カードローンの月々の支払いがほぼ利息のみ。完済できる？

非常に厳しいです。少しずつでも元金も返済できるよう工夫しましょう。

カードローンの月々の返済が厳しいときの緩和手段のひとつに「利息のみを支払う」があります。多くのカードローン会社は利息のみの返済を認めてくれますし、延滞記録もつかないので、家計が苦しいときは利息だけ支払って切り抜けるのも有効な手段でしょう。しかし、利息のみの支払いに慣れてしまうのは危険。その状態で完済するのは不可能です。

利息しか払えない状態が続いているなら、まず返済計画を見直しましょう。今の家計で、利息以上に支払える余裕がないかもチェック。もうこれ以上は支払えない、と思っていても、きっちり見直せば、元金返済に回せる分があるかもしれません。

次に、利息を下げる手段を検討しましょう。相談窓口などで交渉すれば利率を下げてくれることもありますし、複数のカードローン会社から借入れている場合は、利率の低いカードローン会社に一本化する、いわゆる「フリーローンやおまとめローン」を利用するのも手です。利息が減れば、支払額が今までと同じでも、一部が元金の返済に回ります。

かつては「過払い請求」といって、一定以上支払った利息は返還されていましたが、現在は利率が法律で決まった範囲内に収まるよう定められています。ですから、払いつづけた利息の合計が、たとえ元金を超えるぐらいの金額になったとしても、それが戻ってくることはありません。

元金に回す分が多くなればなるほど、返済期間が短くなり、支払う利息も減らせます。トータルで考えると、かなりの減額になるので、少しずつでも元金を返済できるよう工夫していきましょう。