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2005年に発売が開始された「Mac mini」シリーズは、ボディが小さくて場所を取らず、本体価格も安いことから、Macシリーズの入門機として以前から人気が高かった。しかし、初期のモデルは処理性能がやや弱く、拡張性もほとんどないことから、使用用途が限られていたのも事実だ。しかし、2020年にアップル独自の「M1」チップを搭載したことで処理性能が大幅にアップ。この独自チップ搭載機としては3世代目となる本モデルでは、最新の「M4」チップを搭載し、「M1」チップ搭載モデルの最大1.8倍という高速なCPUパフォーマンスを実現した。でありながら、消費電力は抑えられており、廃熱のための空冷ファンの音に悩まされることもないのも美点。しかも、ボディサイズは本モデルで大幅に小型化され、フットプリントは12.7cm四方という小ささに。デスク上での設置性も増し、デザイン的にもよくなったことで、一気に評価が高まった。また、年々高価格化が進んでいるアップル製品の中では珍しく、販売価格が抑えられており、最小構成なら10万円以下で購入できるという高コスパ設定も、本機の人気を押し上げた大きな理由だろう。