映像部門

今年も映像部門の大賞に輝いたのは、ハイセンスの液晶テレビとなった。同社の製品は、これで3年連続での受賞になり、その品質の高さは日本市場でもすでに確固なものとなったと言える。
しかも、今回大賞に輝いたのは、55V型や65V型といった大型サイズの製品ではなく、32V型という小型サイズ。このサイズのテレビには付加価値がつけづらく、利益も取りづらいために、国内の各メーカーは積極的に製品展開を行わなくなって久しい。そのため、市場に出回っているのは、正直それほど品質の高くない海外製の製品ばかりという状況なのだが、そこに大きな楔を打ち込んできたのが、ハイセンスのこの製品だったのだ。
このサイズのテレビは、自分の部屋に置いてネット配信動画を楽しんだり、ゲーム用のディスプレイとして使用するといった使い方が想定されるが、ほぼすべてのネット配信サービスのダイレクトアクセスボタンをリモコンに装備するなど、ネット対応は万全。ゲーム用途に関しても、自動的に切り替わる「低遅延対応ゲームモード」などを搭載し、利便性を高めている。もちろん、テレビとしての画質・音質についても、上位モデルで培ったさまざまな技術を搭載し、不満はない。それでいながら、3万円を大幅に下回る販売価格をつけているのだから、これはもう最強と言うしかない。