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No.054 2011年夏 スマートフォン購入状況調査!

使用しているスマートフォン:「iPhone」シリーズが依然断トツ(38.4%)。Androidの猛追、未だ届かず

現在スマートフォンをお使いの方に、現在使用しているスマートフォンの種類(製品名)を聞いた。モデルごとの所有数では、アップルの「iPhone」シリーズが断トツで多く、「iPhone 4」が23.3%、「iPhone 3GS」が12.1%。「iPhone 3G」も足した全シリーズ合計では38.4%と、「iPhone」だけで4割近いシェアとなっている。Androidスマートフォンが全盛の昨今ではあるが、まだまだ先行する「iPhone」の人気は強いと言っていい。

いっぽうのAndroid勢であるが、もっとも多かったのは、ドコモの「REGZA Phone」(4.9%)と「Xperia SO-01B」(4.8%)だった。「Xperia SO-01B」については、すでに発売から1年以上経っている製品なので所有数が多いのもわかるが、「REGZA Phone」については、昨年年末の発売であるから、ここ半年でかなり急速に普及したことになる。また、auでは「IS03」(4.4%)がトップとなった。こちらも、auとしては初の本格的Androidスマートフォンということで、昨年末に大ヒットとなった製品である。なお、今年の春モデル、夏モデルの中では、ドコモ「MEDIAS」シリーズ(3.9%)、「Xperia arc SO-01C」(3.1%)、「GALAXY S II SC-02C」(2.8%)といったところが、比較的所有者数が多くなっている。

【図5 使用しているスマートフォン】

図5:使用しているスマートフォン

使用しているスマートフォンのキャリア:ソフトバンクのシェアが半数以下に。ドコモ・auが躍進

次に、所有するスマートフォンを通信キャリア別に見てみた。【図5】の製品別グラフでも見たように、「iPhone」シリーズを擁するソフトバンクが44.8%でトップ。そのほとんど(38.4%)を「iPhone」が占めている状態だ。続いて、昨年より積極的にスマートフォン展開を行ってきているドコモが34.3%となり、一番後発のauは15.9%という結果になった。

これを、今年1月の前回調査と比べてみると非常に興味深い。前回調査では、トップのソフトバンクのシェアは57.4%と、過半数以上を占めていたのだが、今回の調査ではそれが半数以下に減っており、その分、ドコモとauそれぞれがシェアを伸ばしている。特にドコモは9.6ポイントと10ポイント近くもシェアを伸ばしており、ソフトバンクとのシェアの差もほぼ10ポイントに迫ってきた。なお、割合としては小さいが、ウィルコムのシェアも4.4%から1.7%へと減少しており、こちらも他キャリアへの乗り換えが顕著だ。

【図6-1 使用しているスマートフォンのキャリア】

図6-1:使用しているスマートフォンのキャリア

※設問ごとの回答者数に違いがあるため、【図5】の結果と誤差が生じる場合があります。

【図6-2 使用しているスマートフォンのキャリア(前回調査と比較)】

図6-2:使用しているスマートフォンのキャリア(前回調査と比較)

※設問ごとの回答者数に違いがあるため、【図5】の結果と誤差が生じる場合があります。

使用しているスマートフォンのOS:Androidが大幅に伸びる。iOSを押さえて過半数のトップシェアに

使用しているスマートフォンをOS別に見てみた。これによると、「Android OS」が半数をやや超える50.6%のシェアとなっており、ついに、「iPhone」の「iOS」のシェアを上回った。ちなみに今年1月の前回調査では、iOSのシェアが54.1%と過半数を上回っていたが、これが今回の調査では38.3%にまで減少。その代わりに、前回調査では30.9%だったAndroid OSが過半数を上回る50.6%までシェアを伸ばし、主役が入れ替わる形となった。なお、その他OSについても、前回調査よりはシェアが下がっており、15.1%から11.2%へとダウンしている。Windows MobileやBlackBerryなどがここに含まれる。

【図6-3 使用しているスマートフォンのOS】

図6-3:使用しているスマートフォンのOS

※設問ごとの回答者数に違いがあるため、【図5】の結果と誤差が生じる場合があります。

【図6-4 使用しているスマートフォンのOS(前回調査と比較)】

図6-4:使用しているスマートフォンのOS(前回調査と比較)

※設問ごとの回答者数に違いがあるため、【図5】の結果と誤差が生じる場合があります。

使用しているスマートフォンのメーカー:1位「アップル」(38.8%)。2位「シャープ」(18.5%)。

現在使用しているスマートフォンの製造メーカーを聞いた。【図5】で見たように、「iPhone」のアップルが38.8%と断トツで多く、続いてauの「IS03」「IS04」「IS05」や「AQUOS PHONE」、ドコモの「LYNX 3D」やソフトバンクの「GALAPAGOS」など、キャリアを問わずに多彩なラインアップを展開しているシャープが18.5%で次点につけた。また、「Xperia」をシリーズ化し、今人気沸騰中のソニー・エリクソンが12.4%と続いている。また、海外勢では「GALAXY S」「GALAXY S II」が好調のサムスンが8.1%と、なかなか高いシェアとなっている。

【図7 使用しているスマートフォンのメーカー】

図7:使用しているスマートフォンのメーカー

※設問ごとの回答者数に違いがあるため、【図5】の結果と誤差が生じる場合があります。

使用しているスマートフォンの発売時期:1位「2010年10月以前」(43.7%)。そのほとんどが「iPhone」ユーザーの見込み

現在使用しているスマートフォンの発売時期を聞いた。すでに、【図5】、【図7】の結果でも明らかだが、ソフトバンクの「iPhone」の所有率が4割を超えているため、このグラフでも「2010年10月以前」という回答が43.7%と断トツで多い。「iPhone」の現在の最新モデル「iPhone 4」の発売が2010年7月だから、この数字のほとんどは「iPhone」と考えて間違いないだろう。

つまり、それ以外の期間は、「iPhone」を抜いた、主にAndroidスマートフォンの発売時期ということになるが、この中で多いのは、「2010年12月」(8.8%)と、「2011年6月」(8.8%)。これは、昨年末に、ドコモ、auから、いくつかの主要スマートフォンが発売された時期と、この夏モデルの発売された時期に相当する。ちなみに、昨年末の段階では、ドコモの「Xperia SO-01B」「GALAXY S」「REGZA Phone」とau「IS03」が発売されており、今年6月には、ドコモ「Xperia acro」「GALAXY S II」などが発売されている。これらの新モデルが人気の山を作っていると見ていいだろう。

【図8 使用しているスマートフォンの発売時期】

図8:使用しているスマートフォンの発売時期

※設問ごとの回答者数に違いがあるため、【図5】の結果と誤差が生じる場合があります。

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