2025年6月30日 更新
勤怠管理システムを導入したいけれど、まずは無料で試したい――そんな中小企業や個人事業主に向けて、2025年版の「無料で使える勤怠管理システム15選」をご紹介します。ひと口に無料で使える勤怠管理システムと言っても、その内容はさまざまです。この記事では、勤怠管理システムを「期間の制限なしにずっと無料で使えるタイプ」から、「期間限定だけど機能制限なしで使えるタイプ」、「無料なのにサポートが充実しているタイプ」、「個人でも利用可能なタイプ」の4つのタイプ別に整理。ニーズに合ったシステム選びのヒントがきっと見つかります。
- この記事を監修した専門家
- 執筆・監修 畑美希さん
- 畑美希社会保険労務士事務所 代表 特定社会保険労務士。新卒でエン・ジャパン(株)入社後、デロイト・トーマツ・グループ、外資系企業等にて人事・労務領域業務に従事。2022年社会保険労務士事務所を設立。HR Tech導入支援、社内運用を考慮した制度構築、助成金申請、諸規程の整備等を強みとする。
無料で使える勤怠管理システムはこんな企業におすすめ
- 機器などの導入コスト0、期間無制限で完全無料のシステムを利用したい企業
- 無料トライアルで実際の使用感や機能を比較し、自社にフィットするか従業員の反応や操作感を試したい企業
- 初めてクラウド勤怠システムを導入する、IT知識に不安があるなど、無料でもサポートが充実しているシステムから探したい企業
- 個人、もしくは少人数での利用を想定しており、一部機能制限があってもずっと無料で使えるシステムを探している個人事業主・企業
無料で使える勤怠管理システムのおすすめ4タイプ
1.ずっと無料で使えるタイプ(期間無制限・完全無料)
こんな企業におすすめ
- 機器などの導入コストなし、勤怠管理費を期間無制限・完全無料で利用したい企業
- 複雑な設定や集計は不要。出勤・退勤時間の打刻記録と基本集計など基本的な管理ができれば十分な企業
- 決まった勤務時間のみを導入しており、シフト制やフレックスタイム制など複雑な勤務形態がないためシンプルな運用で足りる企業
- 豊富な打刻手段やツールは不要で、最低限の打刻方法があれば導入可能な企業
このタイプのメリット・デメリット
- メリット
- 初期費用なしで導入できるため、従業員数が少ない小規模企業や創業期の法人でもコストをかけずに勤怠管理が始められる
- 期間無制限で無料のため月額料金がかからず、継続的な運用コストを気にせずに使い続けられる
- 無料であっても基本の勤怠集計や出退勤管理機能が備わっており、Excelなどの手作業管理から脱却できる
- 無料版を試してから、有料版や他社製品への移行判断をしたい場合にも活用できる
- デメリット
- 機能が限定的で、多様な働き方(シフト制、フレックスタイム制など)や休暇申請などに対応していない場合がある
- 利用可能な従業員数に上限がある場合もあり、企業規模の拡大によっては有料になることがある
- 利用できる機能に制限があったり、広告の表示があったりと、利便性や見た目の印象が下がることがある
- 無料ゆえに、初期設定や導入後サポートが付かない・付けるとしたら有料になるパターンも。チャットやメールのみの限定的なサポートとなる場合もある
- 将来的に仕様変更や有料化される場合があり、継続利用に不確実性がある
導入前に担当者が検討するべきこと

- 自社の勤怠管理に必要な機能が無料の範囲内でカバーできるかを確認する
- 将来の従業員数拡大時に対応できるか、その場合の料金がいくらになるかを見据えて検討する
- サポート体制やヘルプ機能の有無を確認し、最低限のサポートでも問題ないかを見極める
- 法改正への対応方針や仕様変更のアップデート頻度を事前に確認する
専門家からの選び方アドバイス
