バリアフリー リフォーム 費用・相場

手すりの設置は、最も基本的なバリアフリーリフォームです。中にはDIYで対応する方もいらっしゃいますが、手すりには力がかかるだけに、しっかりとした場所にきっちりと取り付けなければなりません。場合によっては下地の補強工事が必要になります。材料費としては、長さ1メートル程度の I 型の手すりの場合5000〜25000円が目安です。使われている素材（樹脂・天然木・ステンレスなど）や長さによって金額が異なります。工事費用は下地工事が必要の場合でも1mあたり1〜3万円程度が目安です。

この例では、トイレにL字型の手すり（70cm＋70cm）を設置し、材料費に15000円、取り付け費と下地の補強費が25000円の費用を想定しています。

開き戸だったトイレの扉を、引き戸に交換する例です。

普段はなにげなく使っている開き戸も、バリアフリーのことを考えると、引き戸のほうが何かと便利です。扉を開けるためのデッドスペースが少なく、開口部を広めにとれるので、車イスでも通りやすくなります。仮に中で人が倒れた場合でも、引き戸であれば外からでも簡単に開けられます。中心的な価格帯は、開口部が広くて床との段差が少ないバリアフリー仕様の扉と扉枠のセットが7〜15万円、扉枠を取り付けるスペースがあることが前提ですが、取り付け費用が3〜5万円程度です。

車イスはもちろん、2〜3人で使えるホームエレベーターを、自宅の吹き抜け部分に設置する際の費用イメージです。

ホームエレベーターをリフォームで設置する事例も多くあります。最近は住居にあまり負荷をかけない製品も登場していますが、古い建物の場合（昭和56年5月以前の旧耐震基準建物）は設置が難しい場合もあります。また、建物の建築年数に関わらず、設置の際にはエレベーターの確認申請を行う必要があります。

なおエレベーター設置後は毎年定期的なメンテナンスが必要です。費用は会社によってまちまちですが、5〜10万円程度が目安です。