製品特長
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Audio Consolette、そして名機Model 7を原点とするマランツのプリアンプ開発において受け継がれてきた哲学は「入力信号の鮮度をいささかも損なうことなく、パワーアンプに送り届けること」。アナログレコードからCD、スーパーオーディオCD、そしてハイレゾ音源へと再生されるソースが広がりを続ける現代においても私たちの根底にある哲学は変わることはありません。数値化可能なスペックの領域にとどまることなく聴感上のわずかな変化にまで徹底的にこだわり、原音再生を追求しています。PM-12においては、スイッチングアンプの採用により、従来のアナログアンプにおいて大きなスペースを占めていたパワーアンプ回路およびヒートシンクが小型化され、このクラスのプリメインアンプにおいて、かつてないほどの大きなスペースをプリアンプのために使用することが可能になりました。このスペースを最大限に活かし、音質を最優先した回路設計およびパーツ選定を行い、マランツ独自の高速アンプモジュールHDAM®-SA3を用いた電流帰還型アンプにJFET入力とDCサーボ回路を組み合わせた1段構成のプリアンプ回路を新開発。定評ある情報量の豊かさやハイスピードなサウンドに磨きをかけると同時にカップリングコンデンサーの使用個数を減らし、音声信号の解像度および透明感を大幅に改善しました。
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PM-12は、プリアンプ専用の電源回路を搭載することにより、パワーアンプによる電力消費量の変動に影響を受けない安定した電源供給を可能にしています。高純度かつゆとりのある電源供給のために、プリアンプ専用に大容量トロイダルコアトランスを搭載。トランス外周には珪素鋼板とスチールケースによる2重のシールドを施し、漏洩磁束による周辺回路への悪影響を抑えています。整流回路には、超低リーク電流ショットキーバリアダイオードを採用。また、平滑回路には新規開発のエルナー製カスタムブロックコンデンサー(6800μF / 35V)を採用し、高品位かつハイスピードな電源供給を可能にしています。
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ボリューム回路には新たにJRC製の最新型高性能ボリュームコントロールICを採用しました。可聴帯域外に至るまで優れた特性を備えており、機械式ボリュームでは構造上避けられない左右チャンネル間のクロストークや音量差が生じないため、空間表現力を大きく向上させることができます。ゼロクロス検出によるゲイン切り替えにより、ボリューム操作時にクリックノイズが発生することもありません。加速度検出システムにより、ゆっくり回すと0.5dBステップで高精度に、早く回すと素早く音量を調節することができます。可変抵抗体を使用していないため、ボリュームパーツの経年劣化に伴う音質の変化もなく、長期にわたり安心して使うことができます。
最大4台(8チャンネル)までPM-12のボリュームを連動させることができるF.C.B.S.機能を搭載。複数のPM-12を使ったバイアンプドライブやマルチアンプドライブ、そしてサラウンドシステムの構築など、用途に応じて柔軟にシステムの拡張が可能です。例えば、バイワイヤリング対応スピーカーの高域、低域を1台のPM-12でドライブするコンプリート・バイアンプ・システムを構成することによりL/Rのチャンネルセパレーションを高め、空間表現力をさらに高めることができます。
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音質に妥協することなしに、これまでのプリメインアンプのサイズの制約を超えた大出力とスピーカー駆動力を実現するために、Hypex社製 NCore® NC500スイッチングアンプモジュールを採用。NC500は、電力効率とスペースファクターに優れるだけではなく、低域から高域に至るまで歪が極めて少なく、接続されるスピーカーのインピーダンスにかかわらず周波数特性が変化しないという非常に優れた性能を備えたスイッチングアンプモジュールです。PM-10では4基のモジュールをBTL構成で使用していましたが、PM-12では2基のモジュールを搭載。高さを抑えた筐体ながら200 W / 4Ωの大出力を実現しています。また、保護回路の改良によるスピーカーリレーの排除とパワーアンプ・モジュールのシャーシへの取り付け方法の改良により、パワーアンプ・モジュールからスピーカー端子までの経路を約10mmにまで短縮し、接点数も半減させました。その結果、ダンピングファクターがPM-14S1の4倍以上となり、劇的なスピーカー駆動力の向上を実現しました。






