製品特長
[メーカー情報]進化した0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスと新開発ネイティブ4Kデバイス用デジタルドライバーLSIを搭載
進化し続けるD-ILA。そのプロジェクションデバイスはプロジェクターの心臓とも言える部分です。最新の3モデルには、独自の高精細・高密度化技術により画素ピッチ3.8μmを実現した0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスを搭載。フルハイビジョンの4倍を超える約880万画素(水平4096×垂直2160画素)の高精細表示を実現します。また、垂直配向技術や平坦化技術により、光の散乱や回析などの異常光を抑えることで高いコントラストを実現。狭ピッチ画素プロセスにより大画面でも格子が見えにくく、4Kネイティブによる滑らかかつ高精細な映像表現が可能です。
Multiple Pixel Control(マルチプル・ピクセル・コントロール)[画像1]
「Multiple Pixel Control(MPC)」は、4Kカメラで捉えられた被写体のにじみの発生に着目。独自のアルゴリズムで解析/補正することにより、オリジナルの映像に近づけることができる高画質処理技術です。従来のバンド処理と比べ、より高帯域に重点を置いて画像検出を行うことで、究極の臨場感とボケ感を両立し、4K解像度ならではのリアリティーを実現します。
15群17枚のオールガラスレンズを採用した口径65mmのレンズを搭載
15群17枚のオールガラスレンズを採用した口径65mmのレンズを搭載。上下80%、左右34%という広いシフト範囲※1を確保しながら画面周辺部にいたるまでフォーカスの合った高解像度映像を実現します。
※1:16:9投写時
滑らかな動きを再現する優れた動画処理技術[画像2]
4K60P 4:4:4にも対応した動画補間技術「Clear Motion Drive」と映像に応じてD-ILAデバイスの駆動を最適に制御する「Motion Enhance」の2つの動画処理技術を搭載。この2つの独自技術により、素早い動きの映像を視聴するときにありがちな残像感を低減し、あらゆる動画映像を滑らかかつ鮮明に再現します。
「低遅延モード」搭載
昨今の、ハイスペックゲームなどゲームの世界でも4Kの出力が可能な新世代モデルの発売が相次ぎ、大画面で4K/HDRのゲームを楽しみたいというユーザーの要求が高まっています。PC信号やゲーム等操作画面とのシビアなタイミングが求められるコンテンツに対応し、「低遅延モード」を設けました。
高品質の証−isf認証
世界的に高く評価される映像の品質基準であるisf 認定を全モデルで取得。isf認定を受けた映像調整エンジニアによってカラーキャリブレーション調整を行うことが可能です。
![]() |
明るくくっきりとした高画質を実現させる高輝度1,900lm
265Wを誇る超高圧水銀ランプと高効率化した光学エンジンの組み合わせにより、1,900lmの高輝度を実現。さらに、画素ギャップが狭く光の利用効率が高いD-ILAデバイスとの組み合わせで、緻密で滑らか、かつパワフルな映像を実現します。今まで高精細画像の視聴に適していなかったリビングルーム等の遮光できない環境下においても、鮮明で迫力ある4K高画質映像をお楽しみいただけます。
D-ILAによる高コントラストにより臨場感あふれる映像を再現
0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイスとワイヤグリッド採用の光学エンジンにより、高いネイティブコントラスト80,000:1を実現。また、入力映像を解析し、黒レベルを自動制御する「インテリジェント・レンズ・アパーチャー」との組み合わせで、ダイナミックコントラスト800,000:1を可能にしました。高輝度化によるダイナミックレンジとの相乗効果でリアリティあふれる高画質映像を体感できます。
広色域による鮮やかな映像を再現
新シネマフィルターの採用によりBT.709規格はもちろんのこと、DCI-P3の広色域に対応します。UHDブルーレイに代表されるHDRコンテンツでは、従来よりも大幅に広い色域が採用されています。そうしたコンテンツも、広色域な本機なら、これまで再現の難しかった空や海のグラデーション、真紅の薔薇や新緑の並木の対比などまで、色彩豊かに描き分けることが可能です。
映像の表現力を飛躍的に向上するHDR(High Dynamic Range)に対応
