製品特長
[メーカー情報]M7は、FiiOのデジタルオーディオプレーヤー製品史上初めて、14nmのFinFETプロセスで製造されたSamsung製Exynos 7270 SoC(システムオンチップ)を採用した製品です。Exynos 7270が内蔵する2基のARM Cortex A53コアは、従来の28nmプロセスと比較して電力効率が20%向上したほか、革新的なSiP-ePoPパッケージ技術により、ストレージ、電源管理、メモリチップがARMコアとともに1つのパッケージに統合されています。これにより、各チップを個別にパッケージ化した場合と比べて40%の小型化を実現しています。
さらなる消費電力の低減と冷却の効率化により、M7はより大きなバッテリーを搭載することが可能となり、従来機種と比べ、連続再生時間を大幅に増やすことに成功しています。
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Exynos 7270のSiP-ePoPパッケージ技術は大変優れた技術ですが、反面基板上の他のコンポーネントとの接続という観点でも高い設計技術が必要です。FiiOは新しいテクノロジーの研究と実装を追求することで、当初困難であったExynos 7270とプリント基板とを統合することに成功しました。結果として、M7は最新のスマートフォンで使用されているのと同様の技術を使い、6層マルチステージHDI(高密度相互接続)PCBを搭載した最初のデジタルオーディオプレーヤーとなりました。
M7は、わずか0.8mmの厚さの基板に従来以上に多くの機能が詰め込まれているだけでなく、さまざまなコンポーネントをより緊密に連携させ、電源部もより安定させたことによって、優れた音質を実現しています。
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M7には、Exynos 7270からES9018Q2Cに出力されるデジタルオーディオ信号を適切に処理するため、特別に設計されたFPGAが搭載されています。このFPGAにより、M7はISO、DFF、DSFのいずれのファイルタイプでもDSDをサポートしています。また、M7はFGPA用に44.1kHz系・48kHz系の2種類の水晶発振器を搭載しており、あらゆるサンプリングレートの音楽を忠実に正確に再生することが可能です。
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M7は最大192kHz / 24bitのPCMデータの再生をサポートするほか、2.8MHzの DSDデータの再生もサポートします。対応フォーマットとして、APE / WAV / FLAC / AIF / DSD / M4A / WMA / OGG / AAC / ALAC / MP3のほか、CUEシートもサポートします。
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M7のコア・コンポーネントとなるのが、高性能DACとヘッドフォンアンプを1つの小型パッケージにまとめたSoCであるESS TechnologyのSaber 9018Q2Cチップです。
このSoCは、PCB上のスペースを節約し、競合する他のソリューションに比べて消費電力の低減が可能であるほか、全高調波歪+ノイズが-100dBという低歪・低ノイズ性と最大49mWという高出力を実現する高性能デバイスです。また、他の一般的に使用されている統合型のオーディオ・チップと比較しても、(1)2つの独立した電源があり、それぞれデジタル部とアナログ部用に分離した構造になっている点、および(2)内蔵ヘッドフォン・アンプ部に選択可能なLPF(ローパスフィルタ)部を採用することで、開発者がより柔軟に製品のサウンドを調整することができる点で、FiiOの長年のデジタルオーディオプレーヤー開発のノウハウを生かした設計が可能であることから採用されています。
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M7はSamsung製Bluetooth 4.2チップを採用するほか、QUALCOMMのaptX HDオーディオコーデックやソニーのLDACワイヤレスオーディオコーデックをサポート。ワイヤレス接続でも音楽をハイレゾ級の高品質で楽しむことができます(これらのオーディオコーデックを使用するには、受信機と送信機の両方がLDAC、aptX、aptX HDをサポートしている必要があります)。
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M7には、これまでのFiiOのデジタルオーディオプレーヤーから一新された新たなUIを採用。Exynos 7270の強みを活かした新しいAndroid 7.0ベースのオペレーティングシステムを使用しています。これにより、より滑らかでストレスのないユーザー・エクスペリエンスを提供します。
新たに搭載されたUIでは、ユーザビリティを犠牲にしないよう細心の注意が払われています。メインインターフェイスには6つのアイコンを搭載し、必要なすべての機能に簡単にアクセスすることができます。再生時の画面には現代的なフラットデザインを採用したほか、アルバムカバーアートの表示、歌詞の表示、その他のタグ情報の表示をサポートしています。
また、ファームウェアのアップグレードはマイクロSDカードを使用して簡単に行うことができます。
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