製品特長
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広指向性スーパートゥイーター |
ソニー独自の「広指向性スーパートゥイーター」を搭載。広い指向特性がもたらす自然な音の広がりにより、表情豊かで、生き生きとした音楽を再現でき、楽器一つ一つの位置や奥行きまでも再現する正確で広大なサウンドステージを実現します。また、ハイレゾ音源再生時の狭いスウィートスポットを、広い指向性によって大幅に広げています。小型トゥイーターの弱点である音圧不足を、徹底した磁気回路の強化や、ボイスコイルにCCAW(銅メッキアルミ)線を採用するなどの軽量化によって改善。軽量な振動系と強力な駆動力により空気感をも描ききる、繊細な表現力を実現しました。
楽器やボーカルの音色を決定するトゥイーターユニットの振動板には、素直で癖のない音質のポリエステル繊維を採用。振動板のコーティングやバックキャビティの吸音なども入念に調整することで不要な色付けを抑え、素直な音質の中にしっかりとした芯の強さをあわせ持った音色を再現します。
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130mmのウーファーユニット |
自然で滑らかな中音域と、力強く、クリアな低音を実現するウーファーユニットには、ソニー独自の「MRC(発泡マイカ)」素材を振動板に採用。滑らかさと力強さを両立するユニットを実現するために、振動板のベース材と表層を異なる種類のMRCを組み合わせる2層抄紙(しょうし)技術で実現しています。立ち上がりよく力強い低音のためにベース材には発泡倍率が高く軽量で剛性の高い第一世代MRCを使用し、ボーカル帯域の音質を決定する表層の素材には発泡倍率が低くしなやかで素直な音質の第二世代MRCを使用。さらに、ダブル・ウーファーとすることで、スケール感がありタイトで力強い低音と、エネルギーにあふれ情熱的なボーカル再生を両立しています。
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アンプから入力された音楽信号を損なわずに、ありのままの音楽表現を実現するために、SS-CS3ではエントリークラスでありながら高品位なオーディオパーツを採用しました。クロスオーバーネットワークの素子にはトゥイーター用のコイルに空芯を、ウーファー用に珪素鋼板コアを採用し、さらに可能な限り太い巻線を採用。コンデンサーは全てフィルムコンデンサーとするなど低品位な素子では失われがちな音楽情報の欠損を最小限に留め、エネルギッシュでありながら繊細な感情の変化まで表現します。スピーカーターミナルには真鍮専用ターミナルを採用。ターミナルのマウントは、キャビネットの開口部が最小限になるように配慮して振動を抑えています。大型のターミナルはケーブルの接続作業が容易でYプラグやバナナプラグにも対応。真鍮製ターミナルの内側軸を削り出すことで、直接コネクターを接続できる構造としたため、接触抵抗を減らし、クロスオーバーネットワークまでの情報ロスを最小限に抑えました。また、ダブルウーファーのクロスオーバーを個別に調整することで濁りのない中域と力強い低域を両立しています。
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エンクロージャーのイメージ |
エンクロージャーの響きをコントロールし不要なノイズを排除することは、広いサウンドステージと緻密な音像定位、高品位なボーカル帯域の再生を実現するうえで重要な要素です。SS-CS3では、エンクロージャーの響きをコントロールするためにユニットの背圧やエンクロージャー内部で発生する定在波を抑制する「吸音」と、エンクロージャーそのものの振動を抑制する「制振」の2つに分類し、それぞれアプローチを変えて対策を施しました。吸音材の材料の種類や位置、また補強の入れ方を、何度も試作と試聴を繰り返す事で最適に調整しています。さらに、ユニットが発生する背圧に負けることのない強いキャビネットを実現するために、十分な厚みを持つMDF材を使用することで基本的な強度を確保しつつ、入念な検討と試聴を繰り返し、17箇所もの補強を施すことでエンクロージャー剛性を高めています。これにより不要な振動を効果的に抑え、立ち上がりのよいクリアでタイトなベースサウンドを実現しました。