ひとかじりしてみればHUAWEI MateBook X Pro

ノートパソコン 2020/3/4
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ひとかじりしてみればHUAWEI MateBook X Pro

とかくスペックだけで判断されがちなノートPCというジャンルで質感や使用感、画質、音質といった感性に訴える部分に開発が注力されたHUAWEI MateBook X Pro。発売以来魅力的であり続けるその完成度の高さに迫る。

選択理由たりうるディスプレイ設計

2018年にHUAWEI MateBook X Proが登場したとき、その完成度の高さに驚かされたものだ。実に隙がなく"こうあってほしい"と思うポイントをよく押さえた製品に仕上がっていたからだ。スペックだけで判断されがちなノートPCというジャンルにおいて、本機は数字を狙うのではなく、製品の質感や使用感、画質、音質といった感性に訴える部分に開発のエネルギーを振り分けている。発売後2年近く経過した現在も魅力的な存在であり続けている本機に改めて迫ってみよう。

MateBook X Proでひときわ目立っているのは、91%という専有面積を持つディスプレイだろう。一般的なWindowsノートPCで採用される16:9の縦横比ではなく、少し縦長となる3:2の画面は、13.3インチ16:9のスクリーンに比べて縦方向の情報が明らかに増え、ウェブブラウザを使っていても、文書を作成する際にも、そして動画編集や写真現像処理を行っていても見通しがよい。

マイクロソフトのSurface Proシリーズも採用するこのパネルは、3,000×2,000画素の高精細さ、450nitの最大輝度、カバーガラスとの結合をフルラミネーション工程で作っており、スペックだけでなく"実際に肉眼でみたときの美しさ"もすばらしい。色再現域こそsRGBにとどまるが、上部および両端のベゼルは4mmという超極細に仕上げられ、その精悍(せいかん)な顔つきをさらに引き締めている。

またタッチパネル対応ということで指で触れてみると、その応答性の高さも確認できるはずだ。防指紋コートが施されたガラス面を触れば、それがプレミアムクラスのスマートフォンに近い感触に仕上げられていることをすぐに感じられるだろう。
この縦横比と解像度の高さ、仕上げだけでもMateBook X Proを選ぶ価値があろうというものだ。特に3:2の縦横比は一度使い始めると、タスクバーが太めなWindowsのユーザーインターフェイスとも高マッチングだ。

多くのノートPCが16:9というサイズを採用する理由は、その縦横比が最も効率よく生産できるうえ、消費される量も多いため調達コストが安いからだ が、ユーザーとの対話を重視するならば3:2が望ましい。一般的ではない縦横比とはいえ、マイクロソフトが自社製PCで3:2を採用しているため、Windowsが今後アップデートされていく中でも使い勝手について考慮されるのが期待されることもこの画面サイズを支持したい理由だ。

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高い剛性が支える快適なキータッチ

本機のたたずまいを見て、AppleのMacBook Proを想起する方も多いと思う。細かな部分を比べれば異なる点も多いが、確かに製品全体のたたずまいはきわめてよく似ており、側面下部から吸気し、ヒンジ部分から排気する静かで流量の多いエアフロー設計も同様のアプローチ。キーボード両脇のスピーカー部、大きめのガラス製タッチパネルもよく似ている。

またNC加工で削り出されたアルミ製ボディーは"合わせ"の部分が完璧で、美しい飾りネジでしっかりと留められ、実に高い剛性のボディーを構成し ている。このしっかりしたシャシーに取り付けられたキーボードは、見た目こそMacBook Proの13インチモデルに似ているかもしれないが、そのタッチは本機のほうがよい印象だ。

MateBook X Proのキーボードは1.2mmとストロークは浅めだが、入力感がよく伝わるしっかりとしたキータッチで、底突き時の感覚も柔らかく打鍵音も静か。なかなか打ちやすく、使い始めてすぐに気に入った。

またセキュリティ面に配慮した独自の設計がされている。ビデオ会議などに用いる内蔵カメラはファンクションキー中央に、まるでキーのように配置されており、物理的にポップアップさせることで機能する。言い換えれば、指で押してポップアップさせないかぎり、どんなことがあってもカメラは機能しない。