完全無料で使える勤怠システムは、初期費用や運用コストを抑えられ、初めて導入する小規模企業や導入検証段階にある企業にとって大変魅力的な選択肢です。ただし、利用人数、機能やサポート体制、打刻方法に制限があることも多いため、自社の導入に適しているか将来の利用人数や拡張性なども踏まえて検討することが重要になります。長期的な運用を見据えて、必要に応じて有料版や他製品への移行計画も視野に入れておくと安心です。
ずっと無料で使える勤怠管理システム一覧
-
この製品の特徴サマリ
- 初期費用が0円、登録人数が30名以下であれば無料で利用可能。31名以上でも1人あたり月額110円からと低コストで運用できます
- スマホやパソコンなど複数の打刻方法を用意。フレックスタイム制、変形労働時間制、裁量労働制、時短勤務、シフト勤務などの労務形態にも対応します
- Web給与明細や年末調整サービスも完全無料で利用可能。すでに別の給与システムを運用している場合も、費用を抑えて業務の効率化を実現できます
条件次第でずっと無料で使える「無料プラン」を用意。「無料プラン」は登録人数が30名以下の場合に選択でき、一定の制限はあるものの基本の勤怠管理機能が完全無料で利用できます。なお31名以上の場合も1人あたり月額110円から利用可能なため、低コストでの導入が可能です。そのほかWeb給与明細や年末調整サービスなども完全無料。費用を抑えて業務の効率化を実現できます。またスマホやパソコンのほか、さまざまな打刻方法を用意し、従業員ごとに柔軟に対応可能。
価格.com編集部が実際に使ってみた使い方・使用感レポートを掲載中
HRMOS勤怠について詳しく見る -
この製品の特徴サマリ
- 無料版は10人まで登録可能で、機能制限もありません。また利用期間も設けられていないため、ずっと無料で使い続けられます
- 有料版は何人増えても月額2,178円の定額制で、人数が多いほど1人あたりのコストは低くなります。1年ごとの更新となります
- 有料版は電話・メールの有人サポートが利用可能。無料版はAIチャットサポートのみ利用できます
無料版と有料版の2つのプランが用意されており、無料版は従業員を10人まで登録可能で、利用期間の制限がなくずっと使えます。11人以上は有料版となりますが、何人増えても月額2,178円の定額制です。無料版との違いは有人サポートの有無で、有料版はメール・電話でのサポートが利用できますが、無料版はAIチャットサポートのみとなります。なお有料版は1年ごとの更新となります。
-
この製品の特徴サマリ
- 勤怠管理に特化した「スタンダードプラン」なら、30名までは無料で利用可能。初期費用もかからないため、完全無料で利用できます
- スタンダードプランで利用できる機能は、打刻、勤怠実績の修正、勤務パターンの設定、従業員のグルーピング機能などで、メールやチャットのサポートも活用できます
- アカウント作成から60日間は無料お試し期間で、シフト管理や給与計算、ワークフローなどの有料プラン(プレミアムプラスプラン)の機能をすべて試せます
スマレジ・タイムカードは勤怠管理や給与計算、年末調整まで一元管理できるサービスですが、勤怠管理機能だけを提供するスタンダードプランも用意しており、従業員が30名までは完全無料で利用可能です。シフト管理や休暇管理、勤怠データのCSVダウンロードなどの機能を求める場合は有料プランの契約が必要ですが、出退勤時の打刻機能や従業員のグルーピング機能などは無料でも利用できます。またチャットサポートやメールサポートも利用できるため安心です。なおアカウント作成から60日間は無料お試し期間として有料のプレミアムプラスプランの機能を試せます。
価格.com編集部が実際に使ってみた使い方・使用感レポートを掲載中
スマレジ・タイムカードについて詳しく見る -
ジョブカン勤怠
この製品の特徴サマリ
- 無料プランは、出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の4機能を自由に組み合わせて利用可能。ただし、表示人数が10名まで、API連携不可などの制限があります
