同じ会社のカードローンでも利率が異なるプランがあるのはなぜですか?
法律上の上限金利や返済時の負担を考慮して、複数の金利が設定されています。
カードローン会社のホームページや該当で配布されているティッシュの広告を見ると、同じカードローン会社の商品なのに利率に幅があることに気づきます。なかには、「実質年率3.0%〜17.8%」などと、約15%もの差があるカードローンもあります。
これは主に、1. 法律で定められた上限金利が融資額により異なることと、2. カードローンの利用限度額(極度額)が10万円の人から、500万円、800万円という人まで個人によりさまざまで、一律の利率だと高額を借り入れている人の金利負担が大きくなるという理由によります。
まず1. の法律で定められた上限金利の問題。現在、カードローンの金利は主に利息制限法という法律に基づき、この範囲を越えないように設定されているものが大半です。利息制限法では、10万円未満の貸付には20%、10万円以上100万円未満の貸付には18%、100万円以上の貸付には15%と、それぞれ上限金利が定められています。これにより、融資する金額によって金利を変えているカードローン商品があるのです。
また、2. の融資金額の問題では、たとえば実質年率15%で10万円を借り入れた場合、30日間の利息金額は1,232円(小数点以下切り捨て)ですが、同じ利率で500万円を借り入れた場合は61,643円になってしまいます。ここで500万円借入れ時の実質年率を5%とすれば、30日間の利息金額は20,547円になり、返済時の負担が大幅に軽減されます。
このように借入審査の結果、ひとつのカードローン商品でも利率(と利用限度額)が変わってくることがあるのです。しかし通常の無担保無保証のカードローンでは、ほとんどの場合で初回利用限度額が50〜100万円以下と審査されます。パンフレットなどに表記されている利率の範囲のうち、最高金利が適用されるとして返済計画を立てましょう。