホで読み取り、申請データに活用できます
- ジョルダンの経路検索サービス「乗換案内Biz」と連携した自動計算機能を搭載。申請者が交通費を調べる手間がなくなり、交通費精算を効率化します
- レシートや領収書をスマホのカメラで撮影し、そのままファイルを添付・申請できるので、外出先からでもスマートに経費精算が行えます
スマホアプリ「ジョブカン経費精算ICカードリーダー」で、SuicaやPASMOといった9種類の主要交通系ICカードからの履歴情報読み取りに対応。システムに送信して手入力の手間を削減できます。また、経路検索サービス「ジョルダンBiz」との連携機能による経路・運賃の自動計算によって、交通費精算を大幅に効率化できます。さらに、レシートや領収書をスマホカメラで撮影し、画像ファイルを添付して申請することもできます。スマホでも効率的に申請・承認を行えるため、出張や外出時、テレワーク時などでも場所を問わず経費精算業務を進められます。
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この製品の特徴サマリ
- スマホアプリで交通系ICカードの履歴データを取り込めます。AI入力補助により過去の精算履歴から訪問先や負担部門などの情報も自動で追記
- 申請データの作成・申請・承認といった基本的な経費精算機能もスマホで対応でき、いつでもどこでも交通費精算処理を進められます
- 定期区間交通費の自動控除や、乗換案内ソフト内蔵による適正な経路・運賃の選択を実現し、不正申請の防止や業務効率化、管理負担の軽減を実現します
スマホに専用アプリを入れておけば、交通系ICカードから利用日や経路、運賃などのデータを取り込み、申請に使用できます。AI入力補助機能を備えており、過去の精算履歴から訪問先や負担部門などの情報も自動で追記してくれます。申請や承認などの機能もスマホで対応できるため、いつでもどこでも交通費精算処理を進められ、外出や出張の多い社員の業務を効率化できます。また、定期区間分の交通費を自動控除できたり、内蔵する乗換案内ソフトで適正な経路・運賃の選択を実現したりと、不正防止や管理負担軽減も実現します。
3.スマホでのチャット連携や通知機能が豊富なタイプ
こんな企業におすすめ
- リモートワークやフレックス勤務など、多様な働き方を導入している企業
- 社内のコミュニケーションツールとしてSlackやMicrosoft Teamsを導入している企業
- 経費申請や承認の抜け漏れを防ぐため、こまめな通知・リマインドが必要な企業
このタイプのメリット・デメリット
- メリット
- 経費申請や承認の通知をチャット上で受け取れるため、対応漏れを防ぎやすい
- SlackやTeamsなどと連携し、チャットから申請・承認画面への直接アクセスが可能
- 通知のタイミングや頻度を柔軟に設定でき、業務負荷に応じて運用できる
- デメリット
- チャット連携にはアプリの認可やAPIキーの設定など、初期設定がやや煩雑な場合がある
- 通知頻度が多すぎると、かえって“通知疲れ”を招き、対応の遅れや形骸化につながる恐れがある
- 利用するチャットツールやプランによって、連携可能な機能や通知形式に差異が生じる場合がある
導入前に担当者が検討するべきこと

- 初期設定の難易度(アプリ認可・APIキー設定など)を踏まえ、対応できる体制や設定マニュアルの確認を進めておく
- 通知の頻度・タイミング・内容について運用ルールを明確にし、過剰通知による“通知疲れ”を避ける設計を検討する
- 自社で使用しているチャットツールと連携できるか、また連携に必要なプランや権限が整っているかを事前に確認する
専門家からの選び方アドバイス
チャット連携タイプは、チャットツールを導入済みの企業にとって有力な選択肢となりえます。SlackやMicrosoft Teamsなどとの親和性が高いことから、申請や承認スピードを高め、対応漏れを防ぐのに一役買うことでしょう。いっぽうで、設定や通知管理には注意が必要です。通知の頻度や内容が適切でないと“通知疲れ”を招きかねません。ツールの仕様や社内の体制を踏まえ、導入前に十分な準備とルール設計を行うことが成功の鍵となります。
スマホでのチャット連携や通知機能が豊富な経費精算システム一覧
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この製品の特徴サマリ
- スマホアプリのプッシュ通知機能で、承認依頼や差戻し通知、新規メッセージ、締め日アラートなどを出先でもリアルタイムに把握できます
