2009年1月の調査以来、久々に携帯電話に関する調査を行った。
今回の調査で特に印象的だったのは、携帯電話の本体価格に対する消費者のシビアな反応である。携帯電話の本体価格については、以前は毎月支払う通信料金に上乗せされる形で請求されていたため、初期費用としての携帯電話の価格は、高くても2万円程度というようなイメージだった。それが、2007年末から2008年初冬にかけて各キャリアで実施された、端末料金と通信料金との分離化によって、携帯電話の本体価格は平均して2〜3万円程度値上がりしたような形になり(通信費との支払総額ではそれほど変わっていないが)、そのことが、携帯電話の買い替えにとって大きなブレーキとなったのは、すでに知られているところである。こうした消費者側の、携帯電話に対するコスト意識が、今回の調査でも裏付けられた形となった。
まず、携帯電話の買い替えサイクルは確実に長くなってきており、今や1/3を超えるユーザーが2年以上携帯電話を使い続けているという結果になっている。1年ほど前の調査と比べても、この割合は増えており、消費者が携帯電話の買い替えに慎重になっている様子が見て取れる。ただし、この春に携帯電話を買い替えたいと考えているユーザーも3割弱おり、2年以上前に携帯電話を購入したユーザーが、そろそろ替え時と考えていることも同時に明らかとなった。携帯電話の本体価格は高価であるため、買い替え自体には慎重になっているが、とは言え、日進月歩の技術革新や、経年劣化するバッテリーなどの問題もあり、「買い替えを迫られている」ユーザーが多いと言えるだろう。なお、最近人気のスマートフォンの購入希望はそのうちの3割程度で、まだまだ一般の携帯電話のほうが人気の高い状態となっている。
この1年以内での携帯電話の本体購入価格は、0円から6万円程度までまちまちであるが、携帯キャリアによっても中心となる価格帯は異なっている。総じてドコモが高めで、1万円以上するケースが多いのに対し、auやソフトバンクについては5,000円未満というような低価格の端末もまだまだ多く存在しているようだ。消費者側の携帯電話本体に支払ってもいいコスト感覚もやはりキャリアごとに異なっており、ドコモでは3万円まで、auやソフトバンクでは2万円まで、というのが一般的なコスト感覚であることがわかった。
なお、携帯電話を選ぶ際に重視するポイントも、以前であれば「使いやすさ」や「デザイン」「機能」といった項目が上位に並んでいたのが、今回の調査ではこれらの項目を大きく上回る形で「価格」という項目がトップとなった。これは、今までの調査では見られなかった特徴であり、消費者側のコスト意識が相当高まっていることを裏付ける結果となった。また、使いやすさという点でも、本体のスタイルや、ボタンの押しやすさ、レスポンスの速さなど、多岐にわたる項目が高い重要度となっており、デザインと並んで、重要視するユーザーが多いポイントとなっている。総じて、最近のユーザーは、携帯電話に機能よりも、デザインや使いやすさを求めており、さらに価格面についてもシビアに見るようになっていると言うことができる。
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- 購入時期:「2年以上前」が34%で1位、買い替えサイクルは延長傾向に。
半年以内に買い替えた人の割合は昨年より4.3ポイント減 - 携帯購入に支払ってもいいと考える金額:1位は「1万〜2万円」で22.5%、次いで「5,000〜1万円」が21.3% ドコモユーザーはauとソフトバンクのユーザーよりも高め
- この春の携帯電話購入予定:「購入を検討している」32.3%。
2年以上前に携帯電話を購入したユーザーが買い替えを意識か - 携帯電話購入時に重視する点:「価格」が断トツの1位(75.8%)。2008年の調査よりも26.7ポイント増加
- メーカー重視派に人気のメーカー:1位「シャープ」39.6%。次いで「パナソニック」36.7%
- 総評
- 調査対象:
- 価格.comID 登録ユーザー
- 調査方法:
- 価格.comサイトでのWebアンケート調査
- 回答者数:
- 8,691人
- 男女比率:
- 男87.2%:女12.8%
- 調査期間:
- 2010年3月9日〜2010年3月15日
- 調査実施機関:
- 株式会社カカクコム
