名は体を表すHUAWEI MediaPad T5

タブレットPC 2020/8/7
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名は体を表すHUAWEI MediaPad T5

トレンドの移り変わりが激しいエレクトロニクス製品、しかもタブレットというジャンルでロングセラーを続けている製品がある。それがHUAWEIの「MediaPad T5」だ。その人気の理由を追っていく。

”メディア再生”用途にフォーカス

現在、HUAWEIはAndroidを搭載したタブレット端末を、2つのラインアップで開発・販売している。

1つはパソコン的な使い方も想定し、仕事からプライベートまで情報を操るクリエイティブなツール。これらは「MatePad」というシリーズ名で展開している。Appleの製品でいえばiPad Proに相当する製品で、ペン操作やキーボード操作を含む多様な使い方に対応する万能型の高級機だ。

しかし、タブレット端末の使い方は、必ずしも何かのクリエイションを伴うばかりではない。そこで別途、設けられているのが「MediaPad」というブランドだ。名前のとおり、デジタルメディアを楽しむタブレットという位置付けになっている。

中でもMediaPad T5はMediaPadシリーズの中でも普及を意識したミドルクラスの製品だ。ディスプレイ、スピーカーともに最高級品というわけではないが、いずれも十分な仕様を選び、さらに適切なチューニングを施すことで、ネットコンテンツを快適に楽しめるよう作られている。MediaPad T5がロングセラーを続ける理由は、そうしたコンセプトが受け入れられているからだろう。

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映像を楽しめる高品位なディスプレイ

MediaPad T5が、高性能なSoC(マイクロプロセッサーを含むハードウェアの中心を構成している部品)の代わりにコストをかけているのが、ディスプレイとスピーカーだ。

フルHDをカバーする解像度(1,920×1,200)の10.1インチサイズのディスプレイは、高級機が採用するような広色域に対応したパネルでこそないものの、デジタルコンテンツの基本ともいえる「sRGB」規格の範囲内では、高い階調表現能力を備えており、ウェブや写真などのコンテンツをしっかり表示する。なおsRGBとはWindowsも採用する色表示に関しての統一規格のこと。これへの対応が実直に行われていれば、ウェブやデジタルカメラの写真、それに動画などの多くがきちんと表示される。

無論、近年であればNetflixやAmazonプライム・ビデオなどが配信しているHDR映像を楽しみたい場合もあるだろう。MediaPad T5はHDRには非対応だが、世の中を見回してもそこまでの高品位ディスプレイを備えたタブレットはごく一部。不満はない。

しかも2万円程度(2020年8月7日時点)という実勢価格にもかかわらず、フルラミネーションで組み立てられている。フルラミネーションとは、液晶パネル、タッチパネル、カバーガラスなどを1つに接着する工法で、間に空気の層が入らないため、コントラストが高く、またはっきり見やすくなるのだが、それがディスプレイの見え味を大きく高めているのだ。

周囲が明るい場所で画面全体がやや白っぽく見える場合や、映り込みが目立ってコントラストを低く感じがちなシーンで違いを実感できるだろう。

もう1つのポイントとなる内蔵スピーカーは、常識的な音圧の範囲内ではステレオ感のある立体的な音場を再現してくれる。イヤホンなどを用いず、友人や家族と映像を楽しむ際に、十分な音圧と聞きやすい音質が確保されていた。

薄く小さい本体だけに、豊かな低音は求められない。音量を上げすぎるとひずみが大きくなるなどやや気になる部分もある。しかし、3.5ミリ・ステレオのイヤホン端子が備わっているため、映画などで迫力ある音声を楽しみたければ、手元にあるさまざまなイヤホン、ヘッドホンで補うことができる。

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処理能力は必要十分なレベル

一方で、Media Pad T5に搭載されているプロセッサーは、2年前に発売されたミドルクラススマートフォン向けのプロセッサーと同じものだ。このため、タブレット端末としては決して高性能ではない。最新の3Dゲームなどを遊ぼうとしたり、動画編集などのクリエイティブなツールを使いこなしたり、さらにAI処理を活用した画像処理アプリを使いたいといった場合には、もたつきを感じるだろう。

また、本機はAndroidをベースに開発された独自OSであるEMUIのバージョンが 8のままで、EMUI 9にはアップデートされていない。すでに時代はEMUI 10へと進んでいるだけに、今後、大幅なアップデートが期待できないことは留意しておくべきだろう。

このように書くと残念な気持ちになるかもしれないが、マイクロソフトOfficeを駆使し、Bluetoothキーボードとの組み合わせで文書作成を日常的に行いたい、あるいは上記のように高い処理能力を必要とするといった用途ならば上位のモデル、あるいはノートパソコンを選ぶべきだろう。本機はかぎられた予算の中で、いかにより良い形でコンテンツを楽しむかがテーマの製品だ。

そして、コンテンツ再生であれば、ほとんどの用途において問題ないパフォーマンスを備えている。たとえば本やコミックを楽しんだり、音楽を聴いたり、動画サイトで動画を楽しむうえで不自由に感じることはない。

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バリューフォーマネーな1台

つまり、ディスプレイやタッチパネルなどのユーザーインターフェイス部分には十分なコストをかけて、コンテンツを再生するプレイヤーとしての体験レベルを高め、一方で絶対的な性能面では必要十分な構成。

リビングルームに常備しておいて家族で共有する端末、あるいは子供たちを遊ばせておく端末、あるいはコンテンツを楽しむだけの端末。この価格帯で十分な品質があるとなれば、そこには”Media Pad”、つまりデジタルメディアを楽しむための専用端末としての使い方が思い浮かんでくる。 価格.com

文:本田雅一  写真:文田信基(fort)

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HUAWEI MediaPad T5

画面サイズ: 約10.1インチ
容量: 32GB
解像度: WUXGA (1920 x 1200)
CPU: HUAWEI Kirin 659 オクタコア(4x2.36GHz+4x1.7GHz)
センサー: 加速度センサー
対応OS: EMUI 8.0 (Android 8.0ベース)
外形寸法(短辺×厚さ×長辺): 約164x7.8x243mm
質量: 465g
スペックの違いによる展開:
Wi-Fi/2GB RAM + 16GB ROM
LTE(SIMフリー)/2GB RAM + 16GB ROM

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