- SlackやChatworkとの連携すれば、メール通知の内容を普段使っているチャット上で受け取り可能。URLをクリックし、対象の画面に遷移できます
- アプリの申請画面にもチャット機能を搭載。申請者と承認者が該当の申請について直接コミュニケーションできるので、確認などを手軽に素早く行えます
スマホアプリのプッシュ通知機能により、承認依頼や差戻し、メッセージ通知、締め日アラートといった重要な通知を、スマホでリアルタイムに把握できます。申請内容に関して、申請者と承認者がアプリ内のチャットで確認することも可能です。また、ビジネスチャットツール(Slack、Chatwork)と連携し、チャット上でメール通知の内容を把握したり、通知されたURLから直接対象の画面にアクセスしたりできるのもポイントです。充実した通知・チャット機能に加え、領収書撮影による自動データ化、連携サービスからの明細取得機能、経路検索を使った交通費の自動計算などにも対応。申請から承認までをスマホだけで完結できます。
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この製品の特徴サマリ
- スマホアプリで各種申請・承認処理に対応します。プッシュ通知機能により申請忘れや承認期限の見落としを防止できます
- 連続撮影機能では、複数の領収書を一度に撮影して一括アップロードが可能。AI-OCRが内容を読み取り、申請項目は自動入力されます
- アプリは2024年のリニューアルでUIを刷新しており、見やすさや選択のしやすさ、入力のしやすさなどがスマホに最適化されています
スマホアプリでは各種申請・承認処理に対応し、場所を問わず経費精算を進められます。プッシュ通知機能により申請忘れや承認期限の見落としを防止できるため、スムーズな処理の進行を実現できます。また、連続撮影機能も搭載し、複数の領収書やレシートを一度に撮影して一括アップロードが可能です。アップロードされた証憑はAI-OCRが内容を読み取り、申請項目が自動で入力されます。
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この製品の特徴サマリ
- 主要なチャットツールであるSlackと連携しており、申請者は承認結果や申請へのコメントなどについて、ダイレクトメッセージで通知を受け取れます
- 承認者は承認依頼が届いたときに申請内容の通知を受け取れ、外出先でもスマホから承認処理を完了でき、柔軟な申請・承認業務を実現できます
- スマホアプリでは領収書を撮影して最短1.5秒での経費申請が可能。移動の多い営業担当者でも場所を選ばず効率的な経費精算が可能です
チャットツールであるSlackとの連携により、申請状況や承認依頼をダイレクトメッセージで受け取れるのが魅力。申請処理の遅延や見落としを防止し、チーム全体の経費精算業務をスムーズにします。これらの通知機能に加え、スマホアプリでは領収書の撮影から最短1.5秒での申請、承認といった一連の操作に対応。外出の多い営業担当者でも、場所を選ばず効率的な経費申請が可能になります。
4.スマホで承認まで対応できるタイプ
こんな企業におすすめ
- 承認者の外出機会が多く、パソコンを使わずに経費処理を完結させたい企業
- 承認フローの停滞を防ぎ、リアルタイムでの意思決定を進めたい企業
- スマートフォンを業務に積極活用している企業
このタイプのメリット・デメリット
- メリット
- スマホから申請・承認の全工程を操作でき、時間や場所にとらわれずに処理が進められる
- 承認者がその場で即時対応できるため、フローの停滞が起こりにくい
- モバイルに最適化されたUIで、使い勝手がよく操作ミスも起きにくい
- デメリット
- スマホ画面では詳細な情報確認や添付資料の閲覧が難しい場合がある
- 機種やOSによってアプリの動作が異なることがあり、社内での統一が必要
- セキュリティ対策(端末ロック・アプリ制限など)を徹底しないと情報漏えいのリスクがある
導入前に担当者が検討するべきこと

- 利用予定のスマホ端末やOSがアプリに対応しているか事前に確認する
- 通信環境やアプリ動作の安定性を踏まえた運用シナリオを描いておく
- モバイル利用時のセキュリティポリシー(紛失・盗難時の対応など)を整備する
専門家からの選び方アドバイス