- すべての機能が利用できる30日間の無料お試し期間も利用可能です。お試し期間中は打刻機器の無料レンタルも行っています
- 有料プランは1ユーザあたり220円からで、機能を追加するごとに110円が加算。工数管理以外の機能は、単体でも契約できます
無料プランが用意されており、有料プランと同じく、出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の4つの機能から自由に組み合わせて利用可能です。ただし、表示人数が10名まで、勤怠データの閲覧可能期間が過去30日間まで、API連携機能が利用不可、サポートチャットの利用不可など、機能内容に制限があります。なお有料プランは1ユーザあたり220円〜550円(機能数により変動)で、最低利用料金は月額2,200円です。また30日間の無料お試しも用意します。
-
KINPIRA CLOUD
この製品の特徴サマリ
- スタッフ30名以下はすべての機能をずっと無料で使えるフリープランを用意。登録人数無制限のスタンダードプランは月550円/人、プレミアムプランは990円/人
- 経費精算機能に使うファイルストレージはフリー・スタンダードプランが100MBで、プレミアムプランは無制限。経費精算機能を使わない場合はプレミアムプランの登録は不要
- モバイル打刻・ブラウザ打刻・ICカード打刻の3つの打刻方法を用意。専用アプリをスマホにインストールするモバイル打刻では、自動で位置情報の送信も行えます
スタッフ30名までならすべての機能がずっと無料で使えるフリープランを用意。経費申請時の添付ファイルを格納するためのファイルストレージが100MBまでとなります。勤怠管理・人事管理に必要な機能を取り揃えており、給与計算ソフトに取り込むためのCSV出力も可能です。フレックスタイム制・裁量労働制などの勤務形態にも対応し、曜日別のシフト作成も行えます。またスマホアプリでの打刻、ICカードでの打刻など、3パターンの打刻方法を用意します。
2.期間限定だが、機能制限なしでトライアルできるタイプ
こんな企業におすすめ
- 無料トライアル期間中に事前に自社との相性をしっかり試したい企業
- 有料システムの導入を前提としているが、無料トライアルの利用で複数のシステムの比較検証を行いたい企業
- 従業員・管理者の両側面のおいて、操作感や運用の流れを実際に体験してから導入判断をしたい企業
- 複数の勤務形態や拠点があるなど勤怠管理システム側での柔軟な設定が必要であり、本格運用前に対応可否を見極めたい企業
- これまで紙やExcelで勤怠管理しており、本格的なDX化を進める前に実際の運用時とまったく同じ機能を試してみたい企業
このタイプのメリット・デメリット
- メリット
- 有料版と同じ全機能を試せるため、本格導入前に実務での適合性をしっかり検証できる
- 打刻、申請承認、集計、データ抽出など一連の機能を体験し、運用イメージを明確にできる
- 複数拠点や多様な勤務形態にも対応可能か、実環境で試すことができる
- 導入初期の費用負担なしに、社内での定着状況を検証できる
- 導入後のサポート品質や対応スピードも、実際に体験して事前に判断できる
- デメリット
- 無料トライアル期間が終了すると自動的に有料化される場合があり、検証の継続にコストが発生することがある
- 多機能を試せる反面、短期間で全機能を評価するには時間とリソースが不足しやすく、検証負荷がかかる
- 操作に慣れたころに無料トライアル期間が終了し、その後一定期間が空くと設定した画面をそのまま継続利用できなくなる場合がある
- サポートも体験できるが、無料トライアル期間終了後は有料プランの内容によってサポート範囲や対応スピードが変わる可能性がある
導入前に担当者が検討するべきこと

- 無料トライアル期間の終了タイミングとその後の料金体系を事前に把握する
