価格.comプロダクトアワード2007 AV家電カテゴリ プロダクト大賞

― まずは受賞おめでとうございます。AV家電カテゴリは、大人気の液晶テレビをはじめ、プラズマテレビ、DVDレコーダーと、価格も安く性能もいい非常に強力なライバル製品が多い分野ですが、その中で決して「安い」製品ではない「KURO PDP-5010HD」が見事大賞に選出されました。

価格.comのクチコミ掲示板は日々注目しておりますが、私たちにとっては鏡のような存在で、私たちが何かを投げかけるわけでもなく、ユーザーの皆様の間で自然発生的に話題が盛り上がっていくのを見ていますと、本当にありがたいことだと思っています。最終的にはユーザーの皆様にいかに喜んでいただける製品作りをするか、ということが原点ですので、このようなユーザーの皆様からの評価に基づいたアワードをいただけたことは、まさに勲章だと思っております。

― パイオニアのプラズマテレビに対しては、画質・品質についてユーザーからの期待値も相当高いと思いますが、その期待値を大きく超える評価でしたね。

その点は非常にうれしく思っております。ただ、お客様の期待値が高いこともあって、クチコミ掲示板上ではかなり厳しい意見をいただくこともあります。しかし、こうしたユーザーの皆様からの率直な意見というのは、苦言でも素直に聞けるんですね。逆にお褒めの言葉をいただいたときは、開発に携わる人間からすれば飛び上がるほどうれしくなります。今回の受賞でいただいたポイントの高さも大事ですが、それよりも日々クチコミ掲示板に多くの皆様がさまざまな意見を書き込んでくださることが、うれしいです。

― 特に「KURO」の特徴である「画質」についての評価は満点の5.0がつけられていますよね。価格としてはかなり高額な商品ですが、ユーザーさんの評価はその価格に対する期待以上ということだと思いますが。

「KURO」という名前のとおり、CRTを超える画質を実現するために「黒」のレベルを上げることについては、従来より相当な努力をしてきました。「KURO」では飛躍的に黒の表現力が増し、それにより色の純度の深さも際だつようになり、全体的な色の美しさを実現できるようになりました。
もう1つ、プラズマテレビが弱いといわれている明るい場所での視認性ですが、これを抑えるために、映り込みを低減する新たなフィルターを搭載しています。黒の深さとこのフィルターとの相乗効果によって、明るい場所でもより一層キレイに見られるようになりました。 このフィルターを全モデルに搭載していますので、やはりそれなりのコストもかかっています。確かにその分値段は若干高いですが、そこが私たちの高画質に対するこだわりになっていますし、そのあたりをユーザーの皆様にもご理解いただけるようなモノ作りを心がけています。

― 画質もさることながら、音質面でも非常にコストをかけていますよね。

そうですね。私たちは音響機器メーカーとして、スピーカーなどにもこだわりを持っています。掲示板ではどちらかというと画質面ばかりが話題になりますが、他社様がスピーカーをどんどん小さくしたり薄くしたりして容量を減らしているのに対し、私たちは音質面でもさまざまなコンテンツをきちんと楽しんでいただくために、若干ながらサイズは大きくなりますがしっかりとした容量のスピーカーを搭載しているんです。

― このほかにこだわったポイントはありますか。

コンテンツの種類と部屋の明るさを自動的に感知し、自動で映像モードを切り替える「リビングモード」というのも搭載しています。ふだんテレビ番組を見るときに、いちいちモードを切り替えるのはめんどうだと思いますが、映画を見るときは映画に最適なモードで、スポーツを見るときはスポーツに最適なモードで、手軽に楽しんでいただけるような工夫をしているんです。こうしたものもぜひ体験していただきたいと思っています。

― 最後にユーザーにたいしてひと言メッセージをお願いします。

価格.comの掲示板は、私たち開発に携わるメーカーの人間にダイレクトな意見が届く場として、非常に注目をしております。今回はひとえに「黒」の表現力という部分で多大な評価をいただき、ありがとうございました。それだけ、ユーザーの皆様の期待も高いということを身にしみて感じておりますし、そのユーザーの皆様の期待をいい意味で裏切れるようなモノ作りに取り組んでいきたいと思っております。