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賢い飼い主になろう! 〜ワンちゃんを迎える準備から暮らしまで〜
子犬の選び方 子犬を迎える準備 食事について しつけ お手入れ
しつけ
犬と一緒に楽しく暮らすために“しつけ”は必要不可欠です。しつけは近隣の住民やお散歩仲間などに迷惑をかけないためだけではなく、犬や飼い主のためにも重要です。かつて群れで暮らしていた歴史を持つ犬は、上下関係・主従関係がはっきりしてこそ安心して楽しく暮らせるものです。

しつけは犬が家に来た日から、といっても、まずは触られることに慣れてもらうため、優しく触ったり、トイレの場所を教えることからはじめます。本格的なしつけは生後2カ月〜4カ月ごろから。早い方が吸収も早く、自然に受け入れられるのです。
ほめて しつける
しつけ 4つのポイント
1.叱るよりほめる。配分は1叱ったら9ほめる
2.しつけに使う言葉は短く、全員で統一する
3.同じ行為にも関わらず叱ったり叱らなかったりしない
4.感情的に叱らない
しつけの基本は、犬にやっていいことと悪いことを覚えてもらうことです。そしてやり方は“ほめる”こと。以前は叩いたり大声で叱ったり、というのがしつけの一般的な方法と言われていましたが、今では叱るよりほめる方が飼い主、犬の双方にとって効果があると言われています。

もし犬がいけないことをしていたら、その最中に短い言葉で叱ります。大切なのは、いけないことをしている時にタイミングよく叱ること。そして家族全員が同じ言葉で叱ることです。タイミングを逃すと、犬はなぜ叱られているのかがわかりませんし、叱る言葉が違うと混乱してしまいます。

また直接叱るのではなく、いけないことをしている最中に、飼い主がやっていると気が付かせないように大きな物音をたてるなど、犬に不快な思いをさせる“天罰方式”という方法もあります。犬にとっては必ずしも飼い主に叱られることが悪いことだとは限りません。
ですので、それをすると不快なことが起こる、と思わせるのもよい方法です。いたずらをしているときなどに使うとよいでしょう。

また何かが上手にできてほめるときは、優しい言葉をかけたり、撫でてあげましょう。もちろんほめる場合もタイミングは大切。タイミングよくほめられると、犬は喜んで覚えようとします。1叱ったら、9ほめるくらいで優しくしつけをしていきましょう。
飼い主はリーダー。犬は喜んで従います
飼い主がリーダーになる 8つのポイント
8つのポイント
犬は集団で生活し、上下関係を重視する動物です。そのため飼い主をリーダーだと認めれば、しつけもスムーズにできるようになります。犬にとってはリーダーに服従するのはあたりまえのことですし、服従し、ほめられることが喜びなのです。

逆に甘やかして育ててしまうと、犬は自分がリーダーだと勘違いしてしまいます。そうなると言うことをきかないだけでなく、自分の優位性を示すために噛み付くこともありますので、どちらがリーダーなのかは、しっかりわからせる必要があります。


ポイント1ポイント3ポイント6
基本のしつけ
トイレ 食事 散歩 スワレ マテ コイ フセ ハウス
トイレのしつけ
最初は叱らず、覚えてからの粗そうはその最中に叱る
トイレのしつけは、家にやってきたその日から。最初はトイレに連れて行って、「トイレ」と声をかけて排泄を促しましょう。
またはじめのころは、子犬が失敗しても叱ってはいけません。叱ると隠れて排泄するようになってしまいます。
トイレの場所を理解したあとに、ほかの場所で排泄したら叱りましょう。ただし排泄の途中に短い言葉で叱ること。後から粗そうをしたところに連れて行き、鼻を押し付けて叱っても意味はありません。犬は排泄そのものを叱られたと思ってしまいます。
ウロウロ眠りから覚めた後や食後に、子犬が床の臭いを嗅ぎ回ったり部屋をウロウロし始めたら排泄のサイン。
トイレに連れて行って「トイレ」と声をかけながら排泄を促しましょう。
軽くほめるトイレで上手に排泄できたらほめてあげましょう。ただしほめすぎると遊んでいる気分になってしまうのでほめ過ぎには注意。
軽くほめる程度にしましょう。何度かくり返すと子犬はトイレを覚えます。
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食事のしつけ
「ヨシ」の声で、行儀よく食べるように
食事のしつけは、待つことと行儀よく食べることを教えます。食事を前に座って待たせてから、飼い主の「ヨシ」の声で食べさせます。「ヨシ」の前に食べはじめたらいったん食器を取り上げ、最初からやり直します。また食事中に遊びはじめたら食器を下げてしまいましょう。行儀よく、集中して食べるようにします。

飼い主への服従心が足りないと、食器に手が近付くと、食事を取られまいと吠えたり噛み付こうとします。そんなことがないように、子犬が食事中、食器に手を入れ、飼い主から「食事をもらっていること」をわからせましょう。
マテ食事は時間と場所を決め、同じ食器で与えます。
食器の前に座らせて「マテ」でいったん待たせ、「ヨシ」の声で食べさせます。最初はあまり待たせないようにしましょう。
遊び食いさせない食事中はかまわずに、食事に集中させましょう。食べ終わったら、食べ残しがあってもすぐに片付けます。遊び食いの癖を付けないためです。
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散歩のしつけ
飼い主の左側をいっしょに歩けるように
2回目の伝染病の予防接種の効果が現れてくる生後4ヶ月以降から、ストレス解消と運動のため散歩に行きましょう。屋外は犬にとって刺激がたくさんあるので、飼い主に従って行動するようしつけることが必要です。はじめての散歩の数日前から、家の中で子犬にリードを付け、リードと首を引っ張られることに慣らせましょう。また最初の散歩は天気のよい日に、5分くらいからはじめます。だんだんと時間を長くし、生後8ヶ月を過ぎたら20〜30分程度を1日2回してあげましょう(犬の月齢と大きさにより異なります)。

