リフォームを検討する時に参考になるのが、インターネットや雑誌などに掲載されているリフォーム事例です。具体的な完成イメージがひと目でわかり、費用や間取りも記されているので、施工会社の実績や力量を判断する材料になります。より多くの事例をチェックすれば、リフォームのポイントや相場観も身についてきます。気に入った会社があれば、資料の請求や問い合わせをしてみましょう。中には現地見学会などのイベントを行っている会社もあります。名前などの個人情報を知られたくないという方は、匿名相談という方法もあります。価格.comのサイトでは、インターネットを使った匿名相談や複数の会社に匿名での提案依頼を行うこともできますので、利用してみてはいかがでしょうか。
事例では、使用された設備機器(システムキッチンや洋式便器など)のメーカーや品番なども記載されていることが一般的です。気になる設備機器があれば、メーカーのショウルームに行って、実物に触れてみましょう。具体的なイメージが固まるだけでなく、カタログだけではわかりにくかった機能の特長や使い方も詳しく説明してもらえます。
リフォーム事例には有効な情報がたくさんありますが、そこに記載されている金額や掲載されている写真を鵜呑みにすると、「見積書の作成をお願いしたら予想外に高かった」なんて落とし穴もあるのでご注意ください。
たとえば、事例で使われている設備機器の設置だけを依頼したとしても、見積書の金額は施工会社によって違ってくる可能性があります。というのも、設備機器の購入費用が施工会社によって異なるからです。同じ商品でも、購入先によって価格が異なるのは仕方ありません。そのためにも、設備機器のおおよその相場を知っておくことが重要です。
工事費用についても同様です。施工会社によって、工事の内容が変われば費用も変わってきます。では、雑誌に掲載されている事例と同じ仕様で同じ施工会社に工事を依頼すれば、費用はまったく同じでしょうか? 答えはNOです。設置する場所や住居の形が変われば、搬入費用が変わることも考えられますし、住居の傷み具合によっては修復費用も異なってきます。同じ築30年でも、きちんとメンテナンスやリフォームを繰り返してきた住居と、30年間何もしていない住居では、傷み具合がまったく異なります。金額はあくまで参考だということを念頭においてください。
雑誌などで紹介されている写真は、リフォームの完成度が高く、見ているだけで期待が高まります。しかし、こうした写真は、ライティングを調整したり、撮影用小物を配置したり、画像処理ソフトを使ったりと、よりキレイに見せるために工夫されています。プロのカメラマンが撮影すると、空間に広がりが出て高級感あふれる写真になります。キレイな写真にイメージを引きずられて、リフォームの本質を見失わないように注意してください。リフォームは形から考えるのではなく、どう暮らしたいのかというライフスタイルから考えていきましょう。
リショップナビに関する注意点