自作キットで放射能に備える

福島第一原子力発電所の事故以降、放射線測定器の「ガイガーカウンター」は売り切れ続出。ようやく見つけても、価格が高騰していて買えない──。

実はガイガーカウンターのDIYキットも複数あるが、こちらも5月頃から品切れの状態。放射線を検知するセンサーの「GM管(ガイガー=ミューラー計数管)」が品薄になっているからだ。

今回は、プリント基板のネット通販サイト「P板.com」(運営会社はインフロー)で、8月初旬に発売される予定のガイガーカウンターキットの試作品を入手(価格は未定)。試作品のGM管は中国製の「J304」という製品で、放射線のうちベータ線とガンマ線を検知できるという。

実際に組み立ててみたが、電子部品のはんだ付けの経験がある人なら、おそらく組み立ては簡単。回路図に従って接触不良やはんだ付け漏れがないように作業を進め、1時間ほどで完成した。見た目は電子部品がむき出しの不格好なものだが、放射線を検知するとピッと鳴り、マイクロシーベルト/時に換算された数値などが液晶に表示される仕組み。本来は目に見えない放射線が“見える”のは、不思議な感覚だ。

ただ、ここで表示される放射線量は、絶対値として自治体などが公表している数値と単純には比べられない。これは、数万円する完成品のガイガーカウンターでも同じだ。「決まった場所に設置して、数値の変化を見るのが使い方の基本。そうすれば、放射線量の増減を把握できる」(インフロー)という。

ガイガーカウンター

ガイガーカウンターキット(P板.com)

実勢価格/未定(8月初旬発売予定)

作業の要は、部品のはんだ付け
放射線の増減を知る目安にはなる

難易度

満足度

★★

★★

完成までは、およそ1時間。はんだ付けを間違えると動かないことがあるので、最低限はんだ付けの経験は必須だ。成功すれば、放射線を検知したGM管からの出力データが液晶に表示される。精度の保証はないが、特定の場所に設置して数値の増減を見るといい。

(画像クリックで拡大)

2 回路図に従って、電子部品をはんだ付けする(画像クリックで拡大)

3 はんだ付けが完了したら、出力電圧を約1.5V程度に調整する(画像クリックで拡大)

4 はんだ付けのミスがないか確認してから、プリント基板にGM管と液晶をつなげば、完成(画像クリックで拡大)

5 ACアダプターを接続して数秒待つと、測定を開始(画像クリックで拡大)