
自由に使える金額:「30〜50万円未満」9.9%(前年比1.5ポイント増)、「50〜100万円未満」6.6%(1.4ポイント増)と、ボーナス支給額の比較的多い人たちの金額が増加
支給される予定のボーナスのうち、必要経費として引かれる、「ローン返済」、「生活費補填」、「ボーナス一括払い」などの費用を除いた、自由に使える金額を聞いた。
もっとも多かった金額レンジは、「5〜10万円未満」で全体の20%。次いで「10〜20万円未満」(12.7%)と、「3〜5万円未満」(12.6%)と続く。これは昨年の傾向とほぼ変わらない。むしろ増加しているのは、それよりも上の金額レンジである。「30〜50万円未満」の合計では、昨年の8.4%から1.5ポイント増加した9.9%になっており、「50〜100万円未満」の合計も、昨年の5.2%から1.4ポイント増加した6.6%になっている。割合自体は少ないが、ボーナス支給額が比較的多い人の中では、自由に使える金額も若干増えているようだ。
【図2 税金、ローン返済・生活費の補填、ボーナス一括払いなどを除いた、実際に自由に使える金額】

「自由に使える金額」に対する実感:「増えている」「やや増えている」前年比1.0ポイント増加、「減っている」「やや減っている」3.2ポイント減少。
上記の設問に関連して、支給される予定のボーナスのうち、自由に使える金額に関して、増えているか、減っているかを聞いた。この結果、「増えている」「やや増えている」の合計は11.2%で、昨年の10.2%から1.0ポイント上昇した。また、「減っている」「やや減っている」の合計は35.8%で、昨年の39.0%から3.2ポイントほど減少している。これらを総合してみても、全体的に、ボーナスのうち自由に使える金額はわずかながら増加しつつあることがわかる。
【図3-1 ボーナス支給額のうち、自由に使えるお金の増減】

上の設問を世代別に見たグラフがこちらだ。「増えている」としたのは若年層ほど多く、「減っている」としたのは高年齢ほど多い。このあたりの傾向は毎年同じなのだが、昨年と比べると、60歳以上の世代を除いては、「増えている」が全体的に増加し、「減っている」が全体的に減少している。
【図3-2 ボーナス支給額のうち、自由に使えるお金の増減(世代別)】

「自由に使える金額」に対する満足度:全体的に「不満」の割合が減少、満足度はわずかに向上
上の設問に関連して、支給される予定のボーナスのうち自由に使える金額について、その満足度を聞いた。上記の結果を反映するかのように、昨年に比べると「非常に満足」「やや満足」ともにやや増加。逆に「非常に不満」「やや不満」はともにやや減少している。満足度としても、若干ではあるが上がっている様子が見て取れる。
【図4 自由に使えるお金についての満足度】
