2016年3月22日掲載
コラム
プラチナカードとは?桁違いのサービスと年会費を比較・解説
年間で相応のクレジットカード利用額がなければ持つことが出来ないと言われるプラチナカード。付帯するサービスは一般的なカードとは比べ物にならないとか。クレジットカードの達人、菊地崇仁が「プラチナカードの知られざる世界」をご紹介します。
ゴールドカードよりも高いグレードを誇る“プラチナカード”。ある調査によると保有率は1%台と低く、そのサービス内容はあまり知られていません。
プラチナカードのサービスは桁違い!?
“桁違い”なサービスが用意されているプラチナカードですがそのサービスについて見て行きましょう。最大、1億円の海外旅行傷害保険がついているのも魅力ですが、一番の醍醐味といえば、やはりコンシェルジュ。コンシェルジュは基本的に“何でも”してくれます。例えば、レストランなどの代理予約はもちろんのこと、スポーツやコンサートのチケットも予約してくれます。私も取りづらい大相撲の升席を予約してもらったことがありますね。さすがに既に完売しているチケットを無理矢理予約するのは不可能ですが、「私設秘書」の感覚で利用でき頼りがいがあります。なかには、社内プロジェクトのお祝いで鏡開きのために樽酒を用意してもらったという例も。困ったことがあれば、コンシェルジュに相談してみるのは手ですね。
そのほかにも、提携レストランを2名以上で予約すれば、所定のコースが1人分無料になる特典もあります。世界中の空港ラウンジを利用できる『プライオリティパス』の最高ランク『プレステージ会員』に登録できるのも魅力の1つ。仮にコース料金が1万円、プライオリティパスのプレステージは日本円で4万円程度なので、レストランと空港のラウンジを利用すればこの時点で年会費の元は取れます。
カード名 | 還元率 | 年会費 | |
---|---|---|---|
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JCB THE CLASS | 0.50% | 5万4,000円 |
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三井住友VISAプラチナカード | 0.50% | 5万4,000円 |
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MUFGカード・ プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード |
0.40% | 2万1,600円 |
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《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 0.75% | 2万1,600円 |
『JCB THE CLASS』はディズニー好きにたまらない1枚
個別のプラチナカードについて見て行きましょう。『JCB THE CLASS』は年会費が5万4,000円ですが、毎年「ザ・クラス メンバーズ・セレクション」という2万円相当のカタログギフトが送られてきます。コンシェルジュの対応もすばらしいです。
しかも、JCB THE CLASSにはディズニー好きなら持つべき。JCBがディズニーランドでスポンサードする『スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー』と『ストームライダー』というアトラクションに優先搭乗できるほか、一般の人は入れないディズニーランド内のラウンジが使えます。還元率は0.5%と低めですが、カタログギフトで約2万5,000円相当の東京ディズニーリゾート・パークチケットが選べますし、特別な体験ができると思えば、かなり付加価値の高い1枚です。
よくJCB THE CLASSと比較されるのが『三井住友VISAプラチナカード』。年会費5万4,000円、還元率0.5%でなのは、JCB THE CLASSと同じ。特徴的なサービスは、宝塚歌劇のチケット優先販売や松阪牛や魚沼産コシヒカリが選べる「食の逸品プレゼントサービス」、名医によるセカンドオピニオンサービスなどでしょうか。インビテーション(招待)限定のJCB THE CLASSに対し、このカードは自分で申し込むことが可能です。
年会費2万円程度でプラチナカードが手に入る!?
年会費を安く抑えたい人なら、年会費2万1,600円の『MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』と年会費2万1,600円の『《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード』を検討してみましょう。還元率はそれぞれ、0.4%と0.75%。前者のMUFGカードはJALマイルに強く、還元率1.15%。本家『JALカード』より上回っています。後者のセゾンカードは「JAL・ANA マイル交換」サービスが用意されています。年会費が安い分、JCB THE CLASSと比べると若干サービス内容が劣ってしまいますが、コンシェルジュやラウンジは利用できるので、ハイクラスなサービスを手軽に受けたいならオススメなカードです。
カード名 | 年会費 | コンシェルジュ | プライオリティパス | レストラン優待 | メンバーズセレクション | 家族カード | 申し込み |
---|---|---|---|---|---|---|---|
JCB THE CLASS | 5万4,000円 | ◎ | ◯ | ◯ | ◯ | 無料 | インビテーション |
三井住友VISAプラチナカード | 5万4,000円 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 無料 | ◯ |
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 2万1,600円 | ◯ | ◯ | ◯ | × | 3,240円 (2年目以降) |
◯ |
《セゾン》プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 2万1,600円 | ◯ | ◯ | × | × | 3,150円 | インビテーション |
自分で申し込めるカードも増え、俄然ハードルが低くなったプラチナカード。とはいえ、年間利用額と継続年数が審査に大きく影響するので、継続年数が1〜2年ではなかなか手に入れられません。「JCBゴールド→JCB THE CLASS」のように、ゴールドカードからステップアップする方法が今のところベターでしょう。公表はされていませんが、年間利用額の目安は300万円程度。ゴールドカードを5年以上保有しているとカード会社から招待が来ることが多いです。所有者は少ないですが手に入れるのは決して夢ではないプラチナカード、最高ランクのステータスをあなたも手に入れてみませんか?

- 菊地崇仁氏
- 北海道札幌市出身。98年に法政大学工学部を卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。02年に退社後、友人と起業したシステム設計・開発・運用会社を経て、06年にポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。以後、ポイント、クレジットカード、マイレージに関する豊富な知識を生かし、テレビや雑誌等でも活躍中。
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