しょうゆ一色という地味なイメージが強かっためんつゆコーナーが最近、夏場は賑やかに様変わりしていることにお気づきだろうか。発端は、ここ数年の「冷やしめん用かけつゆ」の流行。もともとは讃岐うどんの「ぶっかけ」から来ていると考えられるスタイルだが、「具をのせればワンディッシュでメイン料理になる」「簡単で見栄えがいい」「栄養のバランスがとりやすい」などの理由で主婦に歓迎され、いまやすっかり夏の食卓の定番メニューとなっている。
さらにここ2〜3年、鍋つゆトレンドの影響を受け、冷めん用かけつゆが 従来にない“バラエティかけつゆ”に進化。その要因として、2010年からはハウス食品はカレー、カゴメはトマト、丸美屋は中華といった具合で異業種からの参入が相次いだことが大きい。さらに2011年には老舗しょうゆメーカーであるキッコーマンも参入。めんつゆコーナーの棚はバラエティかけつゆの乱立状態となった。
市場が拡大すると競争が激しくなるのは必然。各メーカーは食のトレンドや内食のニーズの研究にしのぎを削り、バラエティかけつゆの新商品メニューに反映させている。今年発売された新商品の新しいトレンドを見ると、3社が発売する「ジュレ系」(ヤマサ「涼麺専科ジュレ麺つゆ」、キッコーマン「冷やして食べる“とろけるジュレ麺つゆ」、オーマイ「サラダ麺用ジュレ トマトテイスト/イタリアンテイスト」)と、2社が発売する豆乳系(ミツカン「冷やしぶっかけつゆ豆乳ゆば」、マルサンアイ「韓国風豆乳冷製麺 コングクス用スープ」)が目立つ。またキッコーマンは従来のシリーズに加え、「具入りめんソース」のシリーズを発売している。
これらの新メニューの裏にはどんな消費者ニーズが隠されているのだろうか。