散歩はリードをゆるめに持ち、子犬がきちんと首をあげ、飼い主の左側を歩くようにしましょう。またあっちこっちへ行ったり、拾い食いなどの勝手は行動、ほかの犬との交流は、基本的には「ダメ」。そうすることによって、吠えられても気にしなくなります。そして公園などの広場などでは、ほかの人の迷惑にならないよう、自由に遊ばせてあげましょう。
散歩玄関を出るときは飼い主が先、道路では飼い主の左側を歩く習慣を付けましょう。勝手な行動をとらないよう服従心を養います。
糞の始末犬の糞は飼い主がしっかり始末しましょう。これは飼い主の義務です。ティッシュとビニール袋を使ってもいいですし、糞を始末するグッズも市販されています。
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スワレのしつけ
「スワレ」は基本、待機の姿勢
「スワレ」はしつけの基本。次の指示の待機の姿勢となります。覚えさせるにはリードを使い、子犬の首を軽く引き上げるとともに、「スワレ」と声をかけて子犬のお尻を押します。立ち上がりそうになったら「スワレ」といいながら落ち着かせます。座ったままでいられるようになったらリードをゆるめ、手もお尻から放します。これをくり返し、覚えさせましょう。
スワレの練習リードで子犬の首を引き上げながら「スワレ」と声をかけて子犬のお尻を床に押し下げる。できたらほめてあげる。
スワレの練習子犬の頭上におもちゃなどをかかげ、上を向かせることで自然と「スワレ」の姿勢になる。これで「スワレ」を覚えさせる。
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マテのしつけ
「マテ」で必ず犬の動きを止める
子犬が「スワレ」を覚えたら、「マテ」を覚えさせましょう。「マテ」は動いてはいけないときの命令で、食事や急に走り出したときなども「マテ」で犬の動きを止めます。

子犬に「スワレ」の姿勢をさせたら目の前に手のひらを見せながら強い口調で「マテ」と命じ、子犬の目を見ながら序々に後ろに下がります。子犬が寄ってきたら再度「マテ」と命じ、子犬をもとの場所に戻してやり直しします。何度か繰り返し、少しずつ距離を伸ばしていきます。動かずにいられたらほめてあげましょう。
マテの練習子犬に「スワレ」をさせ、手のひらを見せて強い口調で「マテ」と命じる
マテの練習少しずつ子犬との距離を伸ばしましょう。動かずにいられたらほめてあげます。最初はご褒美のおやつをあげてもよいでしょう。
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コイのしつけ
コイの練習「マテ」の状態からリードを引っ張りながら「コイ」と命じ、飼い主のもとへ来させましょう。最終的にはリードを使わず「コイ」だけで来るようにします。
待たせたあとは来させる
「マテ」を覚えたら次は「コイ」です。「マテ」の状態の子犬に向かって「コイ」と命じるとともにリードを引っ張りましょう。飼い主のところまでちゃんと来られたらほめてあげ、少しずつ距離を広げます。いくら呼んでも子犬が来なかったり、別のところへ行ってしまうようなら、子犬との信頼関係や上下関係がしっかりしていないことが原因です。
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フセのしつけ
フセの練習「マテ」の状態からリードを下に引き、「フセ」の姿勢にします。子犬の体を軽く下に押すようにしてもいいでしょう。
最終的には「フセ」のかけ声だけでできるようにします。
服従の姿勢なので犬には苦痛、根気よく
「フセ」は「マテ」の状態の犬のリードを下に引いて床に伏せさせます。なお、「フセ」は服従の姿勢なので犬にとっては苦しく、覚えるのに時間がかかることがありますが、毅然とした態度で、あせらず根気よく教えましょう。またできたときにはほめてあげましょう。
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ハウスのしつけ
ハウスを好きに、リラックスできる場所に
犬にも自分だけでリラックスできるパーソナルスペースが必要で、それがハウスです。また寝る場所にもなります。最初は「ハウス」と声をかけながらお尻を押して中に入れます。なかなか入らないようならおもちゃやおやつで誘導します。ハウスの中に子犬が入ったら、「スワレ」「マテ」と命じ、おとなしくしていたらほめてあげましょう。最初のころは、誘導に使ったおやつをあげてもよいでしょう。また中に入っても吠えるようなら、吠えているあいだは無視し、おとなしくなったら外へ出してほめてあげます。序々に中にいる時間を長くし、最終的には飼い主がそばにいなくてみおとなしくできるようにしましょう。

大切なことは、子犬にとってもハウスが快適な場所と感じさせることです。
タオルを敷いたり、お気に入りのおもちゃを入れたり、給水器を設置したり、また必ず家族の姿が見えるところに置き、子犬を安心させてあげましょう。
ハウスの練習子犬をハウスの前に連れて行き、「ハウス」と声をかけながらお尻を押して中に入れましょう。最初はおもちゃやおやつで誘導するのもよい方法です。
リラックスおとなしくできたらほめてあげましょう。ハウスができるようになると、寝るときや外出、来客のときに助かります。
お手入れ

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