大手豆乳メーカーは“韓流”で参入
大手豆乳メーカーのマルサンアイは2012年3月1日、豆乳を使った韓国のめん料理の一つ「コングクス」を発売した。韓国では夏になると食べられるめんメニューで、豆乳で作ったスープの中にそうめんのような白いめんを入れ、キムチや野菜をのせたりして食べる。「変わりめん用つゆ市場が伸びているなかで、マルサンの強みである『豆乳』を使ったメニューを味わっていただきたい」(同社)といい、年間売り上げ5000万円を目標にしている。
2012年も引き続き、各社が定番化するフレーバーを探っている状態といえそうだ。
そのなかでも見えてきた傾向が「プロの味」への転換。昨年までの主流だった、つゆに薬味風の具をプラスしたシンプルなバラエティつゆも残っているが、ジュレタイプや具入りめんソース、豆乳鍋風つゆなどのひとひねりしたメニューが台頭している。薬味入りのシンプルなかけつゆはのせる具を選ばない汎用性の高さから安定した人気だが、具をのせないと完成しない面倒さや、つゆがストレートつゆに比べて高いのに加えてのせる具の金額もプラスされるというコストパフォーマンスの低さも否めない。そんななか、各社は「家庭では作りにくいプロの味」という付加価値を与えることで、コストパフォーマンスを高める戦略に出たのだろう。
「鍋つゆで流行したメニューが翌年のバラエティかけつゆにスライドする」という従来の法則にあてはまる商品は、ミツカンの「冷やしぶっかけつゆ 豆乳ゆば」のみ。具体的なフレーバーに限らず、「家で作れない味」を各社がさまざまに解釈して新商品を投入しているのが現状だ。外食と内食のボーダーレス化がさらに進んでいるということなのだろう。
(文/桑原恵美子)