- 評価すべき機能や運用条件を明確にし、無料トライアル期間中に検証を終えられるよう事前にスケジュールを立てる
- 社内での操作習熟や試用環境の整備にかかる工数や負荷を見積もっておく
- 無料トライアル期間中に設定した検証環境やデータの保存可否、有料版への自動引き継ぎが可能か確認する
専門家からの選び方アドバイス
期間限定ながら機能制限なく無料で利用できる無料トライアル期間は、導入前に自社との適合性を実務レベルで検証できる貴重な機会です。操作性やサポート品質を試せる一方で、無料トライアル期間終了後のコストや継続移行の操作方法など確認が必要な点もあります。試用期間は1か月前後で設定されているシステムが多いため、短期間で検証できるよう社内の必要工数を事前に確保しておくことが重要です。
機能制限なしで無料トライアルできる勤怠管理システム一覧
-
この製品の特徴サマリ
- 1か月の無料トライアルを用意。トライアル期間中はジンジャーの全製品の機能が体験できます。有料契約に移行後もデータはそのまま使えます
- 豊富な打刻方法を用意し、スマホ打刻などでリモートワークにも対応。従業員が各種申請をアプリで行う、管理者がアプリ上で承認を行うなども可能です
- 飲食業界、建設業界など多様な業界で導入実績があり、企業ごとに最適な運用を提案。初めて勤怠システムを導入する企業にも選びやすいです
ジンジャー勤怠では1か月の無料トライアルを用意。トライアル期間中はジンジャーの全製品の機能が体験できるほか、データは有料契約に移行後もそのまま利用できます。使いやすいシンプルな操作画面、働き方や勤務状況に合わせて選べる豊富な打刻方法、従業員からの申請を一括処理できる機能を搭載するなど、シンプルかつ効率的な管理を実現できます。さまざまな勤務体系にも対応。多様な業界での導入実績があり、初めて勤怠システムを導入する企業にも安心です。
-
キンコン
この製品の特徴サマリ
- 無料トライアルは最大2か月間、人数の上限なくすべての機能が利用可能です。また初回トライアルの際には、初期設定サポートも無料で利用できます
- 月額料金が1人あたり220円、最低利用人数が5人からとなっています。なお年額プランを選択すると、料金が5%オフになります
- 無料トライアル中のデータは、そのまま本番用として継続使用ができます
最大2か月間の無料トライアルが利用可能。利用人数は初期設定では5人ですが、上限なく変更が可能です。また初回トライアルの際には、初期設定サポートも無料で利用できます。正式利用開始後は、必要な端末の用意があれば初期費用は一切なし。月額料金は1人あたり220円、最低利用人数が5人からとなっています。なお年額プランを選択すると、料金が5%オフになります。また無料トライアル中に設定したデータは引き継いで利用ができます。
-
この製品の特徴サマリ
- 30日間の無料トライアルを実施しています。利用人数は無制限で、機能の制限もありません
- 初期費用も基本は無料。サポートも訪問以外は無料で、1社ごとの専任担当者が電話やリモートで対応してくれます
- 料金プランは39人までは4,180円、それ以上は人数無制限で月額1万780円の月額定額制。利用人数が多い企業でも安心です
30日間の無料トライアルが利用可能で、利用人数は無制限、機能制限もありません。料金プランが特徴的で、登録人数が39人以下で月額4,180円、それ以上は人数が無制限で月額1万780円の定額制を採用しています。初期費用も基本的には発生しません。またサポート対応も、訪問作業を除いてすべて無料です。そのため、従業員が多い企業ほどランニングコストを抑えられるのがメリットです。なお、有料オプションとして、設定を代行してくれる初期導入パックも用意し、システム操作に不慣れな顧客にも応えます。
価格.com編集部が実際に使ってみた使い方・使用感レポートを掲載中
Dr.オフィスLookJOB2について詳しく見る -
この製品の特徴サマリ
