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No.058 冬のボーナス2011 -気になる支給額は!?-

総評

例年恒例となっている「冬のボーナス調査」を今年も行った。今年2011年を振り返ってみると、何と言っても3月に起こった東日本大震災が、東北地方を中心に大きな被害をもたらしたことが忘れられない。このことは実にさまざまな分野に影響しており、東北に多くあったパソコン関連の製造工場が被災したり、カメラ関連のレンズの製造工場が被災するなど、パソコンや家電関連の市場でも、その被害は少なからざるものがあった。震災の影響はこれだけではなく、消費者の消費マインドにも大きな影響を与え、消費の自粛や買い控えのような状況も起こった。本来であれば、もっと盛り上がるはずだった「家電エコポイント制度」終了にともなう駆け込み需要や、地デジ切り替えに伴う駆け込み需要も、今ひとつ不調に終わり、全体として消費としての盛り上がりには欠けた1年となってしまった感じが強い。

このように、震災の影響を強く受けた2011年の上半期ではあったが、その時期の業績をベースにしたこの冬のボーナスの支給予想はどうなっているかというと、意外なことに、それほど大きなマイナスとはなっておらず、ほぼ昨年から横ばいというような結果になっている。今年の冬のボーナス推定支給額は54.5万円で、昨年2010年の平均推定支給額である54.3万円からほとんど変わっていない。従業員5000人を超えるような巨大企業では下がったところも多かったようだが、中堅クラスの企業ではむしろプラスに転じていたり、公務員などは下がったが、ソフトウェア・情報サービス業などは上がっているなど、企業規模や業種などで若干の差は出たが、全体とすると昨年並みという結果に落ち着いている。

なお、税金やローン返済などの必要経費を除いて自由に使えるお金も、ほぼ横ばいという結果になった。ただし、自由に使えるお金の使い道は変わってきており、円高を背景として「旅行・外出をする(海外)」が金額ベースでも割合ベースでも増えるいっぽうで、一般の「商品購入」については金額ベースでも割合ベースでも減少している。さらに詳しく、購入する商品の内訳を見てみると、昨年まで購入したい商品で2位の座にあった「薄型テレビ」が一気にポイントを減らしており、すっかり需要が減退してしまっている。地デジへの移行がこの夏に完了してしまった今となっては、昨年までのように、薄型テレビが家電市場の年末商戦を牽引するということはなく、そのことが商品購入にかける金額を下げさせている一因となっているようだ。家電市場にとっては、薄型テレビに代わる高額製品の需要は高まっておらず、昨年までの好況に比べると、年末商戦もかなり苦戦しそうな雰囲気になっている。

これとは逆に、買い替えや買い増し需要が高まるパソコンや、新ハードの登場で賑わいをみせるゲーム機などは久々に需要が増加しており、金額的にはやや小ぶりではあるものの、年末商戦においても一定の需要が見込めそうだ。また、薄型テレビが普及した今、それと組み合わせるためのブルーレイレコーダーの需要も変わらず高いまま残っており、今年の年末商戦は、ブルーレイ、パソコン、ゲーム機、スマートフォンといった商材が中心的な存在となりそうだ。ただし、ブルーレイレコーダーやパソコンは、10月に起こったタイの洪水の影響で、世界的な品薄状態になっているHDDを内蔵しているため、この年末にも店頭などで品薄になることが予想される。せっかく需要が高まってきているこれらの商材ではあるが、安定的な製品供給が行われるかどうかが不安要素だ。3月の東日本大震災と、10月のタイの大洪水、この2つの天災が日本の市場にもたらした影響は決して小さくない。今年の年末商戦は、メーカー、小売店とも、かなり厳しい対応を求められそうだ。

調査対象:
価格.comID 登録ユーザー
調査方法:
価格.comサイトでのWebアンケート調査
回答者数:
5,866人
男女比率:
男90.3:女9.7%
雇用形態:
正社員:61.5%、契約社員:4.2%、派遣社員:1.4%、パート・アルバイト:5.1%、自営業・個人事業主など:11.9%、学生:1.8%、主婦:3.1%、その他:11.0%
調査期間:
2011年11月10日〜2011年11月16日
調査実施機関:
株式会社カカクコム

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