一般的にはカメラが動作しているときはLEDで知らせるなどの仕様になっているが、そもそも物理的に使えなくなっていれば安心というわけだ。

            

ちなみに右隣には内蔵マイクのオン/オフ切り替え用キーが割り当てられており、LEDでマイクの有効/無効が視認できるようになっている。

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明瞭なサラウンド感を演出する

内蔵スピーカーの印象もいい。
本機のメインスピーカーはキーボード脇、細かなサウンドホールが並ぶ部分に小型のフルレンジのドライバユニットが内蔵され、さらに本体左右に配置されたスリットに、低域再生用ドライバユニットが割り当てられているが、このサウンドシステムは「Dolby ATMOS」のロゴを取得している。

中低域がしっかりとボリューム感たっぷりに描かれ、中高域とのエネルギーバランスがきちんと取られている。試しにNETFLIXのATMOS対応コンテンツや5.1チャンネル対応コンテンツを再生すると、視聴にちょうどいい位置(おおよそキーボードを扱うのにちょうどいいところ)に頭があるかぎり、音声がうしろ側にまで回るほどの明瞭なサラウンド感を得ることができる。

さらに際だっていたのが、セリフの明瞭さだ。サラウンド音声らしい大きな音場ボリュームを包み込む音の中で、セリフがシャープに、聞き取りやすい音質で飛び込んでくるのだ。Dolby ATMOSサウンドシステムでは、音声のタイプを自動的に判別しながら音質を自動調整するダイナミックモード(規定値)に加え、「映画」「音楽」「ゲーム」と用途ごとの音声処理プロファイルが備えられている。ダイナミックでもきちんとサラウンド感は得られるが、「映画」を明示的に選択すると、確実に映画らしい音場を得られるので試してほしい。

本機には通常1,650円で有料提供されるDolby ATMOS Headphonesもバンドルされている。この機能を用いると、Dolby ATMOSなどのサラウンド音声を、ヘッドホンを通じて立体音響を楽しめるようデジタル処理を施してくれる。数年前までのバーチャルサラウンドと比較すると、遙かに現実感・包囲感のあるサラウンドをヘッドホンだけで楽しむことが可能だ。インイヤータイプよりも、オーバーイヤータイプのヘッドホンのほうがよい印象だった。

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感性に訴える魅力は色あせない

13インチクラスのノートPCは個人のビジネスツールとして使いやすく、1kgを切るのは当たり前。中には14インチで1kgを切るモデルさえある。その 中で、13.9インチ・約1.33kgのボディーでバッテリー駆動時間は14時間というスペックを"重い"と感じる人もいるだろう。

しかし本機の価値は、その重量と引き換えに得ている筐体の剛性感、その頑強なボディーに支えられた確実なタッチのキーボード、フルラミネーションディスプレイの高品位な見え味などにある。また、4つのマイクを用いるマルチマイクのソリューションは、ビデオ通話の際などに役立つなど、細かく拘った品質感と音質・画質など感性に訴える要素が魅力だ。さらに、「パソコンで映像を楽しむ」領域を大きく広げてくれるきわめて優秀なAV再生機能も併せ持っている。時を経てライバルも増えたが、その魅力はほとんど変わっていないのだ。 価格.com

文:本田雅一  写真:福田 諭(fort)

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HUAWEI MateBook X Pro

CPU: 第8世代 Intel Core i7-8550U 1.8GHz/4コア
ビデオチップ: NVIDIA GeForce MX150 (GDDR5 2GB)
メモリ容量: LPDDR3 2133 MHz 16GB
ストレージ: NVMe PCIe 512GB
画面サイズ: 13.9インチ
解像度: 3000×2000
OS: Windows 10 Home 64bit
インターフェース: :USB Type-A/Type-C/Thunderbolt/3.5 mm ステレオ オーディオ ジャック
生体認証: 指紋センサ一体型電源ボタン
外形寸法(幅×高さ×奥行): 304mm×14.6mm×217mm
重量: 1.33kg
カラー: スペースグレー
スペックの違いによる展開:
第8世代 Intel Core i5-8250U/メモリ 8GB/SSD 256GB

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