HDRコンテンツは、輝度レンジの拡張や、BT.2020といった広色域、10bit階調等、これまでよりも豊富な情報を持っています。その為、正確な再現には従来以上にプロジェクター側の高い基礎能力が求められます。D-ILAプロジェクターでは、その「高輝度・高コントラスト・広色域」により、HDRコンテンツを最適に再現し、これまでに体験したことのない高画質HDR映像をお楽しみいただけます。また、UHDブルーレイに採用されているHDR10方式に加え、放送などで採用されるHLG(ハイブリッドログガンマ)方式も自動で認識し、最適な画質モードで視聴が可能です。
18Gbps 4K伝送、HDCP2.2対応
4K/60p 4:4:4や、4K/60p 4:2:2/36bit、4K/24p 4:4:4/36bitなど、18Gbpsの伝送帯域の入力に対応。色鮮やかな色調表現とより豊かな階調表現を実現します。また、動画配信サービスやUHDブルーレイ等の著作権保護コンテンツの再生を可能にするHDCP2.2に対応することで、4Kの著作権保護対応機器の接続が可能です。
プロジェクター向けのHDR映像最適化トーンマッピング設定をパナソニック株式会社と協力して開発
パナソニック株式会社と協力してプロジェクター向けのHDR映像を最適化する設定を開発しました。同社製のUltra HD ブルーレイディスクプレーヤーDP-UB9000は、自動HDRトーンマップ用のディスプレイタイプとして、「プロジェクター専用設定」を持っており、プロジェクターに合わせた輝度や色合いに映像を最適化します。(下図参照)DP-UB9000側でプロジェクターの専用設定(高輝度のプロジェクターまたはベーシックな輝度のプロジェクター)を選択し、JVCの"オートトーンマッピング"機能と組み合わせることで、HDR映像作品がもつ豊かな明部の色調や暗部の階調表現をより忠実にお楽しみいただけます。※1
・高輝度プロジェクターを選択すると、ピーク感を維持しながら色調や階調表現にすぐれた映像が再現できます。
・ベーシックな輝度のプロジェクターを選択すると、より色再現性を重視した映像が再現できます。
※1:映像作品によっては効果が得られない場合があります。
![]() |
新世代モデルにふさわしい風格あるフォルム
D-ILAプロジェクターの伝統であるセンターパネルを踏襲しつつ、機能性を追い求めシンプルなラインで構成された無駄のないデザイン。正面に据えられたレンズを中心としたシンメトリーデザインは、新世代モデルにふさわしい風格と精悍な印象を際立てます。
独自の色再現技術 Real Color Imaging Technology(リアル・カラー・イメージング・テクノロジー)
JVCが開発した色再現技術「Real Color Imaging Technology」は、映像の色情報を正確に把握し再現することで、色再現性を飛躍的に高めました。また、DCI※1の色域に対応したカラーフィルターにより、オリジナルに忠実な色再現が可能となり、美しい4K映像をお楽しみいただけます。
※1:DCI:Digital Cinema Initiatives。デジタルシネマ用の基準。
映画館仕様のXenon(キセノン)ランプ光源色
映画館で使用されているXenon(キセノン)ランプの光源色をシミュレーションして設定されたXenonモードを用意。これにより高効率の超高圧水銀ランプを使用しながら、映画館の上映フィルムと同様の発色でお楽しみ頂けます。
6軸カラーマネジメント
R(赤)、G(緑)、B(青)、Cy(シアン)、Mg(マゼンタ)、Ye(イエロー)の6軸の色相/彩度/明度調整を可能にしました。調整時には、選択している色だけがカラー表示されるため、より直感的に操作できます。
オートキャリブレーション機能
光学センサーを使用して、簡単に設置環境や使用状況による光学性能変化に対してプロジェクターの画質を最適化できます。色バランスだけでなく、ガンマ特性、カラースペース、カラートラッキングなど画質に重要な要素を全て最適化します。
ピクセルアジャスト機能
「ピクセルアジャスト機能」は、映像の色ずれを1/16画素単位細かく調整。画面全体を121 ポイントに分割しての調整も可能なので、映像全体において色ずれのないクリアな映像をお楽しみいただけます。
121ポイント調整イメージ
調整したいポイントにカーソルを設定して調整します。
![]() |
設置設定モード
最適で、それぞれの環境やに適したお好みの投写映像を楽しむため、設置に関わる設定を一元管理できる「設置設定モード」を搭載。表示のGUIのように、レンズコントロール、画素調整、画面マスク、アナモフィックON ・OFF設定、スクリーン補正、設置スタイル、台形補正、ピンクッション補正、アスペクトの9項目の調整ができます。また、設定したモードを最大10個までメモリーに保管でき、任意の名前も付けることが可能。さまざまな環境での使用に登録されたメモリーがすぐに呼び出せます。
レンズシフト
