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No.064 タブレット端末アンケート!-AndroidとiPad、売れ筋は?-

タブレット端末を利用するシーン:「自宅でくつろぎながら」(85.9%)が大きく他を上回る。家族用に購入するケースも

現在タブレット端末を所有している人に、タブレット端末を主に利用するシーンについて聞いた。

利用シーンとして圧倒的に多かったのは「自宅でくつろぎながら」の85.9%で、ほかの利用シーンを大きく上回った。この結果を見ても、タブレット端末は、外に持ち運んで使うモバイル用途よりも、自宅内でパソコン代わりに使われることが多いのがわかる。

なお、「通勤・通学中など移動時間に」使うと回答した割合は26.1%で、およそ4人に1人がモバイル用途でタブレット端末を利用している。また、これと同じくらいの割合で「家族に使わせる」とした人も24.9%にのぼっている。タブレット端末は、直感的なタッチ操作で使えることから、パソコンのキーボード操作が苦手な子どもやシニア層でも利用しやすい。こうしたことから、簡易的なインターネット端末として、家族にタブレット端末を買い与えるというケースも増えているようだ。

【図5 :タブレット端末を使用するシーン(複数回答)】

図5:タブレット端末を使用するシーン(複数回答)

タブレット端末の用途:トップは「ネットサーフィン」(平均53.7分)。動画撮影・編集は比較的少なく、動画観賞の割合が大きい傾向に

現在タブレット端末を所有している人に、タブレット端末をどのような用途に、どれくらいの時間使っているかを聞いた。

もっとも多かったのはやはり「ネットサーフィン」(53.7分)。次いで「動画鑑賞」(34.1分)、「メール」(27.6分)となった。【図5】の結果と合わせて考えても、タブレット端末のメイン用途は、「自宅のパソコンに代わるインターネット端末」と見て間違いないだろう。パソコンよりも使う場所が限定されず、起動も速く、取り扱いやすいタブレット端末は、家庭内のインターネット端末としてすでに一定の地位を占めつつあると言っていい。

インターネット端末以外の使われ方としては、「ゲームアプリ」(24.5分)、「電子書籍ビューワー」(22.0分)、「音楽プレーヤー」(21.9分)などが比較的多い。逆に、「カメラ・ムービー撮影」(12.5分)や「画像・動画編集」(10.2分)のような使われ方は比較的少ない。今年の3月に発売されたアップルの第3世代「iPad」では、ハイビジョン対応のムービー撮影が行えるカメラ機能が1つの売りになっているが、少なくとも日本国内においては、こうした動画撮影・編集といった使われ方はあまりなされていないようだ。

なお、昨年2011年夏に、価格.comリサーチで調査を行った「スマートフォン」の用途(【図6-2】)と比較してみると、全体の傾向はおよそ似ているが、スマートフォンでは多かった「アプリ・ゲーム」の割合が比較的低く、逆に「動画鑑賞」の割合が比較的高いことがわかる。スマートフォンよりも大きな画面で、しかも自宅内で使うことの多いタブレット端末は、外出時に暇つぶしとして遊ぶようなゲームアプリなどよりも、むしろじっくり腰を据えて楽しむ動画鑑賞のような用途に向いているのだろう。

【図6-1 :1日のタブレット端末平均使用時間 用途別(2011年7月調査)】

図6-1:1日のタブレット端末平均使用時間 用途別(2011年7月調査)

【図6-2:1日のスマートフォン平均使用時間 用途別(2011年夏)】

図6-2:1日のスマートフォン平均使用時間 用途別(2011年夏)

タブレット端末でのアプリ利用率:スマートフォンと比べて全体的に低め。電子書籍ビューワーとしての利用率はスマートフォンより若干高い傾向に

現在タブレット端末を所有している人に、タブレット端末でよく使うアプリの種類について聞いた。 結果としては【図7-1】の通りで、多い順から「天気」「ニュース」「ゲーム」「写真・ビデオ」「ソーシャルネットワーキング」「エンターテイメント」「本」などとなった。これを、昨年2011年夏に調査した「スマートフォン」でよく使うアプリと比較してみると、次のような傾向が見えてくる。 まず、全体的に見て、スマートフォン(【図7-2】)よりもアプリの利用率が低い。もっともよく使われている「天気」のアプリですら45.8%の利用率であり、スマートフォンでもトップの「天気」が68.1%なのと比べるとかなり低めだ。 次に、「仕事効率化」や「ユーティリティ」などの「実用系アプリ」と呼ばれるものも利用率が低い。仕事関連のアプリ利用率が低いのは、自宅でプライベート用途に使うことの多いタブレット端末ならではの特徴だろう。また、画面サイズや処理能力、バッテリー性能などに比較的余裕があることもあってか、スマートフォンでよく使われるユーティリティ系アプリもあまり使われていないことがわかる。 また、移動しながら使われることが少ないため、「ナビゲーション」や「ミュージック」のアプリも利用する割合は少なめだ。その代わり、「本」アプリの使用割合はスマートフォンよりもわずかにだが高く、電子書籍ビューワーとして利用している人が多いことがわかる。

以上のように、タブレット端末で使われることの多いアプリのジャンルは、タブレット端末が使われる家庭でのシーンに沿ったものとなっており、スマートフォンとはやや傾向が異なることがわかった。

【図7-1 :使用しているアプリのカテゴリ タブレット端末編(複数回答)】

図7-1:使用しているアプリのカテゴリ タブレット端末編(複数回答)

【図7-2:使用しているアプリのカテゴリ スマートフォン編(複数回答・2011年7月調査)】

図7-2:使用しているアプリのカテゴリ スマートフォン編(複数回答・2011年7月調査)

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