- 最長2か月の無料体験期間が用意され、基本的な打刻機能や労働時間の集計・計算機能はじめ、各種申請機能やシフト作成など、すべての機能が体験可能
- 導入前、無料体験期間中にもサポートが利用可能。専門のサポート担当者が顧客の要望に添って設定を支援します
- スマホ、パソコン、ICカードなど、従業員の働き方に合わせてさまざまな打刻方法を用意。専用の打刻機やカードが不要でコストを抑えられるQRコード打刻も選択肢に
最長2か月の無料体験期間が用意されています。基本的な打刻機能や労働時間の集計・計算機能だけでなく、勤怠管理の運用に必須となる有給休暇管理機能や申請機能、シフト機能などさまざまな機能を備えており、トライアルでもすべての機能やサポートが体験可能。本契約時にはトライアル時のデータも引き継がれるため、スムーズに本稼働が行えます。多彩な打刻方法を用意するため、低コストでの導入も可能です。
価格.com編集部が実際に使ってみた使い方・使用感レポートを掲載中
ICタイムリコーダーについて詳しく見る -
この製品の特徴サマリ
- 30日間の無料体験を用意し、勤怠管理のほか人事労務、給与、データ分析、システムログなど、同社のすべてのシリーズが使えます
- 初回ログイン時に、残業ルールやスケジュール管理方法などについて回答すると、管理画面の一部がカスタマイズされた状態で利用開始できます
- 料金は1人あたり月額330円のワンプライスで、勤怠管理はじめすべてのシリーズが利用できます。初期費用は0円で、人数が1人でも利用可能
30日間の無料体験を用意し、即日利用開始できます。勤怠管理だけでなく、同シリーズの人事労務、給与、データ分析、システムログのすべてのアカウントが発行されます。また初回ログイン時には、残業ルールやスケジュール管理方法など、企業の設定内容に選択式で回答すると、管理画面に一部反映させた状態で開始できる「KING OF TIME プリセット」が利用できます。なお料金は1人あたり月額330円で1人から利用でき、初期費用は0円です。無料体験時の環境がそのまま本利用の環境となります。
価格.com編集部が実際に使ってみた使い方・使用感レポートを掲載中
KING OF TIMEについて詳しく見る
3.無料でもカスタマイズが可能orサポートが充実しているタイプ
こんな企業におすすめ
- 自社の就業規則や勤務形態に応じて柔軟に設定をカスタマイズしたい企業
- 複雑な勤怠ルールや変形労働時間制への対応が求められる中堅規模以上の企業
- 導入初期に手厚いサポートを受けながら運用を安定させたい企業
- 将来的な人員増加やシステム連携を見越して、拡張性を重視する企業
このタイプのメリット・デメリット
- メリット
- 無料トライアル期間中でも細かな設定変更や自社仕様へのカスタマイズが可能である
- 就業ルールの個別設定や変形労働制など複雑な勤務形態にも柔軟に対応できる
- カスタマイズの自由度が高く、中堅〜大企業にも対応できる設計
- 初期設定支援や運用サポートがていねいで、初めての勤怠システム導入でも安心できる
- デメリット
- 本格導入後は月額費用がかかるため、コスト面の見通しを立てておく必要がある
- 多機能な分、初期設定や操作方法の習得に一定の時間と労力が必要になる
- カスタマイズできる反面、社内で運用ルールを固めておかないと初期設定に落とし込みづらい
- 無料トライアル期間中は一部機能に制限がある場合もあるので確認が必要
導入前に担当者が検討するべきこと

- 自社の就業規則や勤務形態に合わせた設定が可能か確認する
- カスタマイズ設定に必要な社内の運用ルールをあらかじめ整備しておく
- 本格導入後の料金体系やコストの見通しを明確にしておく
- 無料トライアル期間中に試せる機能の範囲と制限事項を把握しておく
専門家からの選び方アドバイス
