“ジュレ調味料ブーム”火付け役のヤマサが提案する「ジュレかけつゆ」
2007年発売の「かけるそうめん専科 青じそ」でバラエティかけつゆに先鞭をつけたのがしょうゆメーカーのヤマサ。冬のカレー鍋つゆ人気を受けて2009年春に発売した「かける冷しカレーうどん専科」のヒットは、翌2010年からのバラエティかけつゆブームのきっかけとなった。そのヤマサ醤油が2012年2月14日に発売したのが、近年、人気が高まっているジュレタイプのめんつゆ「ヤマサ 涼麺専科ジュレ麺つゆ」(以下、ジュレ麺つゆ)だ。
和食では古くから夏に涼しさを演出する方法のひとつとして、「寒天寄せ」が多く用いられてきた。冷たくて口当たりがいいことと、砕いた氷が光っているように見え、見た目にも涼しげなことが好まれる理由だ。同社はしょうゆという接点から和食料理人との交流が多く、以前から「プロが作る寒天寄せ風の料理を家庭でも手軽に作れるようにしたい」と考えていた。そこで2011年2月に「昆布ぽん酢ジュレ」(以下、ポン酢ジュレ)を発売したところ、ジュレ調味料ブームになるほどヒットしたことから、「ジュレの特性を最大限に生かしたかけつゆを作ったら喜ばれるのでは」と考えたという。
ヤマサでは2012年のジュレ麺つゆ発売に先駆け、2011年春夏から飲食店にジュレタイプのメニュー提案を行っていた。2011年は計画停電のリスクがあり、ランチタイムにエアコンが止まった場合も涼しさが演出できるメニューが求められていたことから、あらかじめジュレ状にしておけば涼しげな演出が手軽にできるジュレタイプのソースが歓迎され、多くの飲食店でジュレを使ったメニューが登場。そうした手ごたえも商品化の判断材料のひとつとなった。
ジュレ麺つゆの味は、普通の液体めんつゆより弱めだという。それはジュレタイプのほうがより素材にからまりやすく、口に入る量が多いため。また同じジュレ調味料でもジュレ麺つゆとポン酢ジュレでは、ジュレの柔らかさを変えている。ポン酢ジュレは食材にのせることが多いため固めにしているが、ジュレ麺つゆはめんや具にからめて使うため、ややゆるめに作っている。
また料理にのせて使うポン酢ジュレの場合は、少量ずつ出せるチューブ容器が使いやすいが、1食で多量に使うジュレ麺つゆはチューブだと出しにくく、また大量に使うことに割高感を感じやすいため、パウチ式を採用した。やわらかいパウチ式なら封を切る前に袋を振ったりもんだりすることでメニューや好みに合わせてジュレの粘度を自由に調節できる。そのため、そうめんや冷たいうどんにはもちろん、カッペリーニなどの細いパスタや米粉のパスタなど、さまざまなめんにマッチするという。