電子マネー対応のクレジットカード比較!最強の組み合わせは?

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2017年8月22日

選び方

電子マネー対応のクレジットカード比較!最強の組み合わせは?

電子マネー対応で“最強”に使い勝手がいいのは? 普段の生活に欠かせない存在になりつつある“電子マネー”。まさか現金でチャージしてないですよね……!?クレジットカードの達人、菊地崇仁が電子マネーと組み合わせるべき最強のクレジットカードを解説します。

数多くの電子マネーが登場しており、「どれを選ぶのが一番得なの?」と悩む人もいるでしょう。ですが、電子マネーは使い分けて複数持っていても問題はありません。

クレジットカードで、ポイントを交換するには数百ポイント単位となることが多いので、なるべく分散させない方が得策でした。一方の電子マネーは、ポイントの使い勝手がよくアプリを使えば1ポイント単位で交換することも可能です。利用ポイントを取り損なわないためにも、むしろ複数の電子マネーを持っておく方がいいでしょう。

もちろん、チャージは現金ではなくクレジットカードから行うべき。「電子マネーの利用ポイント+クレジットカードポイント」のポイントの二重取りが可能になるからです。

今回取り上げる電子マネーは『Suica』『WAON』『楽天Edy』『nanaco』の4つ。どのカードと紐付ければ“最強”の組み合わせになるかお伝えします。

多くのSuicaユーザーが見落とす「Suicaポイントクラブ」の存在

電車にのる時に使う電子マネーといえばSuica。Suicaへのチャージには『ビューカード』がイイ組み合わせです。他の電子マネーの還元率は「チャージ+利用」の組み合わせで1.5%になるものは多いのですが、ビューカードを使えば単独で1.5%の還元を受けられます。

ただ、チャージに強いビューカードも、利用ポイントが弱点。『キオスク』や『NEWDAYS』などの“提携店の支払い時”のみにしか付与されず、しかも、ポイントを獲得するには、『Suicaポイントクラブ』への登録が必須になります。Suicaポイントクラブの名前を初めて聞いた人も多いのではないでしょうか?登録していない人はポイントを取り逃がしている可能性が高いですよ。

ビューカードのなかでもSuicaとのベストな組み合わせは『ビックカメラSuicaカード』。Suicaへのチャージでビューサンクスポイントが貯まり、オートチャージを含めて1度でも利用があれば年会費は無料に。そのうえ、ヨドバシカメラで利用すれば、本家の『ゴールドポイントカード・プラス』よりもお得になります。

Suica付きカードを比較する

WAONチャージでポイントを獲得する唯一の方法

イオングループの提供するWAONですが、電子マネーのなかでもっとも高い取扱高を誇っています。その額は1兆5,000億円以上。少し意外な結果ですが、Suicaのように毎日使うことはなくても、主婦の1回の買物金額は1,000〜3,000円台と考えれば、Suicaの平均購入金額よりもはるかに高く納得の数字。つまり、「利用金額が大きい=得するチャンス」も大きいのです。ですが、WAONへのチャージは『イオンカードセレクト』でないとポイントは獲得できません。この事実を知らずに、『イオンカード』を持っている人が多いので、WAONユーザーは今一度確認してみてください。

楽天Edyとnanacoにピッタリな1枚

取扱高1位がWAONならば、楽天Edyは利用可能な加盟店数ナンバーワン。それぞれの加盟店数が「Suica…20万店、WAON…17.5万店、nanaco…13.5万店」なのに対し、楽天Edyは37万店と段違いです。楽天Edyの特徴としてちょっと特殊なポイントシステムが挙げられます。“楽天Edyポイント”は存在しておらず、楽天ポイントやANAマイル、Tポイントなどから選ぶことができます。

nanacoの特筆すべき点は、使い勝手の良さ。通常、電子マネーで切手などの金券を購入することはできませんが、nanacoなら可能です。

楽天Edyやnanacoと組み合わせるべきカードは、ずばり『SoftBankカード』か『楽天カード(JCB)』。楽天Edyとnanacoだけでなくau WALLETのチャージでもポイントを獲得できます。ただし、楽天カードを利用する前に2点ほど注意してください。まず、チャージポイントを獲得するには、楽天カード会員向けサイト『楽天e-NAVI』を経由する必要があること。そして、JCBブランドでないとnanacoへのチャージでポイントを獲得できません。

楽天edy付きカードを比較する

SoftBankカードはソフトバンクユーザーじゃなくても持てる!?

私はSoftBankカードを愛用しています。このカードは、ソフトバンクの携帯を持っていなくても使えます。獲得できるポイントは『SoftBankマネー』といって、ソフトバンクポイントとは別物。ヤマダ電機のポイントに交換したり、キャッシュバックも可能です。しかし、ポイント移行時に3%の手数料が必要なのがネック。私が今から作るなら楽天カードを選びます。

その他の選択肢は『リクルートカード』でしょうか。リクルートカードプラス(JCB)とリクルートカード(VISA)を2枚持ちすすれば、nanacoには還元率の高いリクルートカードプラス(JCB)でチャージ、楽天EdyにはVISAでチャージするとポイントが貯まります。ただし、au WALLETには対応していません。

どうしても電子マネーを1つだけにしたいなら、Suicaを選ぶのが無難です。交通機関やコンビニだけでなく、街の飲食店でも使えるお店が増えており、利便性の点ではピカイチです。使えるお店の数で考えると、楽天Edyやnanacoが次点にあたります。ですが、冒頭でもお伝えしたように複数の電子マネーを持っていても損はしません。ですから、電子マネーは利用シーンに応じて使い分けるのが吉なのです。

電子マネー 券面 カード名 還元率
Suica ビックカメラSuicaカード ビックカメラSuicaカード 0.400%

0.600%
WAON イオンカードセレクト イオンカードセレクト ポイントプログラムなし
楽天Edy

nanaco
SoftBankカード SoftBankカード 0.40%
楽天カード 楽天カード 0.40%
リクルートカード(JCB)+リクルートカード(VISA) リクルートカード(JCB)+リクルートカード(VISA) 0.40%

電子マネーに強いカードを比較する

菊地崇仁氏
菊地崇仁氏
北海道札幌市出身。98年に法政大学工学部を卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。02年に退社後、友人と起業したシステム設計・開発・運用会社を経て、06年にポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。以後、ポイント、クレジットカード、マイレージに関する豊富な知識を生かし、テレビや雑誌等でも活躍中。

構成:加藤純平(ミドルマン)

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