ボーナス一括払いの利用状況:8割以上が利用せず。昨年とほぼ変わらない結果に
ボーナスをもらえている人を対象に、クレジットカードなどの「ボーナス一括払い」を利用しているかどうかを聞いた。「利用している」と回答した人は、全体の17.4%で、全体の2割に満たないという結果になった。昨年調査時も17.9%だったので、昨年とほぼ変わらない結果と言っていいだろう。
【図5 ボーナス一括払いを利用しているかどうか】

ボーナスの使い道と平均消費金額: 「旅行」「商品・サービス購入」にかける金額が増加。金融商品の購入も再び活発に。全体的に貯金より投資へ振り向ける動きが見られる
ボーナスをもらえている人を対象に、2013年冬のボーナスを、どのような目的にいくら使うか項目別に聞いた。例年多い「ローン返済」と「貯金」は、今年もそれぞれ18.7万円、18.4万円と金額別ではトップ。なお、「貯金」は全体の70.8%が行うと回答しており、割合的にはダントツだが、昨年調査時の74.1%と比べると、3.3ポイント減少している。逆に金額は9,880円上がっており、ボーナスを貯金に回す人の割合は若干減ったが、貯金する人1人あたりの貯金額は1万円近く上がっているという結果となった。
このほか、「旅行・外出をする(海外)」「旅行・外出をする(国内)」「商品・サービスを購入する」といった消費に関する項目では、使う人の割合はいずれも若干下がっているものの、金額ベースではどれも昨年調査時に比べ上がっており、このあたりはやや好況感が感じられる。なお、商品・サービスの購入にかけられる平均金額は73,872円で、昨年に比べると6,747円増加した。また、「金融商品の購入・外貨預金など」は、割合・金額ともに増加しており、アベノミクスによる円安効果や、株価の上昇などにともなって、こうした金融商品の購入がふたたび活発化していることもうかがい知れる結果となった。
全体として見れば、従来貯金などに回していたお金を、より投資に向けようという動きが活発化してきており、その他の消費行動に関しても、昨年よりは1つ1つのものにかけられる金額が増しているという結果になった。
【図6 ボーナス消費平均金額(複数回答可)】
| ボーナスの消費目的 | 調査時期 | この目的にお金を使う人の 平均消費金額(円) |
この目的にお金を 使う人の割合(%) |
|---|---|---|---|
| ローン返済 | 2012年冬 | 187,328円 | 45.0% |
| 2013年冬 | 187,562円 | 43.3% | |
| 貯金 | 2012年冬 | 174,826円 | 74.1% |
| 2013年冬 | 184,706円 | 70.8% | |
| 旅行・外出をする(海外) | 2012年冬 | 142,527円 | 8.0% |
| 2013年冬 | 156,949円 | 7.7% | |
| 金融商品(投資信託、株式等)の購入・外貨預金など | 2012年冬 | 137,055円 | 9.1% |
| 2013年冬 | 149,957円 | 10.3% | |
| 子供の教育費 | 2012年冬 | 127,171円 | 33.1% |
| 2013年冬 | 131,229円 | 31.0% | |
| 金融商品(投資信託、株式等)の補填 | 2012年冬 | 117,853円 | 5.2% |
| 2013年冬 | 85,507円 | 6.5% | |
| 商品・サービスを購入する | 2012年冬 | 67,125円 | 73.0% |
| 2013年冬 | 73,872円 | 71.0% | |
| 旅行・外出をする(国内) | 2012年冬 | 53,319円 | 36.2% |
| 2013年冬 | 59,401円 | 36.0% | |
| その他 | 2012年冬 | 92,142円 | 38.5% |
| 2013年冬 | 98,874円 | 34.1% |
※平均消費金額は、「お金を使う予定はない」と答えた回答者数を除いて算出しています。
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