映像部門

本アワードの映像部門においては、ここ5年ほど連続して大型液晶テレビが大賞に選出されていたが、今年は久々にブルーレイレコーダーの「4Kディーガ DMR-4TS204」が選出された。テレビ自体に外付けHDD録画の機能が標準搭載されるようになってから、ブルーレイレコーダーの需要自体は下がり続けている中で、本機は異例の評価の高さとなった。
パナソニックの「ディーガ」シリーズは、最大10チャンネルのテレビ放送を自動録画できる「全自動ディーガ」を筆頭にさまざまなラインアップが特徴だが、本機は、性能的にはむしろエントリーに近いモデルだ。3基の地上/BS/CSチューナーを搭載し、うち1基は4KのBS 4K/CS110度4Kにも対応するため、現状放送されているほとんどの番組が録画可能。また、ドラマ・アニメを約90日間（1クール）自動で録りおきできる機能や、見たい番組に合わせた速度で見られる「タイパ視聴」対応、スマートフォンと連動して番組を簡単に持ち出せる機能の搭載など、トレンドはしっかり押さえている。そのうえで、ネット配信視聴には非対応、出力インターフェースを最小限に絞るなど、あまり使われなさそうな機能は大胆にカットすることで、6万円以下で購入できる低価格を実現。こうしたコストパフォーマンスの高さも、多くのユーザーから高い支持を得た。