上下80%、左右34%までの広範囲なレンズシフト機能※1により、設置の自由度が広がります。100型の大画面が約3.2m〜約6.5mの間で投写できる2倍電動ズーム&フォーカスレンズを搭載し、高性能モーターにより微妙な倍率調整やフォーカス調整が簡単に行えます。
※1:16:9投写時
スクリーン補正モード
お手持ちのスクリーン特性に合ったモードをお選びいただくことにより、自然で色彩バランスのとれた映像に補正します。世界各国の主要スクリーンメーカーの最新モデルに対応しています※2。
※2:主要スクリーンと補正モードの対比表は、公式メーカーページをご覧ください。
デジタルキーストン(台形補正)とピンクッション補正※3
プロジェクターを傾けて設置する際に生じる台形の歪みを補正する「デジタルキーストン補正機能」を搭載しています。さらにカーブの掛かったスクリーンにも対応できる「ピンクッション歪補正機能」も搭載しています。
※3:キーストーン補正機能と、ピンクッション補正機能は同時にはお使いいただけません。キーストン補正は縦方向のみ対応しています。ピンクッション補正は、レンズシフトを大きく使った設置では補正しきれない場合があります。
アナモフィックモード
市販のアナモフィックレンズと組み合わせることにより、アスペクト比2.35:1のシネマスコープに対応しますので、迫力ある大画面映像をお楽しみいただけます。さらに、新たに搭載する17:9パネルのフルサイズに横幅を拡張するモードを設けました。
入出力端子
最新のHDMI、HDCP2.2に対応したHDMI端子、コントロール用LAN端子、トリガー端子、3Dエミッター端子等を装備しています。
リモコン
本体に合わせ、リモコンデザインを一新。よく使われる機能に特化しボタン数を減らすことでシンプルにお使いいただけます。
また、各機能のメニュー上に、リモコンの操作ガイドが表示されるため、直感的に操作頂くことが可能です。
![]() |
![]() |
さらに明るく高画質なD-ILAの3D映像
明るく色鮮やかな3D映像を実現する独自の「面一括駆動方式」に加え、新しい高出力ランプを採用した光学エンジンにより、3D映像がさらに明るくなりました。「クロストークキャンセル機能」等の3D映像調整機能も搭載し、D-ILAならではのクロストークの少ない高画質な3D映像をお楽しみいただけます。
3D方式
フレームシーケンシャル方式
方式は、左眼、右眼用の映像を交互に表示する「フレームシーケンシャル」を採用。その映像を左右のレンズが交互に開閉する「3Dアクティブシャッターメガネ」で見ることで、臨場感ある3D映像が楽しめます。
立体に見える仕組み
左右の眼で像を立体視する人間の眼の特性:「両眼視差」を応用した仕組みです。まず、3D映像は、左眼用・右眼用の映像を2つのレンズで同時に撮影する専用カメラで作成されます。
その映像をプロジェクターで左右に交互に投写し、映像に同期して3Dメガネの液晶シャッターが交互に高速開閉することで「両眼視差」が生まれます。
その「両眼視差」の映像が、人間の脳内で立体像:3D映像として見ることができるのです。
3Dフォーマット
3Dフォーマットとして、ブルーレイ3Dなどの「フレームパッキング」や、放送などに使われている「サイドバイサイド」、「トップアンドボトム」などの様々なフォーマットに対応します。
D-ILAならではの高画質
本機は、120Hz駆動とD-ILAならではの「面一括書き込み」技術により、明るく、クロストークの少ない高画質な3D映像を実現しています。
駆動方式:明るい3D
「順次駆動方式」はクロストークの原因となるR(右目用映像)とL(左目用映像)の切り替え映像(RとLが混ざった映像)が発生。クロストークを抑えるために3Dメガネのシャッターを長く閉じる必要があり、映像が暗くなり輝度が低減します。
一方、「面一括駆動方式」は一括で映像を書きこめるため、3Dメガネのシャッターが開いている時間が長くでき、明るい3D映像を実現しています。
クロストークの少ない3D
「順次駆動方式」は、輝度を上げようとするとRとLの混ざった映像が映し出されクロストークが発生します。
一方、「面一括駆動方式」は、一括で映像を書きこむため、明るさをキープしながらクロストークの少ない高画質な映像を実現します
クロストークキャンセル
左目用と右目用の映像信号を解析し、クロストークの発生しやすい明暗差を独自のアルゴリズムで補正することによりクロストークを大幅に軽減することが可能です。自然でクリアな映像は目にも優しく、より高画質な3D映像をお楽しみいただけます。
視差調整機能
個人差がある視差に対応し、左目用の映像と右目用の映像の左右方向を調整(視差調整)することで、違和感の少ない、より自然な立体感を実現します。