無料でもカスタマイズ対応やサポートが充実している勤怠管理システムは、初期段階から自社運用に近い環境で導入検証ができるのが大きな利点です。複雑な勤務体系にも対応できる一方で、設定や活用には一定の準備と理解、社内リソースが必要となります。まずは社内で運用ルールを固め、そのうえで試用期間中の導入サポートを有効活用しながら初期設定を行いましょう。
無料でもカスタマイズorサポートが充実している勤怠管理システム一覧
-
この製品の特徴サマリ
- 1か月の無料体験を用意。就業規則や運用ルールについてヒアリングを行い、顧客の運用に合わせた環境で体験版を提供します。また操作のレクチャーなども行います
- 初期導入時の設定サポートでは、サポートスタッフが各マスターデータの登録やシステム設定を行ってくれるため、管理者の初期設定負担を軽減でき、初めての人も安心です
- 初期費用や月額料金はユーザー数に応じて変動し、オプションやカスタマイズ費用などがかかるケースもあります。なお、サポートは利用料金に含まれます
1か月の無料体験を用意。就業規則や運用ルールについてヒアリングを行い、顧客の運用に合わせた環境で体験版が提供されています。体験期間中もサンプルデータの登録や操作・運用のサポートを行います。また契約申込後は最大1か月間のテスト試用期間を設けています。参考価格は、初期導入費は11万円から、月額利用料は1万7,600円からで、利用料金はユーザー数に応じて変動します。なおサポートは利用料金に含まれています。
価格.com編集部が実際に使ってみた使い方・使用感レポートを掲載中
e-就業OasiSについて詳しく見る -
マネーフォワード クラウド勤怠
この製品の特徴サマリ
- 登録日から翌月同日まで の1か月間、すべての機能を無料で利用できる「無料トライアル期間」を用意
- プランは「個人向け」と「法人向け」に分かれており、50名以下の法人向けは3プランあり基本料金は年3万2,736円から。51名以上は無料見積もりが利用できます
- サポートは無料のメール・チャットサポートが用意され、電話での問い合わせ窓口はありません。サービスごとに機能解説動画などが充実するサポートサイトもあります
登録日から翌月同日までの1か月間、すべての機能を無料で利用できる「無料トライアル期間」が用意されています。事業者作成(登録)をすると自動的に無料期間が開始され、終了後に有料プランへ自動移行されることはありません。プランは「個人向け」と「法人向け」に大別され、50名以下の法人向けは3プランから人数に応じて選択します。サポートは無料のメール・チャットサポートが用意されるほか、サポートサイトも充実します。
4.個人でも利用可能なタイプ
こんな企業におすすめ
- 従業員数が少なく、シンプルな勤怠管理システムを手軽に始めたい小規模事業者
- フリーランスや業務委託など、小さなプロジェクト単位で勤怠を管理したい個人
- 複雑な機能は不要で、最低限の出退勤記録を正確に管理したい企業
- 試験的に勤怠システムを導入し、効果を確認してから本格導入したい企業
このタイプのメリット・デメリット
- メリット
- 機能がシンプルなため、登録や利用が簡単。ITに不慣れなユーザーでもすぐに使い始められる
- 無料または低コストで導入でき、予算の限られた小規模事業者に適している
- 1名から利用できるため、個人事業主や少人数チームの導入におすすめ
- 基本的な機能のみの搭載で、過剰な設定や運用負荷がかからない
- デメリット
- 機能が最小限に限られており、イレギュラーな勤務の集計や、シフト管理などには対応していないものもある
- 従業員数が増えた際に、搭載機能が追いつかなくなる可能性がある
- サポート体制がない、または限定的で、トラブル時に自社での対応が求められる場合がある
導入前に担当者が検討するべきこと

- 自社の勤怠管理に必要な機能が十分にカバーできるか確認する
- 後の従業員数の増加にともない、有料版や他システムへの移行が必要になる可能性を考慮する