申請や承認の即時性を重視する企業に最適なのが、スマホで承認まで対応できるタイプです。特に営業職や役職者など外出の多い社員が承認者となる場合、パソコンや場所に縛られず承認できる体制は大きな利点になります。いっぽうで、画面サイズや操作性の限界、セキュリティリスクには十分な配慮が必要です。モバイルを前提とした運用設計とルール整備が、導入後のスムーズな定着につながります。
スマホで承認まで対応できる経費精算システム一覧
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この製品の特徴サマリ
- 経費精算における申請者のレシート撮影から承認者の決裁までの工程をスマホで完結できます。外出先でも迅速な対応が可能になり業務の停滞を防げます
- レシート画像からAI-OCRが必要な情報を自動で読み取り申請書を作成。あとは使途と支払方法を選択するだけでスムーズに経費申請を行えます
- 申請は承認者のアカウントにすぐ通知され、どこでもすぐに承認作業が可能。一括承認機能も使えます
経費精算における申請から承認までの処理をスマホで対応できます。スマホでレシートを撮影するだけで、AI-OCRが必要な情報を読み取り申請書を自動作成。申請者は使途と支払方法を選択するだけで申請が完了します。申請内容は即座に承認者のアカウントに通知され、外出先でも承認・却下の判断および処理が可能。一括承認も行えます。申請者、承認者とも、どこにいても迅速に対応できるため、経費精算業務の停滞を防げます。
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TOKIUM経費精算
この製品の特徴サマリ
- スマホアプリでいつでもどこでも経費申請・承認ができるシステム。外出先や移動中でも処理できるため経費精算業務の場所的制約を解消します
- 領収書のデータ化はオペレーターが代行するため、申請者はスマホで撮影するだけ。手入力の手間やミスを軽減できます
- 承認者は承認依頼をメールとプッシュ通知で受け取ることができ、そこから承認画面へ遷移して1タップで承認・否認作業が行えます
スマホでいつでもどこでも経費申請・承認ができるため、リモートワークや移動の多い社員が経費精算のために出社する必要がありません。申請者がスマホで撮影した領収書は、専任のオペレーターがベリファイ入力方式で内容の入力を代行。一般的なOCRでの領収書読み取りでは実現できない高い精度でのデータ化が可能です。いっぽう、承認者は承認依頼をメールとプッシュ通知で受け取れるのが便利。その通知をクリックするだけで経費申請書の承認画面に遷移し、1タップで承認・否認作業を完了できます。
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HRMOS経費 by eKeihi
この製品の特徴サマリ
- スマホアプリでは領収書の撮影から経費の申請・承認・精算といった一連の作業を行え、申請や差戻しなどのプッシュ通知にも対応
- 時間や場所を選ばず申請・承認作業ができるため、出張が多い従業員や在宅勤務、テレワークといった働き方の多様化に対応します
- アプリはメインとなる経費アプリ、ICカードリーダーアプリ、領収書撮影アプリの3つを提供し、用途に応じて使い分けが可能です
3つのアプリが用意され、メインとなる「HRMOS経費」では交通費や経費などの申請・承認・精算作業に対応。撮影した領収書をAI-OCR機能で読み取って取引先や金額などの情報を自動入力でき、電子帳簿保存法に対応したデータの保存も可能です。「HRMOS経費ICカードリーダー」では、NFC対応スマホに交通系ICカードをかざすだけで、利用履歴を取り込めます。「HRMOS経費 領収書撮影」は領収書撮影に機能を限定したシンプルなアプリです。
この記事で紹介した経費精算システム
1.スマホで撮影した領収書をAI-OCRで自動入力できるタイプ
2.スマホでのICカード連携や交通費精算に強いタイプ
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BillOne経費
交通系モバイルアプリからの明細連携により、交通費データを自動で取り込み。手作業による入力業務を省略し、移動が多い従業員の交通費精算を効率化します
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BIZUTTO経費
交通系電子マネー決済と連携し、利用日・経路・運賃を読み込んで交通費精算を効率化。ICカードのように料金の登録件数制限もありません
