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No.064 タブレット端末アンケート!-AndroidとiPad、売れ筋は?-

総評

今回の「価格.comリサーチ」では、今人気の「タブレット端末」に関する調査を行った。もっとも驚いたのは、すでにタブレット端末の所有率が、4人に1人以上の27.9%に上っていたということだ。もちろんこの結果は、こうしたデジタルガジェットに興味を持っているアーリーアダプターが多い価格.comのユーザーを対象とした調査ならではのものではあるが、そう考えても27.9%という高い所有率には驚かされた。アーリーアダプターの中では、タブレット端末はもはや珍しいものではなくなっており、一定の市民権を得たデバイスとなっていることが明らかとなった形だ。そして、おそらくこの傾向は、今後、全消費者に拡大していくと考えられる。少なくとも1〜2年後には、タブレット端末はこの調査結果と同じくらいの普及率となっていくだろう。

所有するタブレット端末の中では、アップルの「iPad」が全体の6割近くを占めており、今後購入したい製品でもほぼ同等の割合を占めている。そもそも、タブレット端末市場自体が、アップルの「iPad」をきっかけとして拡大してきたものなので、当然と言えば当然の結果であるが、今後も、短期的には「iPad」の優位性が変わることはないだろう。ただし、この1年ほどで、ライバルとなるAndroidタブレットのラインアップもかなり拡大してきており、すでに4割強のシェアを取りつつある。特に、今年2012年の春から夏にかけては、国内の大手PCメーカーが相次いでこの分野に本格参入してきており、Androidタブレットも本格的な普及期を迎えてきている。

また、今後のタブレット端末の購入予定でも、過半数が「欲しいと思っている」と回答しており、「買う予定がある」を加えると、約7割の人が今後タブレット端末を購入したいと考えている。特に、すでにタブレット端末を持っているユーザーのほうが、今後も買い増し、もしくは買い換えたいという意思が強く、その便利さを理解したユーザーほど、タブレット端末に対する購買意欲が上がっているのもおもしろいところだ。全体を通して見ると、タブレット端末は、欲しいと思う人と、欲しくないと思う人の差が激しいデバイスではあるが、満足度は総じて高いと言っていい。いずれにしても、アップル「iPad」と、Androidタブレット陣営とのライバル関係は今後も続いていくだろうが、お互いに販売数を伸ばしていくことで、タブレット端末市場自体が拡大していくことはまず間違いないだろう。

ちなみに、タブレット端末の利用シーンは、そのほとんどが家庭内での利用であり、外に持ち出してモバイル用途で使う人は、全体の4分の1ほどにとどまっている。主な利用用途としては、ネットサーフィンや動画視聴が多く、スマートフォンほどゲームアプリは利用されていない。言ってみれば、家庭内のパソコンを代替する用途として、主にインターネット端末として使われるケースが多い。なお、タブレット端末の所有者のうち、3分の2程度がスマートフォンも併用していることから、家の外ではスマートフォン、家の中ではタブレット端末と使い分けている様子もわかってきた。また、タッチパネルの操作性などから、パソコンよりも使いやすいインターネット端末としても評価されており、家族に使わせていると回答したユーザーも全体の4分の1ほどいた。

こうした点から見ると、タブレット端末は、スマートフォンというよりは、パソコンに近い存在と言ってよく、特に今後はパソコンに置き換わるデバイスとして、子どもやシニア層などもターゲットとしつつ家庭内により浸透していくことが予想される。

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