この2〜3年、空気清浄機の注目度が非常に高まっている。元はと言えば、春先の花粉症やハウスダストへの対策としての需要がメインの製品であったが、最近では、イオンの働きによるウイルス抑制機能なども搭載され始めたこともあって、冬場のインフルエンザ対策という需要も喚起している。また、トレンドとしては、加湿機能を組み合わせた「加湿空気清浄機」が人気を得てきており、「空気清浄+加湿」という冬から春先にかけての総合空調製品としての認知が高まってきている。こうした要素が絡み合って、現在、空気清浄機はかなり普及が高まってきているのだが、実際のところはどうなのか、今回リサーチを行ってみた。
まず、空気清浄機の普及率であるが、これは想像以上に高く、全体の3分の2近い62.6%の人がすでに空気清浄機を所有しているという結果になった。なかには、2台、3台と買い増しをしている人もおり、全体の2割以上の人が空気清浄機を2台以上所有している。使う場所としては「居間」がもっとも多いが、次いで「寝室」での利用も多くなっており、最初の1台は居間で、2台目以降は寝室で、という設置方法がポピュラーといえる。
空気清浄機の購入理由としては、以前からニーズの高い「花粉症予防」がトップだが、最近ニーズの増え始めた「風邪(インフルエンザ)予防」がそれに続くほどの購入理由となってきているのが印象的だ。ここ2〜3年のトレンドである「イオン除菌機能」や「加湿空気清浄機」の人気が高まっていることがわかる。なお、購入するときに重要視するポイントとしては、「価格」「花粉除去機能」に次いで「メーカー・ブランド」「ウイルス除去機能」が上がっており、ここでも「イオン除菌機能」などに対する注目度の高さが見受けられる。
所有するメーカー別では、シャープ、パナソニック、ダイキンの3社で全体の7割を占めるという結果になった。このトップ3社による市場の寡占化は進んでいるが、どのメーカーも、多少の方法の違いこそあれ「イオン除菌機能」と「加湿機能」を備えたモデルが人気となっており、やはりトレンドはこの2つの機能を中心に動いていることがわかる。購入時期についても、ここ2年以内に購入した新規ユーザーがほぼ半数を占めており、この3メーカーの製品を選ぶ確率はさらに高まっていると言えそうだ。
なお、空気清浄機の効果についての実感であるが、これについては個人差があるものの過半数以上の65%程度がその効果を実感しており、おおむね満足度は高いといえる。特に、花粉症などのアレルギーに悩まされていた人にとっては、効果を大きく実感することが多く、そうした人の満足度は非常に高い。逆に言えば、現在の空気環境に問題を感じていない人にとって空気清浄機はまったく必要性を感じない製品であるが、現在空気清浄機を持っていない人でも、半数以上が「今後購入の意志あり」と回答しており、空気清浄機に対する注目度は年々高まっているということができそうだ。
全体的に見ると、空気清浄機の普及率や認知度は、3年前ほどと比較すると非常に高まってきていると言うことができる。そのきっかけとなったのは、2009年に大流行した「新型インフルエンザ」であるが、その後も、イオンによるウイルス抑制効果や加湿機能などが注目され、特にこうした機能をすべて兼ね備えた「加湿空気清浄機」を中心に年々その人気は高まっていると言うことができるだろう。
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- 調査対象:
- 価格.comID 登録ユーザー
- 調査方法:
- 価格.comサイトでのWebアンケート調査
- 回答者数:
- 6,844人
- 男女比率:
- 男88.8%:女11.2%
- 調査期間:
- 2011年3月1日〜2011年3月7日
- 調査実施機関:
- 株式会社カカクコム
