タブレット部門

タブレット部門で大賞に選出されたのは、人気の「iPad」シリーズの中でも、もっとも安く購入できるベーシックモデル、いわゆる“無印”「iPad（11世代）」だった。実は、本部門で「iPad」が大賞を受賞するのは、実に3年ぶりのこと。依然として人気の高い「iPad」だが、ここ数年は、円安の影響もあり、新モデルの値上がりもあったため、その人気にやや陰りが出ていたのも事実だ。しかし、入門用の「無印」だけは価格が抑えられており、最新モデルの本機の場合、むしろ前モデルから値下げされ、5万円台で購入可能な価格設定となった。「iPad」だけでなく、Androidも含めたタブレット製品が軒並み大きく値上がりする中で、このコストパフォーマンスの高さは、多くのユーザーから評価された。
性能的には、2022年に発売された前モデル（10世代）と比べると、プロセッサーが「A14」から「A16」へ刷新されたほか、メモリーも増量され、ストレージも64GBから128GBへと増加するなど、さまざまな点でパワーアップしており、普段使いであれば全く問題ない処理性能を有する。最新の「Apple Intelligence」と「Apple Pencil Pro」には非対応なのは注意すべきだが、それらにこだわらなければ、5万円台で買える本機はかなりの高コスパモデルと言える。