- サポート体制の有無を事前に把握しておく
- 勤怠データの保存期間や制限事項をあらかじめ確認する
専門家からの選び方アドバイス
個人でも利用可能な勤怠システムは、コストを抑えて手軽に導入できる点で小規模事業者や個人事業主にとって有効な選択肢です。最低限の機能でシンプルに運用できる一方、将来的な従業員数の増加や管理業務の拡張には対応が難しい場合もあります。導入前に必要機能を整理してから利用しましょう。
個人でも利用可能な勤怠管理システム一覧
-
Mintry
この製品の特徴サマリ
- 1名から利用可能。無料のスタンダードプランでは打刻方法は二次元コード打刻のみの対応で、打刻用PC・タブレットを設置した場所でのみ打刻できます
- 1名あたり月額100円のエンタープライズプランは、利用人数の制限なく登録可能。外出先から打刻できる「どこでも打刻」などの打刻方法も使えます
- 2か月間の無料トライアルを用意。シフト管理やグループ管理、CSV出力機能、メッセージ機能などのエンタープライズプランの機能を試せます
無料で使えるスタンダードプランがあり、勤怠管理、二次元コード打刻、スタッフ管理などの機能が使えます。また、1名あたり月額100円で利用できるエンタープライズプランも用意。顔認証打刻やどこでも打刻(GPS対応)、グループ管理、シフト管理、メッセージ機能、CSV出力機能などが備わっています。最低利用人数は設けておらず、1名から利用可能です。また2か月間の無料トライアルもあり、すべての機能が試せます。
-
オツトメ!
この製品の特徴サマリ
- 完全無料の勤怠管理システム。利用人数に制限はなく、導入費用やランニングコストは一切発生しません。直接的なサポートはないためチュートリアルを参考に利用します
- ブラウザ打刻に対応し、パソコン・スマホから打刻ができます。管理者は勤怠データの修正ができず、スタッフ本人のみ修正ができる仕様です
- 勤怠一覧などのデータをCSV出力し、任意の給与計算ソフトに取り込めます
導入費用やランニングコストも一切かからない完全無料のWeb勤怠管理システム。利用人数の制限もありません。ブラウザ打刻に対応し、パソコン・スマホから打刻が簡単に行えます。機能はシンプルで、部署や雇用形態の登録、勤務時間の割り振り区分設定、スタッフ登録、勤怠データのCSV出力などを備えます。なお管理者は勤怠データの修正ができず、スタッフ本人のみ修正ができる仕様です。
-
Teasy
この製品の特徴サマリ
- 1人から5人までは機能制限なく無料で使えるエントリープランを用意。6人以上で1人あたり月額330円のベーシックプランは、3か月無料のトライアル(上限20人まで)を用意
- Web打刻(GPS取得有り)、Slackアプリ打刻(API打刻)、ICカード打刻に対応。スケジュール管理や勤務データのCSV出力などの機能も搭載
- チームや会社との比較で負荷状況を視認できる「負荷メーター」やチームでの勤怠状況共有など、打刻者ファーストでサービスが設計されている
月額0円のエントリープランは5人まで利用可能。6人以上はベーシックプランとなり、1人あたり月額330円です。いずれのプランもフル機能が使えます。最大3か月間無料のトライアルも用意され、上限20人まで無料で試せます。勤怠打刻は、Web打刻(GPS取得有り)、Slackアプリ打刻(API打刻)、ICカード打刻に対応。また、打刻者ファーストを掲げており、チームや会社との比較で負荷状況を視認できる「負荷メーター」や、チームメンバーとの勤怠状況の共有など、特徴的な機能も備えています。
この記事で紹介した勤怠管理システム
1.ずっと無料で使えるタイプ(期間無制限・完全無料)
-
HRMOS勤怠
初期費用が0円、登録人数が30名以下であれば無料で利用可能。31名以上でも1人あたり月額110円からと低コストで運用できます
-
フリーウェイタイムレコーダー