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NI Collabo 360
スマホ・タブレットに最適化されたレスポンシブデザインを採用しており、場所を問わずに交通費の精算処理や承認作業を行えます
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ジョブカン経費精算
専用のスマホアプリ「ジョブカン経費精算ICカードリーダー」を利用可能。SuicaやPASMOなどの交通系ICカードをスマホで読み取り、申請データに活用できます
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楽楽清算
スマホアプリで交通系ICカードの履歴データを取り込めます。AI入力補助により過去の精算履歴から訪問先や負担部門などの情報も自動で追記
3.スマホでのチャット連携や通知機能が豊富なタイプ
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マネーフォワード クラウド経費
スマホアプリのプッシュ通知機能で、承認依頼や差戻し通知、新規メッセージ、締め日アラートなどを出先でもリアルタイムに把握できます
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バクラク経費精算
スマホアプリで各種申請・承認処理に対応します。プッシュ通知機能により申請忘れや承認期限の見落としを防止できます
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freee支出管理
主要なチャットツールであるSlackと連携しており、申請者は承認結果や申請へのコメントなどについて、ダイレクトメッセージで通知を受け取れます
4.スマホで承認まで対応できるタイプ
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スマート大臣 経費精算
経費精算における申請者のレシート撮影から承認者の決裁までの工程をスマホで完結できます。外出先でも迅速な対応が可能になり業務の停滞を防げます
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TOKIUM経費精算
スマホアプリでいつでもどこでも経費申請・承認ができるシステム。外出先や移動中でも処理できるため経費精算業務の場所的制約を解消します
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HRMOS経費 by eKeihi
スマホアプリでは領収書の撮影から経費の申請・承認・精算といった一連の作業を行え、申請や差戻しなどのプッシュ通知にも対応
他にもこんな経費精算システムを紹介しています
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- 期間の制限なし、ずっと無料で使えるタイプ
- 期間限定の無料トライアルで全機能が試せるタイプ
- 初期費用0円、もしくは月額コストが安く済むタイプ
- 会計ソフト連携が無料でできる低コスト経費精算システム
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- AI-OCR特化型:領収書の読み取りとデータ化を自動化
- AIによる不正検知・仕訳自動化型:経理業務の効率化とリスク軽減
- 中小企業向け、コストパフォーマンス重視型:低コストでAI機能を活用
- 交通系ICカードと連携し、交通費の清算が自動化できるタイプ
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- 従量課金制で柔軟な料金プランを提供
- 初期費用・月額費用が低価格で導入しやすい
- 無料トライアルやデモ体験が可能
- 中規模以上の企業向けでコストパフォーマンスにすぐれる
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- 【原因:使いこなせず定着しない】操作がシンプルで導入後すぐ使いやすいタイプ
- 【原因:長期コストが高く継続できない】低コスト&スモールスタートが可能なタイプ
- 【原因:システム連携に課題】会計ソフト連携が強く、二度手間を防げるタイプ
- 【原因:サポート不足で挫折】導入時のサポートが充実しているタイプ