手のひらサイズで持ち歩けるWindowsパソコン
F-07CはWindowsパソコンと携帯電話の両方の機能を内蔵しているのが特徴だが、やはり世界最小のWindows 7パソコンというところに意味のある製品だ。一般的なモバイルノートに比べて非常にコンパクトで、外出先や移動中にサっと取り出してWindows用のソフトが使える。処理性能は低いが、ファイルの閲覧程度なら仕事用にも十分使える。コンパクトさとのトレードオフで割り切って利用するべきだろう。難点はバッテリー駆動時間が短いことだが、ACアダプターを一緒に持ち歩くか、予備バッテリーを購入するなどで対応するしかない。
ライバル製品はAndroidスマートフォンだ。スマートフォンの場合、会社や自宅のWindowsパソコンで作ったデータをそのまま扱うのは難しい。アプリを駆使すれば、閲覧したり編集したりできるが、そのままは扱えない。F-07Cは、Windows 7パソコンなので、オンラインストレージなどを介してデータをそのまま読み込み、作成に使ったものと同じソフトを使って閲覧や編集ができる。ここが大きな強みになる。クレードルを利用すれば、Windows 7に対応した外部ディスプレイやプリンターなどの周辺機器をそのまま利用できる。これもスマートフォンにはない大きなメリットだ。
(文/湯浅英夫)