無料版は10人まで登録可能で、機能制限もありません。また利用期間も設けられていないため、ずっと無料で使い続けられます
-
スマレジ・タイムカード
勤怠管理に特化した「スタンダードプラン」なら、30名までは無料で利用可能。初期費用もかからないため、完全無料で利用できます
-
ジョブカン勤怠
無料プランは、出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、工数管理の4機能を自由に組み合わせて利用可能。ただし、表示人数が10名まで、API連携不可などの制限があります
-
KINPIRA CLOUD
スタッフ30名以下はすべての機能をずっと無料で使えるフリープランを用意。登録人数無制限のスタンダードプランは月550円/人、プレミアムプランは990円/人
2.期間限定だが、機能制限なしでトライアルできるタイプ
-
ジンジャー勤怠
1か月の無料トライアルを用意。トライアル期間中はジンジャーの全製品の機能が体験できます。有料契約に移行後もデータはそのまま使えます
-
キンコン
無料トライアルは最大2か月間、人数の上限なくすべての機能が利用可能です。また初回トライアルの際には、初期設定サポートも無料で利用できます
-
Dr.オフィスLookJOB2
30日間の無料トライアルを実施しています。利用人数は無制限で、機能の制限もありません
-
ICタイムリコーダー
最長2か月の無料体験期間が用意され、基本的な打刻機能や労働時間の集計・計算機能はじめ、各種申請機能やシフト作成など、すべての機能が体験可能
-
KING OF TIME
30日間の無料体験を用意し、勤怠管理のほか人事労務、給与、データ分析、システムログなど、同社のすべてのシリーズが使えます
3.無料でもカスタマイズが可能orサポートが充実しているタイプ
-
e-就業OasiS
1か月の無料体験を用意。就業規則や運用ルールについてヒアリングを行い、顧客の運用に合わせた環境で体験版を提供します。また操作のレクチャーなども行います
-
マネーフォワード クラウド勤怠
登録日から翌月同日まで の1か月間、すべての機能を無料で利用できる「無料トライアル期間」を用意
4.個人でも利用可能なタイプ
-
Mintry
1名から利用可能。無料のスタンダードプランでは打刻方法は二次元コード打刻のみの対応で、打刻用PC・タブレットを設置した場所でのみ打刻できます
-
オツトメ!
完全無料の勤怠管理システム。利用人数に制限はなく、導入費用やランニングコストは一切発生しません。直接的なサポートはないためチュートリアルを参考に利用します
-
Teasy
1人から5人までは機能制限なく無料で使えるエントリープランを用意。6人以上で1人あたり月額330円のベーシックプランは、3か月無料のトライアル(上限20人まで)を用意
他にもこんな勤怠管理システムを紹介しています
-
- コスパ重視型(コストを抑えつつ基本機能を確保)
- 柔軟な働き方対応型(リモートやシフト制に強い)
- 人事・給与連携型(バックオフィス一体管理)
- サポート重視型(導入・運用時の安心感)
-
- 同じメーカーの給与計算機能と連携できる一体型
- 他社の給与ソフトともAPI・CSV連携が豊富な汎用連携タイプ
- 社会保険手続き・年末調整も含めて総務業務連携ができるタイプ
- 中小企業・士業事務所と相性がよく、市販の給与ソフトと親和性が高いタイプ
-
- アプリで手軽に打刻・申請できるシンプル操作タイプ
- シフト制・複雑勤務に強いタイプ
- 総務・人事機能と連携しやすいバックオフィス連動型
- 多様な打刻スタイル(ICカード・顔認証・GPSなど)対応型
-
- 操作が直感的で、社員にすぐ浸透する「シンプル操作重視タイプ」
- シフト制やリモートワークなど多様な働き方に強い「柔軟勤務対応タイプ」
- 人事労務・給与計算との連携がスムーズな「バックオフィス連携タイプ」
- 初めてでも安心、サポートが手厚い「サポート重視タイプ」